#1773 Voicy炎上に見る「声の文化」と「稼ぐ構造」の溝
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最近、Voicyが炎上していましたね。倍速再生を有料化した件です。
課金していない人はもちろん、すでに別の形で課金している人までも「倍速で聞けなくなった」と怒りの声。
「お金を払っているのに、なぜ不便にさせるんだ」という不満から、支払いをやめる人が続出。
すると今度はパーソナリティ側の収益が減り、「私たちの収入が減った」と声を上げる。
――利用者も配信者も怒る、ちょっと不思議な構図が生まれたわけです。
僕も「なぜこうなったのか?」と思って、緒方さんのVoicyを聞いて納得しました。
岡田さんによると、80%のリスナーが通常〜1.2倍速で聞いているそうです。
1.5倍〜2倍で聞いている人は約15%。
つまり、早聞きしている層は少数派。
そのデータから、「課金対象にしてもいいだろう」という判断があったのかもしれません。
ただ、1.5倍や2倍で聞いている人こそ、課金率が高い層だったのではないかという見方もあります。
ビジネス書や情報系の番組を“時短”で聞きたい人たちは、課金にも前向きです。
そうした層に制限をかければ、反発が強くなるのは当然でしょう。
なぜこんなことが起きたのか。
僕はここに、音声メディアの“2つの価値観”の溝があると思っています。
ひとつは、A層=「声」を楽しむ人たち。
話し方や間、トーン、空気感、言葉のリズムを味わいたい。
昔ながらの“ラジオ文化”に近い人たち。
もうひとつは、B層=「情報」を得たい人たち。
耳から効率よく学び、知識やスキルを吸収したい。
この層にとって音声は“ツール”であり、“時間効率”こそが価値です。
Voicyのもともとの理念は、どちらかというとA層寄り。
声の文化を広げたい、人の想いを音声で伝えたい――そんな世界観がベースにあります。
ところが、プラットフォームを成り立たせるにはB層の存在が不可欠。
A層の「情熱」と、B層の「経済」が衝突したのが今回の炎上の本質だと思うんです。
僕自身、これまでコミュニティFMなどで長年喋ってきましたが、やはり“広がらなかった”理由の一つはここにある。
ラジオが好きな人は「喋ること」が好きでも、「儲けること」には不器用。
ラジオを「飯のタネ」にできる人は、本当に一握り。
僕も典型的なA層です。
喋るのが好きで、声で身を立てたいと思っているけれど、“どうやって収益化するか”という知恵が決定的に欠けている。
その一方で、B層の人たちは違う。
彼らは「音声を入り口にして、次の商品・サービスにつなげる」発想を持っています。
キングコングの西野亮廣さんがVoicyで話していましたが、
Voicyの成功しているパーソナリティは“バックエンドを持っている人”が多いそうです。
つまり、「Voicyを聞いて興味を持ったら、オンラインサロンや講演会へどうぞ」という導線を作っている。
ここまで含めて“音声ビジネス”なんですね。
僕のようにバックエンドがない人間は、声そのもので勝負するしかない。
でも、それではお金にならない。
A層の理想と、B層の現実。
この差を埋められない限り、音声で飯を食うのは難しいんだと改めて痛感します。
イケハヤさんも「VoicyはEC機能を持てばいい」と言っていました。
つまり、パーソナリティが自分の商品をVoicy内で販売できて、
そこから一定割合をVoicyが取る。
確かに合理的。でも、それをやらないのは、やはりVoicyが“声の文化”を守りたいA層寄りの思想だからでしょう。
音声メディアは、“文化”と“ビジネス”の両輪を回すのが本当に難しい。
文化を大事にしすぎると食えない。
ビジネスに振り切ると声が軽くなる。
僕は前者の世界に生きてきました。
でもこれからは、A層の人間もB層的な発想――つまり**「どう収益化するか」**を持たないと、やっていけない時代です。
ラジオ局ですら苦しい時代に、個人が音声で食べていくのは簡単ではありません。
でも、A層の情熱がなくなれば“声の文化”は死ぬ。
B層の発想がなければ“音声の産業”は育たない。
この二つをどう繋ぐか。
それが、これからのボイシー、そして音声メディア全体に問われているテーマだと思います。
さて、あなたはどちらの層ですか?
声で伝えたい派? それとも、情報を得たい派?
僕は、今日もマイクの前で喋ることで、この声の世界に踏みとどまっています。
課金していない人はもちろん、すでに別の形で課金している人までも「倍速で聞けなくなった」と怒りの声。
「お金を払っているのに、なぜ不便にさせるんだ」という不満から、支払いをやめる人が続出。
すると今度はパーソナリティ側の収益が減り、「私たちの収入が減った」と声を上げる。
――利用者も配信者も怒る、ちょっと不思議な構図が生まれたわけです。
僕も「なぜこうなったのか?」と思って、緒方さんのVoicyを聞いて納得しました。
岡田さんによると、80%のリスナーが通常〜1.2倍速で聞いているそうです。
1.5倍〜2倍で聞いている人は約15%。
つまり、早聞きしている層は少数派。
そのデータから、「課金対象にしてもいいだろう」という判断があったのかもしれません。
ただ、1.5倍や2倍で聞いている人こそ、課金率が高い層だったのではないかという見方もあります。
ビジネス書や情報系の番組を“時短”で聞きたい人たちは、課金にも前向きです。
そうした層に制限をかければ、反発が強くなるのは当然でしょう。
なぜこんなことが起きたのか。
僕はここに、音声メディアの“2つの価値観”の溝があると思っています。
ひとつは、A層=「声」を楽しむ人たち。
話し方や間、トーン、空気感、言葉のリズムを味わいたい。
昔ながらの“ラジオ文化”に近い人たち。
もうひとつは、B層=「情報」を得たい人たち。
耳から効率よく学び、知識やスキルを吸収したい。
この層にとって音声は“ツール”であり、“時間効率”こそが価値です。
Voicyのもともとの理念は、どちらかというとA層寄り。
声の文化を広げたい、人の想いを音声で伝えたい――そんな世界観がベースにあります。
ところが、プラットフォームを成り立たせるにはB層の存在が不可欠。
A層の「情熱」と、B層の「経済」が衝突したのが今回の炎上の本質だと思うんです。
僕自身、これまでコミュニティFMなどで長年喋ってきましたが、やはり“広がらなかった”理由の一つはここにある。
ラジオが好きな人は「喋ること」が好きでも、「儲けること」には不器用。
ラジオを「飯のタネ」にできる人は、本当に一握り。
僕も典型的なA層です。
喋るのが好きで、声で身を立てたいと思っているけれど、“どうやって収益化するか”という知恵が決定的に欠けている。
その一方で、B層の人たちは違う。
彼らは「音声を入り口にして、次の商品・サービスにつなげる」発想を持っています。
キングコングの西野亮廣さんがVoicyで話していましたが、
Voicyの成功しているパーソナリティは“バックエンドを持っている人”が多いそうです。
つまり、「Voicyを聞いて興味を持ったら、オンラインサロンや講演会へどうぞ」という導線を作っている。
ここまで含めて“音声ビジネス”なんですね。
僕のようにバックエンドがない人間は、声そのもので勝負するしかない。
でも、それではお金にならない。
A層の理想と、B層の現実。
この差を埋められない限り、音声で飯を食うのは難しいんだと改めて痛感します。
イケハヤさんも「VoicyはEC機能を持てばいい」と言っていました。
つまり、パーソナリティが自分の商品をVoicy内で販売できて、
そこから一定割合をVoicyが取る。
確かに合理的。でも、それをやらないのは、やはりVoicyが“声の文化”を守りたいA層寄りの思想だからでしょう。
音声メディアは、“文化”と“ビジネス”の両輪を回すのが本当に難しい。
文化を大事にしすぎると食えない。
ビジネスに振り切ると声が軽くなる。
僕は前者の世界に生きてきました。
でもこれからは、A層の人間もB層的な発想――つまり**「どう収益化するか」**を持たないと、やっていけない時代です。
ラジオ局ですら苦しい時代に、個人が音声で食べていくのは簡単ではありません。
でも、A層の情熱がなくなれば“声の文化”は死ぬ。
B層の発想がなければ“音声の産業”は育たない。
この二つをどう繋ぐか。
それが、これからのボイシー、そして音声メディア全体に問われているテーマだと思います。
さて、あなたはどちらの層ですか?
声で伝えたい派? それとも、情報を得たい派?
僕は、今日もマイクの前で喋ることで、この声の世界に踏みとどまっています。
言葉の余白は日々の中
折出賢一
- 10:001.
音声で「食える」人と「食えない」人の決定的な違い
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