TOPエンタメ映画・本ショートストーリーの朗読タオルの水滴04:57 10月31日 2再生 問題を報告する 再生する シェアする AI目次昔の自分と対峙するプール50メートル泳げない苦悩友人ユキが示す次の一手ノートに残す25メートルの意味AI文字起こし(β版) # タオルの水滴 タオルの水滴 聞きどころ 昔の水泳ノートをトールは久しぶりのプールへ持ってきました。 夏の島へ歩きに行く前に、今日の自分を確かめたいのです。 乾いたページへ最初に落ちるものは何でしょう。 五分物語 トールは後衣室のベンチでタオルを広げた。 間から古い水泳ノートが落ちた。 400メートル、20分、昔の自分の字だ。 来年の夏は友人のユキと島を歩きたい。 その前に今日は50メートル泳いで帰るつもりだった。 プールの入り口でユキが手を振った。 昔、仕事帰りに一緒に泳いでいた友人だ。 今日はそれぞれの速さで泳ぎ、休憩の時に会おうと決めている。 懐かしいね、そのタオル。 絞ればまだ使えるよ。 水に入ると床の線が思っていたよりも遠くへ続いていた。 腕の動きは覚えている。 けれど顔を横へ向けるたびに息継が合わない。 向こうの壁に手をつけるまでがずいぶん長かった。 壁を掴んだタオルはそのまま折り返せなかった。 一往復で50メートル、今日はその半分で止まっている。 隣のコースをユキが通り過ぎた。 タオルは泳がずに壁伝えに出口へ戻り、ベンチに座った。 追いかけてくる人はいない。 それが少しありがたく、少し心細かった。 タオルは壁の時計を見た。 昔の20分の時間だった。 タオルは壁の時計を見た。 昔の20分ならまだ始まったばかりだ。 立ち上がりかけてまた座る。 足よりもノートの数字が先を泳いでいた。 休憩に来たユキへ、タオルは壁までのことを話した。 前はもっと楽だった。 今日はどこが難しかった? 息を吸うところだな。 そこから全部急いじゃうんだ。 帰ったら来月の練習を全部決めようと思っていたのに。 今日の欄まだ空いている? タオルは工医室のノートを思い浮かべた。 予定の数字はたくさんあるのに、 今ここで困ったことを書く場所はまだ使っていない。 ユキは教え始めず、タオルが水面を見るのを待った。 タオルは係員に練習できる場所を訪ねた。 お座った場所で手すりを握って顔をつけた。 息を吐いて顔を上げる。 今度は距離を数えず同じ動きを三度試した。 帰りの工医室でタオルはタオルを絞った。 透明な水が床へ落ちる。 ノートの今日の欄には50と薄く下書きしてあった。 タオルは消しゴムを出して25と書き直した。 その下へ行き次ぎと足す。 次はいつにする? うーん、その具合を見て連絡するよ。 タオルはノートを閉じかけもう一度開いた。 島の写真を挟んだページにはそのままにする。 今日の数字の横にタオルから水滴が一つ落ちた。 紙がそこだけ少し濃くなった。 これは乾いてから閉じよう。 雪は隣に腰を下した。 タオルは開いたノートを二人の間置き、 開いた両手で靴の紐を結んだ。 もっと見る #日常小説 #再開の小さな冒険 ショートストーリーの朗読ソフトウェアテストTACT 「そふてた」と呼んでください04:571.タオルの水滴コメント感想・質問・応援メッセージを書こう