TOPハウツー・学習テクノロジーソフトウェアテストTACTさんサブチャンネル名札のないスープ06:57 9月10日 3再生 問題を報告する 再生する シェアする AI目次異世界での挑戦、料理人の夢試食会前夜、男の苦悩と挫折皿洗い美奈が作った奇跡の味名札を譲る決断、託された夢新たな旅立ちと、残された挑戦AI文字起こし(β版) # 名札のないスープ 名札のないスープ 聞きどころ、肉を引き上げても鍋の中の泡だけが騒いでいます。 名を覚えて欲しい男が、異世界王宮への挑戦でつまずきます。 白木の名札に刻まれる名前を最後まで見届けてください。 鍋から肉を引き上げたのに泡だけが騒いでいた。 年配の男、辰美は網を握り油を見つめた。 皿洗いのみなが小さい炉に手を伸ばす。 火を止めますね。 まだ音が。 肉はもう出ています。 辰美は固い鯨肉を噛み横を向いた。 大きい炉は修理中だ。 借りられるのはこの小さな人、傷だらけの作業台だけだった。 異世界へ来て3ヶ月、剣は触れなくとも料理なら人気者になれると思っていた。 だが客は未だに台を借りているおじさんと呼ぶ。 今日は異世界王宮の試食会だった。 一つの食堂から作り手一人だけが出場できる。 選ばれれば一年間城で修業ができる。 辰美は酸化料と材料に金の大半を使った。 白木の名札には苦労して覚えた文字で自分の名を書いた。 その上には王宮料理人と薄く下書きしてある。 片付けてくれ。別の料理を考える。 美奈が氷桶から魚の頭と中骨を取り出した。 昨日辰美が練習に卸したものだ。 これは頂いても? 骨だぞ。 美奈はうなずき、骨から身を外した。 欠けた器を二つ並べても辰美は見なかった。 覚書には料理の名前ばかりで今から作れる一皿が見つからない。 やがて豆の調味料の匂いがした。 味を見てもらえますか? 辰美は一口飲んだ。 魚の身が舌の上でほどけた。 気づくと器が空だった。 美奈がもう一度注いでくれる。 朝から失敗したものしか食べていなかったので、どうですか? 二つの器。一つは自分の分だった。 いつ覚えた? ここで閉店の後に残るものが毎日違うので、 洗い場にいるところしか見ていなかった。 黙って説明を聞くから自分より知らないのだと思っていた。 これなら試食会に出せる。 言いながら自分の名札を見た。 材料は自分が買った。 作り方もこれから教わればいい。 私の名前で出たいです。 選ばれたら城へ行きます。 この食堂はやめます。 ベルが鳴り、残りの告言を知らせた。 名札を譲れば今年の自分の出場機会はなくなる。 金も戻らない。 明日から隣に美奈もいなくなるかもしれない。 辰美は小刀を取った。 自分の名前を削る。 墨は深く染みていた。 もう一度刃を当てる。 美奈は手を貸さなかった。 自分の字があった場所だけ木が凹んでいた。 やっと読めるように書いた名前を辰美は書いた。 辰美は指先でもう一度なぞった。 文字の消えた札とペンを彼女の前へ滑らせた。 美奈は迷わず自分の名前を書いた。 受付の男は鍋を運んできた辰美を見た。 作り手はあなたですか? 辰美は一歩横へ退いた。 いいえ、こちらです。 最後のベルが鳴った。 審査では別の魚ならどう作るかも問われた。 美奈は一人で答えた。 美奈は辰美の方を一度も見なかった。 呼ばれたのは美奈の名前だった。 辰美は拍手をした。 手を止めても手のひらだけが熱かった。 浴潮、向かいの馬車を待つ美奈に辰美は覚書の新しいページを開いた。 昨日のスープを教えてくれないか? 新しいページに材料と手順が増えていった。 辰美は何度か聞き返し、その度に書き直した。 量は毎回同じじゃありません。 ではどうやって? 美奈は使い古したサジを辰美の手に持たせた。 出発の合図がした。 辰美は最後の洗い物を引き受けた。 馬車の音が遠ざかる。 辰美は名札の削りくずを捨て、小さいロゴに戻った。 覚書を伏せ、美奈のサジでスプーンをすくう。 少し塩が足りなかった。 もっと見る #異世界ファンタジー #料理人の成長劇 ソフトウェアテストTACTさんサブチャンネルソフトウェアテストTACT06:571.名札のないスープコメント感想・質問・応援メッセージを書こう
底の甘さ 6分・9月5日・ 4再生AI目次「感情が消える」特別な一杯の秘密別れた恋人Kとの再会、複雑な心境カップの底に隠された「甘さ」の正体「僕のためには飲まないで」Kの真意感情が消えた後、心に残ったものは