TOPエンタメ映画・本鳥井弘文の旅と読書とコミュニティ『海辺のカフカ』を聴き終えて。トークンエコノミーとの意外な関係。09:19 2024年4月9日 704再生 問題を報告する 再生する シェアする AI目次『海辺のカフカ』から得た感動、そして意外な気づきとは?朗読の魅力と物語の不思議な力、身体への影響とは?村上春樹作品とトークンエコノミーの意外な共通点とは?『村上春樹にご用心』から考える、人間的秩序とキャッチャーの役割AI時代における人間の役割、そしてアンサングヒーローの未来とは?AI文字起こし(β版) # チャプター 1 こんにちは。鳥井裕文です。 働くをテーマにしたタイム型オンラインコミュニティ和製サロンを運営しています。 さて、本日のお題は 海辺のカフカを聞き終えてトークンエコノミーとの意外な関係というテーマでお話ししてみたいと思います。 今日も昨日ブログに書いた内容です。 それでは早速本題に入っていきますね。 先日もご紹介した村上春樹さんのノルウェーの森のオーディオブックがとても良かったので 今度は同じく村上春樹さんの海辺のカフカのオーディオブックを聞いてみました。 この本の評判は過去に頻繁に耳にはしていたんだけれども 個人的には初めて触れる作品でした。 そのあらしじさえも知らなかったような状態です。 いざ作品を聞き終えてみると本当に素晴らしい物語でした。 神話のような世界観と現代社会に生きる葛藤、それが見事にクロスをしていて こんなにも続きが気になってしまう物語も他にはなかなか存在しないなと。 上下間を合わせると30時間以上あるにも関わらずあっという間に聞き終えてしまいました。 女優の木村よしのさんが朗読をされていたことも 本当に素晴らしい演出効果みたいなものをもたらしてくれていたなと。 彼女が朗読をし全ての登場人物のセリフを朗読してくれていたからなのか この作品は宮崎駿監督の映画 君たちはどう生きるかの物語と個人的には本当にそっくりだなって思いました。 というかそのまんまだなと。 主人公の少年具体的には真人とカフカが同一人物であると言われても何の違和感もありません。 あの映画が好きだった人には是非この長編小説を 木村よしのさんの朗読で聞いてみて欲しいなって思います。 カフカ君と呼びかける声がそのまま真人さんという声に重なるかと思います。 この作品は読み上げるのが木村よしのさん以外にはいなかったのではないかって思わされるほど それぐらいドンピシャにはまったんですよね。 僕自身過去に数千冊のオーディオブックを自分の耳で聞いてきましたが これぐらいにドンピシャにはまっている朗読は過去になかったと思います。 さて昨日もご紹介した思想家内田達郎さんが過去に村上春樹さんにまつわる本を書かれていて それが村上春樹にご用心という書籍です。 この本は内田達郎さんが村上春樹さんの作品がいかに素晴らしいのかを見事に言語化してくれているような本です。 この本の中で物語は身体に効くという話が出てきます。 村上春樹作品のような優れた物語は身体に効果的なんだと。 だから私たちは物語を身体で読むんだと。 橋本治虫さんや養老武さんもそれと同じことを別の言葉で伝えようとしてくれるんだと書かれていました。 村上春樹作品をオーディオブックで聞いているとこの表現みたいなものはものすごく腑に落ちる感覚があります。 物語を聞いた前と後で自分自身が変わってしまうそんな感覚です。 この身体に効くという変化が明らかに他の作品とは異なる感じがします。 身体で読むというか身体で読まされるというか身体で読まざるを得ない状況に追い込まれるんですよね。 その影響が頭や意識だけではなくて体にまで染み上がってくるような感じです。 だからなのか変な言い方かもしれないんですけれども散歩しながらじゃないと僕は聞けないんですよね。 それくらい身体に訴えかけてくる何かがあります。 優れたコンテンツにはそのような側面が間違いなくあるなと。 読者や視聴者の理解責任のようなものがあるとすればその受け止め方の方であって 具体的には自らの身体に聞かせようと聞けるのかどうかということが非常に重要な視点なんだと思います。 頭や耳で聞くというよりも腹で聞くという感覚といえば分かりやすいでしょうか。 僕は最近週一ペースで映画館に映画を見に行ってるからなおさらそのようなことを思ってしまうのかもしれません。 映画館で見る映画っていうのは不思議とこの身体性に訴えかけてくる要素が強まる気がしています。 身体に聞かせて自分が変わり続けられる空間だっていうふうに思うから このサブスク時代においても毎週そこに足を運んでしまうんだろうなと。 そして身体に聞いたなっていうふうに思う映画っていうのは その日の夜に自分が見る夢みたいなものが明らかに影響を受けてしまって いつものとは全く異なる内容になってしまうんですよね。 これも本当にそういうことだなと。 だって自分のコントロール下を完全に離れてしまってるわけですから この夢を変えてしまえるのは言うまでもなく村上春樹作品においても例外ではなくて 夢が圧倒的に変わってしまうから本当に不思議です。 じゃあ今度は村上春樹作品は具体的には何がそんなにすごいのか。 僕が今回海辺のカフカを聞きながら思ったのは 人間世界の秩序を保つための仕事を静かに引き受ける人たちがいて その人たちがいるから秩序が保たれてるんだというようなお話です。 もちろんこれも内田達郎さんの受け売りみたいな形になります。 再び村上春樹にご用心という本から少し引用してみたいと思います。 世の中には誰かがやらなくてはならないのなら私がやるというふうに考える人と 誰かがやらなくてはならないんだから誰かがやるだろうというふうに考える2種類の人がいる。 キャッチャーは第一の種類の人間が引き受ける仕事である。 時々あ、俺がやりますと手を挙げてくれる人がいれば人間的秩序はそこそこ保たれる。 そういう人が必ずいたので人間世界の秩序はこれまで保たれてきたし これからもそういう人は必ずいるだろうから人間世界の秩序は引き続き保たれるはずである。 でも自分の努力には常に正当な評価や代償や栄養が与えられるべきだと思っている人間は キャッチャーやセンチネルの仕事には向かない。 適正を論じる以前に彼らは世の中にはそんな仕事が存在するということさえ想像できないからである。 さていかがでしょうか。ピンとくる人はこの話にすぐにピンとくるだろうし 意味がわからない人は全く意味がわからない話だろうなというふうに思います。 それは村上春樹作品を読んだことがあるかどうかは関係なくです。 そしてこのような話を僕自身の土俵に引き寄せるとしたら トークンエコノミーっていうのもまさにこの あ、俺がやりますというふうに手を挙げてくれた人を歓迎し 祝福するための仕組みだというふうに僕はかなり真剣に思っています。 オンラインコミュニティやDAOのような働き方にも直接に関わってくる話ですよね。 ゆえにこれからはこの視点って本当にものすごく大事だと思うんです。 そして繰り返しますが村上春樹作品の中には この引き受け方の描かれ方みたいなものが本当に素晴らしい形で描かれている。 非常に個人的な問題や葛藤を抱える主人公や人間が 偶然の時と交わることによって 人間的秩序が保たれるための仕事に就く状況みたいなものを さらっと描いてしまうんですよね。 それは例えば海辺のカフカでいえば中田さんや星野青年のような存在です。 本当に自然の成り行きで自然と巻き込まれていく。 さらにその引き受けたことをいつ投げ出してもいいのに 彼らは決して投げ出さない。 些細な出来事を通じてその責任感のようなものも同時に獲得していく。 その描写が本当に自然なんですよね。 ゆえに読者も違和感がなくその物語が読めてしまうわけです。 そこには証明のようなものが明らかに存在していて その獲得をしていく覚悟を固めていく描写みたいなものが 本当に素晴らしいなというふうに僕は思います。 2002年の作品なので今さらネタバレとかがあるわけではないから ここで語ってしまってもいいというふうに思うんですが 結局最後の最後まで主人公のカフカ少年と中田さん達は直接は出会わない。 ただお互いの世界は間違いなく交差するんですよね。 両者がそれぞれに引き受けることで進む物語のようなものがあるなと。 しかも現実世界だけではなくてあの世とこの世 そんな淡いも含めて交差していくんです。 村上春樹作品を読んでいない人にとっては 一体何の話をしているんだというふうに思われてしまうかもしれないんですが でもこの引き受けるという感覚は これからの世の中においてものすごく大事な主題になっていくはずです。 それは具体的には例えば自分の親の介護かもしれないし 自分の生まれ故郷の過疎化の問題かもしれないし 教育や自然災害などの分野かもしれない。 人間的秩序を保つための仕事というのは一体何か その場面になってみないとわからない。 でも間違いなくその瞬間はやってくるかと思います。 そんな時に自分のエゴや世俗的な欲望とそのような仕事を天秤にかけて それでも人間的秩序が保されるために あ、俺がやりますというふうにスッと手を挙げられるかどうかです。 この国にはそのような酒目のようなものが これからどんどんと生まれてくるはずですからね。 そもそもAIのようなものが発達してくると 人間のやることというのは案外そのような仕事を 引き受けることしかなくなるんじゃないのかなというふうにさえ思います。 そうじゃないとハッピーカプセルのようなものの餌食になってしまう。 だって原理的には世俗的快楽を求め続けると そこが最終的に行き着く終着点になってしまうことは 決して抗えないですからね。 人間的秩序が保たれるために 誰もやらない仕事を静かに引き受けるという挙動だけが 人間を人間たらしめる唯一の行動であるということが これからの世界ではより一層はっきりと 自覚されていくんだというふうに僕は思います。 僕自身もこうやって毎日毎日 トークンエコノミーにまつわることを一人で考えて 一人で語り続けていることも 決して誰かに頼まれたわけではありません。 このことについて他に自分が思っているようなことを 語ってくれる人がいないからだったら自分がやりますよ というそんな気持ちで日々行っているだけだったりします。 だから誰かに評価されたりとか何か報酬が欲しいとか そういう世俗的な欲望はほとんど浮かんでこない。 でもこれからっていうのは そうやって誰にも見つからなかったような アンサングヒーローのような存在の方が 案外すると自分の居場所や他者の居場所みたいなものを獲得して 静かに報われていくような世界観になっていくんだろうなと それがトークンエコノミーのすごいところだよな というふうに今は思っています。 中田さんのような人が報われるような世界線ですよね。 何はともあれ本当に素晴らしいオーディオブックだったので ぜひ皆さんも聞いてみてください。 オーディブルの会員であれば無料で聞くことができます。 さて今日のお話は以上となります。 いつもこのボイスを聞いてくださっている皆さんにとっても 今日のお話が何かしらの考えるきっかけとなっていたら幸いです。 それでは今日はこの辺で。また明日。 もっと見る #村上春樹 #海辺のカフカ 鳥井弘文の旅と読書とコミュニティプレミアム放送配信中!09:191.チャプター 1コメントプレミアムリスナーになるとコメント欄に参加することができます プレミアムリスナーに参加する
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