#223【レポート】しんどいことはネタになる① スタンダップコメディ ワークショップ編~白岩次郎&よしこ
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4月29日に開催した「しゃべれないスタンダップコメディアン 白岩次郎&よしこ」ワークショップ&ライブの模様を、2回に分けてお送りします。
第1部はワークショップ編、第2部はライブ編です。
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■しゃべれないスタンダップコメディアン
重度知的障害のある次郎さん(IQ18)は、話せる言葉が十語ほどしかありません。
ところが!
マイクの前に立つと、堂々と声を出し、お母さんのよしこさんがそれを「超訳」する。 すると客席は、大爆笑に包まれます。
(ラジオVoicy #177【レポート】しゃべらないスタンダップコメディアン 白岩次郎&よしこ
r.voicy.jp/G4VWyroymeM)
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「障害のある人を笑う」と聞くと、ためらいを感じるかもしれません。 でも、お二人はコメディアンです。大いに笑っていいのです。
そんなお2人を東京からお迎えして、ライブとワークショップを開催しました。
■自由と民主主義の話芸
スタンダップコメディは、マイク一本で自分や社会を語る表現です。「自由と民主主義の話芸」とも呼ばれ、マイノリティが抑圧に抗う文化として育ってきました。シニカルで社会批評的なスタンダップコメディの地位を確立したのは、リチャード・プライヤーをはじめとする黒人コメディアンたちの功績が大きいと言われています。
人種差別、貧困、社会の矛盾を鋭く、そしてユーモアで語った彼らの表現は、スタンダップコメディを単なる娯楽ではなく、社会を映す鏡として根づかせました。
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1960年代にはレニー・ブルースというユダヤ系のコメディアンが、言論弾圧と闘いながら舞台で語り続けました。
1970年代にはウーピー・ゴールドバーグがサンフランシスコでスタンダップコメディを始め、1980年代にはエディ・マーフィやロビン・ウィリアムズなど、スタンダップコメディ出身の映画俳優が多く活躍しました。
1990年代以降はNetflixなどの有料コメディ専門のコンテンツが世界中に広がり、より多様な表現が生まれています。アカデミー賞の司会を務めたクリスロックも、スタンダップコメディ出身です。ウィル・スミスにビンタされたあの事件も、クリスロックはスタンダップコメディのネタとして昇華させています。
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よしこさんの心の師匠・ぜんじろうさんは、日本のスタンダップコメディの先駆者です。故・上岡龍太郎さんの弟子として1990年代にテレビで活躍した後、舞台を世界に移し、国際大会での優勝経験も多数あります。「笑いって優しさだ」と教えてくれる人、とよしこさんはおっしゃっていました。
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よしこさんいわく「日本はまだまだ村社会で、権力者の顔色をみて自分の意見が言えない。特に女が意見をするとなると大嫌われる。自由と民主主義の話芸であるスタンダップコメディを、流行らせたい!」
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■「不幸+時間=笑い」
さて、ワークショップで私たちが最初に教わったのが、笑いの方程式です。
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「不幸+時間=笑い」
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しんどいこと、腹が立ったこと、辛かったこと。それは時間が経つと、笑いの素材になる。マイノリティであること、不利益を被ること——それはネタの宝庫だ、とよしこさんはおっしゃいます。
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スタンダップコメディのルールはシンプルです。
①差別をしない。
②誰の話でも最後まで聞く。
③弱いものいじめをしない。
その枠の中で、自分のしんどかった経験を素材にします。
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まずワークシートに一人ひとりが「自分のネガティブな出来事」を書き出しました。大変だったこと、腹が立ったこと、辛かったこと。
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ちなみに私が出したのは、四十肩の話です。こんなものがネタになるのかな~と思いつつよしこさんと一緒にオチを探していくと——しっかり笑いに変えられました!くわしくは録音をお聞きくださいw
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よしこさんはこうおっしゃっていました。「日常的に凹むことが起こった時に、これはネタになるぞと書き留めておく。オチをつかんで立ち上がる。自分の不完全さを認めて、人の不完全さも許す」。
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しんどいことは、ネタになる。それは頭でわかるより、体を通して実感するものでした。ワークショップに参加した方たちが、自分の「凹んだ話」を声に出すたびに、大笑いして場があたたかくなっていきました。
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■よしこさんは、真のケアワーカーだ
私は参加者がネタを考えて発表する、という進行に意識をむけていたのですが、よしこさんはとにかく一人ひとりの話を、じっくり聞いていました。どんな話が出てきても、まず丁寧に受け取る。
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介護福祉士でもあり、31年間次郎さんのお母さんであるよしこさんはケアのプロ。こういう機会がなければ、語られなかったかもしれない痛みや苦しみが、場に出てきます。まず「聞かれる」という体験がすでに大きなケアになっていると感じました。
エンタメだからできる可能性を、改めて見せてもらった気がします。
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午後のライブの模様は、明日放送の第2部でお届けしますね!
第1部はワークショップ編、第2部はライブ編です。
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■しゃべれないスタンダップコメディアン
重度知的障害のある次郎さん(IQ18)は、話せる言葉が十語ほどしかありません。
ところが!
マイクの前に立つと、堂々と声を出し、お母さんのよしこさんがそれを「超訳」する。 すると客席は、大爆笑に包まれます。
(ラジオVoicy #177【レポート】しゃべらないスタンダップコメディアン 白岩次郎&よしこ
r.voicy.jp/G4VWyroymeM)
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「障害のある人を笑う」と聞くと、ためらいを感じるかもしれません。 でも、お二人はコメディアンです。大いに笑っていいのです。
そんなお2人を東京からお迎えして、ライブとワークショップを開催しました。
■自由と民主主義の話芸
スタンダップコメディは、マイク一本で自分や社会を語る表現です。「自由と民主主義の話芸」とも呼ばれ、マイノリティが抑圧に抗う文化として育ってきました。シニカルで社会批評的なスタンダップコメディの地位を確立したのは、リチャード・プライヤーをはじめとする黒人コメディアンたちの功績が大きいと言われています。
人種差別、貧困、社会の矛盾を鋭く、そしてユーモアで語った彼らの表現は、スタンダップコメディを単なる娯楽ではなく、社会を映す鏡として根づかせました。
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1960年代にはレニー・ブルースというユダヤ系のコメディアンが、言論弾圧と闘いながら舞台で語り続けました。
1970年代にはウーピー・ゴールドバーグがサンフランシスコでスタンダップコメディを始め、1980年代にはエディ・マーフィやロビン・ウィリアムズなど、スタンダップコメディ出身の映画俳優が多く活躍しました。
1990年代以降はNetflixなどの有料コメディ専門のコンテンツが世界中に広がり、より多様な表現が生まれています。アカデミー賞の司会を務めたクリスロックも、スタンダップコメディ出身です。ウィル・スミスにビンタされたあの事件も、クリスロックはスタンダップコメディのネタとして昇華させています。
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よしこさんの心の師匠・ぜんじろうさんは、日本のスタンダップコメディの先駆者です。故・上岡龍太郎さんの弟子として1990年代にテレビで活躍した後、舞台を世界に移し、国際大会での優勝経験も多数あります。「笑いって優しさだ」と教えてくれる人、とよしこさんはおっしゃっていました。
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よしこさんいわく「日本はまだまだ村社会で、権力者の顔色をみて自分の意見が言えない。特に女が意見をするとなると大嫌われる。自由と民主主義の話芸であるスタンダップコメディを、流行らせたい!」
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■「不幸+時間=笑い」
さて、ワークショップで私たちが最初に教わったのが、笑いの方程式です。
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「不幸+時間=笑い」
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しんどいこと、腹が立ったこと、辛かったこと。それは時間が経つと、笑いの素材になる。マイノリティであること、不利益を被ること——それはネタの宝庫だ、とよしこさんはおっしゃいます。
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スタンダップコメディのルールはシンプルです。
①差別をしない。
②誰の話でも最後まで聞く。
③弱いものいじめをしない。
その枠の中で、自分のしんどかった経験を素材にします。
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まずワークシートに一人ひとりが「自分のネガティブな出来事」を書き出しました。大変だったこと、腹が立ったこと、辛かったこと。
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ちなみに私が出したのは、四十肩の話です。こんなものがネタになるのかな~と思いつつよしこさんと一緒にオチを探していくと——しっかり笑いに変えられました!くわしくは録音をお聞きくださいw
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よしこさんはこうおっしゃっていました。「日常的に凹むことが起こった時に、これはネタになるぞと書き留めておく。オチをつかんで立ち上がる。自分の不完全さを認めて、人の不完全さも許す」。
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しんどいことは、ネタになる。それは頭でわかるより、体を通して実感するものでした。ワークショップに参加した方たちが、自分の「凹んだ話」を声に出すたびに、大笑いして場があたたかくなっていきました。
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■よしこさんは、真のケアワーカーだ
私は参加者がネタを考えて発表する、という進行に意識をむけていたのですが、よしこさんはとにかく一人ひとりの話を、じっくり聞いていました。どんな話が出てきても、まず丁寧に受け取る。
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介護福祉士でもあり、31年間次郎さんのお母さんであるよしこさんはケアのプロ。こういう機会がなければ、語られなかったかもしれない痛みや苦しみが、場に出てきます。まず「聞かれる」という体験がすでに大きなケアになっていると感じました。
エンタメだからできる可能性を、改めて見せてもらった気がします。
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午後のライブの模様は、明日放送の第2部でお届けしますね!
昼スナママ・フィッシュ明子の役にたたなくてもいいラジオ
フィッシュ 明子
- 00:161.
タイトルコール
- 04:592.
笑いの方程式「不幸+時間=笑い」
- 37:203.
ワークショップのもよう
- 00:374.
ライブ編は明日の放送で!
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