2025年3月
#009 沢庵和尚『不動智神妙録』:「案山子」の教え
24:17
鎌倉の仏国国師の歌にも、「心ありてもるとなけれど小山田に、いたづらならぬかゝしなりけり」。皆此歌の如くにて候。
山田のかゝしとて、人形を作りて弓矢を持せておく。 鳥(とり)獣(けもの)は是を見て逃(にぐ)る也。此人形に一切心なけれども、鹿がおぢてにぐれば、用がかなふ程に、いたづらならぬ也。
万の道に至り至る人の所作のたとへ也。手(て)足(あし)身(み)の働(はたらき)斗(ばかり)にて、心がそつともとゝまらずして、心がいづくに有るともしれずして、無念無心にて山田のかかしの位にゆくものなり。
一向の愚痴の凡夫は、初から智慧なき程に、万に出ぬなり。又づゝとたけ至りたる智慧は、早深き処へ入るによりて一切出ぬなり。また物知りなるによって、智慧が頭へ出で申し候て、をかしく候。今時分の出家の作法ども、嘸(さぞ)をかしく可思召候(おぼしめすべくそろ)。御恥かしく候。
山田のかゝしとて、人形を作りて弓矢を持せておく。 鳥(とり)獣(けもの)は是を見て逃(にぐ)る也。此人形に一切心なけれども、鹿がおぢてにぐれば、用がかなふ程に、いたづらならぬ也。
万の道に至り至る人の所作のたとへ也。手(て)足(あし)身(み)の働(はたらき)斗(ばかり)にて、心がそつともとゝまらずして、心がいづくに有るともしれずして、無念無心にて山田のかかしの位にゆくものなり。
一向の愚痴の凡夫は、初から智慧なき程に、万に出ぬなり。又づゝとたけ至りたる智慧は、早深き処へ入るによりて一切出ぬなり。また物知りなるによって、智慧が頭へ出で申し候て、をかしく候。今時分の出家の作法ども、嘸(さぞ)をかしく可思召候(おぼしめすべくそろ)。御恥かしく候。
禅僧と考える...日々の暮らしから人生まで
恵林寺 古川周賢
- 00:101.
初めのあいさつ
- 01:572.
鎌倉の仏国国師の歌にも...
- 05:323.
案山子の喩えが意味するものは
- 04:384.
「木鶏(もっけい)」のこと
- 03:215.
案山子から学ぶことができるか
- 04:006.
智慧を得る
- 04:337.
『耳袋』に登場する鴨長明の歌のこと
- 00:098.
終わりのあいさつ
コメント
バックナンバーを購入するとコメント欄に参加することができます