2025年3月
#006 沢庵和尚『不動智神妙録』:千手観音のこと①
31:01
千手観音とて手が千御入り候はゞ、弓を取る手に心が止(とどま)らば、九百九十九の手は皆用に立ち申す間敷。一所に心を止めぬにより、手が皆用に立つなり。
観音とて身一つに千の手が何しに可有候(あるべくそろ)。不動智が開け候へば、身に手が千有りても、皆用に立つと云ふ事を、人に示さんが為めに、作りたる容(かたち)
にて候。
仮令(たとえ)一本の木に向ふて、其内の赤き葉一つを見て居れば、残りの葉は見えぬなり。葉ひとつに目をかけずして、一本の木に何心もなく打ち向ひ候へば、数(あま)多(た)の葉残らず目に見え候。葉一つに心をとられ候はゞ、残りの葉は見えず。一つに心を止めねば、百千の葉みな見え申し候。
観音とて身一つに千の手が何しに可有候(あるべくそろ)。不動智が開け候へば、身に手が千有りても、皆用に立つと云ふ事を、人に示さんが為めに、作りたる容(かたち)
にて候。
仮令(たとえ)一本の木に向ふて、其内の赤き葉一つを見て居れば、残りの葉は見えぬなり。葉ひとつに目をかけずして、一本の木に何心もなく打ち向ひ候へば、数(あま)多(た)の葉残らず目に見え候。葉一つに心をとられ候はゞ、残りの葉は見えず。一つに心を止めねば、百千の葉みな見え申し候。
禅僧と考える...日々の暮らしから人生まで
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