TOPライフスタイルくらし利他ラジオ第199回:世阿弥と能のはなし──「花」が生まれるまで04:58 2025年11月9日 29再生 問題を報告する 再生する シェアする 室町の能楽師・観阿弥と世阿弥が築いた能。美しさは「花」と呼ばれる心の感動にありました。父から子へと受け継がれ、磨かれていった芸と心の物語から、利他としての「花」の始まりを見つめます。AI目次「猿楽」が「能」へと昇華した始まり観阿弥が説く芸の真髄と継承世阿弥が問い続けた「心動かす美」能に宿る「静けさ」と「花」の真実「リタの心」が紡ぐ能の奥深さAI文字起こし(β版) # オープニング リタラジオ 松島誠郎です。 奈良県にある庵与寺というお寺で住職をしたり、子どもたちにおやつを届けるお寺おやつクラブという活動をしたり、 3人の子どもの子育てをしたり、たくさんの人に助けられながら生きています。 このラジオは、誰かのために、そして自分のために、そっとできることを考える時間です。 今は、何かと自分を出すことが求められる時代です。 SNSで発信し、成果を見せ、自己表現に励む日々の中で、 リタという言葉に新しい価値や安らぎ、可能性を感じている人も多いのではないでしょうか。 リタは、自分をすり減らすことではなく、自分を大切にすること、他者への眼差しが響き合うこと、 名乗らない優しさ、背景に回る力、手放すことで広がる行為、そんな静かな問いを日々の暮らしからたぐっていきます。 声だけでつながるこの場所で、きょうもゆっくり語っていきましょう。 # 世阿弥と能のはなし──花はどこから生まれたか リタラジオ松島誠郎です。 室町時代に能という芸を作った人物、ゼアミについてお話しします。 花という言葉を中心に、芸がどのように人の心に咲くのか。 まずその花がどこから生まれたのか。 時は室町。 まだ能という呼び名が生まれる前、庶民の笑いや祈りの場に寄り添っていた芸能に猿楽がありました。 身振りと言葉、音と間で心を揺らす旅芸の世界です。 その中にひときわ柔らかい光を放つ芸がありました。 ゼアミの父、カンアミの芸です。 カンアミは人の心にそっと触れるような舞をし、見る人に余白を残す芸を大切にしていました。 ある日、カンアミと市沢、若き将軍足利義光の前で芸を披露します。 その時に立っていた少年がゼアミでした。 しなやかで澄んだ気配をまとった舞。 よしみつはその姿に深い感動を覚え、庇護を与えます。 この出会いが、猿楽が芸として洗練されていくその始まりとなりました。 カンアミは、芸はまず映すものだと考えていました。 見て、真似て、体で覚える、そこには言葉を越えた学びがあります。 ゼアミは父のそばで舞台を見つめ、音の響きや静けさに潜む動き、人の心が揺らぐ瞬間を全身で受け止めていました。 しかし、ただ同じように舞うだけでは花は一度咲いて終ってしまいます。 ゼアミは問いを持ちました。 なぜ人は心を動かされるのか。 技に意味を与え、体験に言葉を与え、人が美に触れる瞬間を言語化していく。 カンアミが土壌を整え、ゼアミはそこにことわりを見出したのでした。 まあ、そうして生まれたのが風刺花伝や花境と呼ばれる芸道章です。 能は派手な表現で心をつかむ芸ではありません。むしろ静けさと真の中に深い声が宿ります。 言葉が少なくとも何も動いていないように見えても人の心は動く。 観客は舞台に自分自身の記憶や祈りを重ねていきます。 ゼアミはふと心が揺れる瞬間を花と呼びました。 咲いたと思えば消え、また別のところでそっと咲く。 永遠にはとどまらず、しかし確かに心に残るもの。 能は技術だけでは届きません。大切なのは相手を思う心です。 誰かを思い、その人の心にそっと花が咲くように舞うとき、舞台には静かな光が宿ります。 それはリタの心そのものです。 この花は一度きりの輝きではなく、人と人が出会う度にそっと咲き直すものだと思います。 ではまたリタラジオでお会いしましょう。 もっと見る #室町時代 #花 #能 #利他 #世阿弥 #風姿花伝 #足利義満 #花鏡 #観阿弥 #猿楽 利他ラジオ松島靖朗@おやつのおぼうさん01:101.オープニング03:482.世阿弥と能のはなし──花はどこから生まれたかコメント感想・質問・応援メッセージを書こう
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