TOPライフスタイルくらし利他ラジオ第174回:いただく季節──「旬」から見える命と流行のめぐみ06:17 2025年10月15日 32再生 問題を報告する 再生する シェアする 季節の「旬」を食の恵みとして味わうだけでなく、社会の流行や文化の移ろいにも重ねて考えます。“はしり・さかり・なごり”のリズムから、命と流行のめぐりを見つめなおします。AI目次旬の言葉が語る自然のリズムとは初鰹に込められた恵みへの喜びタピオカブームから見る流行の変遷SDGsブームに潜むウォッシュ感とは「いただきます」に込められた意味AI文字起こし(β版) # オープニング リタラジオ 松島誠郎です。 奈良県にある庵与寺というお寺で住職をしたり、子どもたちにおやつを届けるお寺おやつクラブという活動をしたり、 3人の子どもの子育てをしたり、たくさんの人に助けられながら生きています。 このラジオは、誰かのために、そして自分のために、そっとできることを考える時間です。 今は、何かと自分を出すことが求められる時代です。 SNSで発信し、成果を見せ、自己表現に励む日々の中で、 リタという言葉に新しい価値や安らぎ、可能性を感じている人も多いのではないでしょうか。 リタは、自分をすり減らすことではなく、自分を大切にすること、他者への眼差しが響き合うこと、 名乗らない優しさ、背景に回る力、手放すことで広がる行為、そんな静かな問いを日々の暮らしからたぐっていきます。 声だけでつながるこの場所で、きょうもゆっくり語っていきましょう。 # 「はしり」「さかり」「なごり」に込められた自然と文化のリズム リタラジオ松島精露です。 旬という言葉をどんな時に使いますか。 この魚は旬だね。そろそろタケノコの季節だ。 といったように、季節の移ろいを感じる言葉として親しまれている旬という言葉。 実は日本語には、旬以外にも食べ物の時期を表す美しい言葉がたくさんあります。 例えば、出始めの食材を柏と呼びます。 市場に並び始めたばかりの新鮮な味。 例えば柏の鰹には、その年最初の恵みを味わう喜びが詰まっています。 そして、最も味がのって美味しい時期を盛りといいます。 油がのった魚や、甘みを増した果物など、自然の力が最も満ちる瞬間です。 やがて季節が過ぎ、名残惜しく感じる頃を、食材の名残と呼びます。 名残の柿、名残の松茸。 そこには、過ぎゆく季節への感謝と、次の季節への祈りが込められています。 こうしてみると、旬という言葉は、食材だけの話ではないかもしれません。 世の中の流行も、ある意味では社会の旬と言えるかもしれない。 例えば、少し前に話題になったタピオカドリンク。 あのブームの熱気を覚えている方も多いと思います。 長い行列、写真を撮ってSNSに上げる光景、まさに盛りでした。 でも、ブームが落ち着いた今も、タピオカはカフェの定番として残っています。 流行の後に名残として根付く、その過程もまた興味深いものです。 一方でSDGsのように、社会のために大切な取り組みであっても、ブームのように語られることがあります。 言葉としては広まりましたけれども、その裏では、例えば企業の広告や商品に、やたらとカラフルなロゴやスローガンだけが並ぶと、 なんだかビジネスっぽいな、結局イメージアップのためじゃないか、と感じることもありますよね。 そんな綺麗ごと感、上辺だけの善意、ウォッシュ感という層なんですけど、 つまり本来の目的や誠実さよりも、環境や社会貢献をアピールするための飾りとして使われるように感じる雰囲気、 もやっとすることがある人も多いのではないでしょうか。 まるで旬が過ぎ去ってしまったかのように、少し距離を置いて見られるようになったところもあります。 でも、だからこそ大事なのは、その走りや盛りを、どう受け取り、どう育てていくか、流行を批判するだけでなく、その奥にある願いや人々の関心のみを見つめることかもしれません。 いただきますという言葉には、単なる挨拶以上の意味があります。 私たちは食材を通して、他の命の恵みを体に取り入れています。 植物も動物も、太陽や雨や土も、すべてが関わりあって生まれた命の恵みです。 旬の食べ物をいただくということは、その時期に、自然が与えてくれたエネルギーをそのまま受け取るということ、自然の流れに寄り添いながら生きる知恵でもあります。 同じように、流行や社会の動きにも、走り、盛り、名残があります。 それらを丁寧に観察して、どんな命がそこに宿っているのかを感じ取ることができたなら、私たちの暮らし方や選び方も、もっと優しいものになるのではないでしょうか。 走り、盛り、名残、この三つの言葉の間には、まるで呼吸のようなリズムがあります。 出会い、深まり、別れ、そして、また次の命が巡ってくる。 それは、私たちの暮らしそのものでもあります。 新しい出会い、充実した時間、そして別れや手放し、そのすべてに意味があり、すべてが次へと繋がっていく。 食べ物の旬を味わうように、社会の旬にも耳を澄ませてみたい。 流行の走りに心をときみかせ、盛りを共に喜び、名残に感謝する。 そして、私たちは命と文化の恵みの中で生かされているのだと思います。 ではまたリタラジオでお会いしましょう。 もっと見る #食材 #SDGs #流行 #いただきます #季節 #旬 #利他 #はしり #さかり #なごり 利他ラジオ松島靖朗@おやつのおぼうさん01:101.オープニング05:082.「はしり」「さかり」「なごり」に込められた自然と文化のリズムコメント感想・質問・応援メッセージを書こう
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