TOPライフスタイルくらし利他ラジオ第204回:発酵と腐敗──同じ現象、違うまなざし04:47 2025年11月14日 18再生 問題を報告する 再生する シェアする 「発酵」と「腐敗」は、どちらも同じ現象。違うのは、人間がどう関わるかということ。放置すれば腐り、見守れば発酵する。関わり方の違いが世界を変えます。待つこと、信じること、関係を保つこと──その中に“利他”のこころが見えてきます。AI目次発酵と腐敗の意外な真実とは?微生物の働きに見る「善悪」の境界線納豆と生ゴミに学ぶ関係性の妙「待つ」心が生み出す熟成の秘訣腐敗から発酵へ──「利他」が育む未来AI文字起こし(β版) # オープニング リタラジオ 松島誠郎です。 奈良県にある庵与寺というお寺で住職をしたり、子どもたちにおやつを届けるお寺おやつクラブという活動をしたり、 3人の子どもの子育てをしたり、たくさんの人に助けられながら生きています。 このラジオは、誰かのために、そして自分のために、そっとできることを考える時間です。 今は、何かと自分を出すことが求められる時代です。 SNSで発信し、成果を見せ、自己表現に励む日々の中で、 リタという言葉に新しい価値や安らぎ、可能性を感じている人も多いのではないでしょうか。 リタは、自分をすり減らすことではなく、自分を大切にすること、他者への眼差しが響き合うこと、 名乗らない優しさ、背景に回る力、手放すことで広がる行為、そんな静かな問いを日々の暮らしからたぐっていきます。 声だけでつながるこの場所で、きょうもゆっくり語っていきましょう。 # 発酵と腐敗は紙一重──関わり方が変える、命の行方。 リタラジオ松島精朗です。 前回の放送では淡路島の 酒蔵を舞台にした映画、種まく旅人、もろみのささやきをご紹介しました。 もろみがプクプク、ピチャピチャと音を立て、まるで語りかけてくるようなシーンのご紹介。 まさに発光という生き物たちの呼吸の音の話をしました。 微生物たちが静かに働き、目には見えない世界で命をつないでいく。 その音に耳をすませることが、人と自然の対話である、そんな話をしました。 その続きを少し広げてみたいと思います。 発光と腐敗。 発光と腐敗はどちらも同じ現象だと聞いたら少し驚くかもしれません。 どちらも微生物が有機物を分解していく過程。 違うのは人間にとってそれが役に立つか害になるかというだけのことです。 つまり、善悪、良い悪いではなく、関係性、関わり方の違い、見方を変えれば世界は全く違って見えてきます。 例えば、納豆のネバネバとした糸と生ゴミのぬるぬるしたぬめり、 どちらも微生物の働きによって生まれたものですが、私たちは片方を発光、もう片方を腐敗と呼び分けています。 発光はありがたい、腐敗は困る。 けれどその境界は 人間の通合でしかないのかもしれません。 お味噌や醤油、チーズやヨーグルト、どれもかつては腐りかけた食べ物から生まれました。 最初にそれを口にした人はきっと勇気がいったでしょう。 けれどちょっと待てば美味しくなるかもしれないと時間を信じて見守った。 その関わり方こそが発光を生んだんです。 腐敗とは放置すること、発光とは関わり続けること。 手間をかけ、温度を整え、待ち、信じる。 そこには関係を保つ力があります。 利他とはまさにこの関係を絶やさない力のことかもしれません。 子供を育てることも発光に似ています。 焦って早く結果を、と求めると、まだ熟していないものを壊してしまう。 けれど時間とともに変化を受け入れ、見守ることでゆっくりと豊かな味わいが育っていく。 そこに生きる発光があるのではないでしょうか。 世界を腐らせるか、熟成させるか、その違いは私たちの関わり方次第です。 発光とは待つことを恐れず、関係を信じ続けること。 腐敗とは見放してしまうこと。どちらも同じ現象でありながら、そこに宿る心の在り方が違うのです。 今日も台所や酒蔵、味噌蔵のどこかで静かに泡が立ち上がっています。 それは命が動いている音。耳を澄ませば、私たちの暮らしのあちこちで発光が息づいています。 ではまたリタラジオでお会いしましょう。 もっと見る #発酵 #役に立つ #待つ #関係 #善悪 #利他 #腐敗 #もろみ #人間の都合 #害になる 利他ラジオ松島靖朗@おやつのおぼうさん01:101.オープニング03:372.発酵と腐敗は紙一重──関わり方が変える、命の行方。コメント感想・質問・応援メッセージを書こう
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