#1768 実況席の七つ道具〜文房具からiPad、そしてAI活用まで
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今回は「実況席の七つ道具」についてお話しします。実況という仕事は声や表現力だけでなく、裏で支える道具や準備の工夫も大切です。僕がこれまでどんな道具を使ってきたのかをまとめてみました。
筆記具へのこだわり
高校野球の実況で欠かせないのが「油性の0.3mmボールペン」。黒・赤・青の3色はマスト。スコアを細かく書き込むには細字が必要で、しかも屋外実況は雨や水滴が天敵です。水性だとにじんで資料が台無しになる。だから油性。これは僕にとっての基本装備であり、長年の経験から培った「七つ道具」のひとつです。
バスケ実況を支えるノート「テフレーヌ」
屋内競技のバスケでは、A4サイズの「テフレーヌ」というバインダーノートを愛用。リングが上下にしかないため、書くときに邪魔にならず、机に平らに置けるのが特徴です。チームカラーに合わせて赤・紫・青を揃えて使っています。販売終了になった色もあり、今ではちょっと貴重なアイテムに。
iPadの導入と利便性
ここ数年で大きく変わったのは、タブレットの活用です。バスケの実況では、ファウル数や得点状況などの公式データがリアルタイムで届くシステムがあり、iPadはほぼ必須アイテムになりました。さらに野球では、過去のスコアやプロフィールなど大量の情報をタブレットにまとめてフォルダ管理。紙資料の煩雑さから解放され、必要なときにすぐ呼び出せる便利さがあります。ただし、充電切れや熱暴走といったリスクもあり、工夫は必要です。
AI時代の実況準備
さらに時代は進み、AIの力も借りるようになりました。先日の社会人野球オープン戦では、二次予選の結果や選手データをChatGPTに入力し、プロフィールや紹介用フレーズを整理。表形式で「この選手を紹介するならこんな言葉」といった情報を瞬時にまとめてくれました。もちろん最終的な確認は自分の目で行いますが、準備の効率化に大きな力を発揮しています。
今後の展望
BリーグやJリーグでは「プレイ・バイ・プレイ」が詳細に記録されます。ドリブル、シュート、リバウンド、ファウル…細かなプレイ記録をAIに読ませれば、試合のハイライトや注目ポイントを自動で整理することも可能になるはずです。実況準備の新しい形が、もうすぐそこまで来ています。
紙とデジタルの共存
とはいえ、やはり紙に手で書くという作業は大切です。手で書くことで記憶に残るし、自分の言葉で整理する力が養われます。AIやiPadがどれだけ便利になっても、紙の資料作りが完全になくなることはないでしょう。今はちょうど「過渡期」。紙とデジタル、それぞれの良さを組み合わせながら、実況の準備スタイルはこの5年10年でさらに進化していくはずです。
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この放送では、実況席に持ち込む「道具」の変遷を、実体験とともにお話ししました。文房具にこだわり、ノートを工夫し、タブレットやAIを取り入れながら、実況の世界も少しずつ変わっています。現場を支える“七つ道具”を通して、実況という仕事の裏側を感じていただけたらうれしいです。
筆記具へのこだわり
高校野球の実況で欠かせないのが「油性の0.3mmボールペン」。黒・赤・青の3色はマスト。スコアを細かく書き込むには細字が必要で、しかも屋外実況は雨や水滴が天敵です。水性だとにじんで資料が台無しになる。だから油性。これは僕にとっての基本装備であり、長年の経験から培った「七つ道具」のひとつです。
バスケ実況を支えるノート「テフレーヌ」
屋内競技のバスケでは、A4サイズの「テフレーヌ」というバインダーノートを愛用。リングが上下にしかないため、書くときに邪魔にならず、机に平らに置けるのが特徴です。チームカラーに合わせて赤・紫・青を揃えて使っています。販売終了になった色もあり、今ではちょっと貴重なアイテムに。
iPadの導入と利便性
ここ数年で大きく変わったのは、タブレットの活用です。バスケの実況では、ファウル数や得点状況などの公式データがリアルタイムで届くシステムがあり、iPadはほぼ必須アイテムになりました。さらに野球では、過去のスコアやプロフィールなど大量の情報をタブレットにまとめてフォルダ管理。紙資料の煩雑さから解放され、必要なときにすぐ呼び出せる便利さがあります。ただし、充電切れや熱暴走といったリスクもあり、工夫は必要です。
AI時代の実況準備
さらに時代は進み、AIの力も借りるようになりました。先日の社会人野球オープン戦では、二次予選の結果や選手データをChatGPTに入力し、プロフィールや紹介用フレーズを整理。表形式で「この選手を紹介するならこんな言葉」といった情報を瞬時にまとめてくれました。もちろん最終的な確認は自分の目で行いますが、準備の効率化に大きな力を発揮しています。
今後の展望
BリーグやJリーグでは「プレイ・バイ・プレイ」が詳細に記録されます。ドリブル、シュート、リバウンド、ファウル…細かなプレイ記録をAIに読ませれば、試合のハイライトや注目ポイントを自動で整理することも可能になるはずです。実況準備の新しい形が、もうすぐそこまで来ています。
紙とデジタルの共存
とはいえ、やはり紙に手で書くという作業は大切です。手で書くことで記憶に残るし、自分の言葉で整理する力が養われます。AIやiPadがどれだけ便利になっても、紙の資料作りが完全になくなることはないでしょう。今はちょうど「過渡期」。紙とデジタル、それぞれの良さを組み合わせながら、実況の準備スタイルはこの5年10年でさらに進化していくはずです。
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この放送では、実況席に持ち込む「道具」の変遷を、実体験とともにお話ししました。文房具にこだわり、ノートを工夫し、タブレットやAIを取り入れながら、実況の世界も少しずつ変わっています。現場を支える“七つ道具”を通して、実況という仕事の裏側を感じていただけたらうれしいです。
言葉の余白は日々の中
折出賢一
- 09:381.
紙とデジタルの共存:これからの実況準備のかたち
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