TOPハウツー・学習歴史十二単着付け師の【にちにち気づきだより】第337話 衣紋道の世界・最終回【生き方としての衣紋道】12:32 2025年11月3日 53再生 問題を報告する 再生する シェアする AI目次衣紋道から学ぶ準備の心構えとは宮廷文化から得る現代を生きるヒント日々の生活に活かす「敬意」の意識物への感謝が心にもたらす変化とは「おもてなし」に宿る精神性とは何かAI文字起こし(β版) # チャプター 1 おはようございます。佐藤美奈子です。今日もお聞きくださりありがとうございます。 このチャンネルでは日本の文化や伝統に息づく心の在り方を日々の暮らしに優しく重ねてお届けしています。 難しい作法ではなく、ふっと心が解ける瞬間を通して、あなたの奥ゆかしい魅力をさらに引き出していきます。 さて今日のテーマは、生き方としてのエモン道、第10話、最終話となりました。 今まで10回お聞きいただきましてありがとうございます。途中からお聞きになった方も、ぜひ第1話、生理・生遁のお話から時間のある時にお聞きいただければなと思います。 そこで多分気づくことは、このエモン道という道のついたものは、とても堅苦しく難しく思われるかもしれませんけれども、 このように聞いていくと、ああ、何かこう身近にあるというか、私たちが人として人に対して動く感情だとか、 あとは物に対して思うことだとか、そういうことの本当に基本的なことというか、そういうことを十二単位とか側単位という小属を通して私たちに伝えてくれているんだなということがわかっていくと思います。 ですから特別なことというよりも、日本の文化というものが脈々と続いていくためにある、一つの道である、そのいろんな道がある中の一つの道である。 その道を選んだ方もいらっしゃるだろうし、違う道を選ばれて、エモン道というものも傍らに置きながら生きていらっしゃる方もいらっしゃるわけです。 とてもとても、十回紐解いていく中で、なるべく私も砕いて、言葉をちょっと言い換えて、いろんなチャレンジもしてきましたけれども、 もうちょっと日常的ではない、非日常的に思われるエモン道の世界ですが、現代の私たち、皆様もそうです。 毎日生きていく中でもっともっと豊かに、そして美しく生きていくためのヒントがここに詰まっているのではないかなと思います。 では次のチャプターから最終話をお聞きください。 # チャプター 2 宮廷から学ぶべきものたくさんあります。 私たちと世界は違うだろうと思ってしまうと、何も学びにはなりません。 ああ、そのような世界があるのかということ、皆様も感じられると思うんですよね。 区内町の方でもインスタグラム、すごくフォロワー数が増えて、 そしてそれぞれの宮家の活動を通して、このように心を大きく持ってくださって、 私たちのもののために生きてくださっているんだなということもお分かりかなと思います。 その中でいろいろな儀式があると、この絵文堂というものが随所に使われていくということになります。 その中には私たちの日常というか毎日を生きていく中で、頻度になることがたくさんあるんですね。 まず絵文堂が大切にしている心というのは、何か始める前、お仕事でもいいですし、何か家事でもいいですし、 いろんなことを始める前の準備だとか、それの時に使うもの、すべてのものへの敬意、 あとは人に対する思いやり、心遣い、あとは私たちが生きている地球自然とのつながり、歴史を大切にする心というの、 こういうことすべてが詰まっているものなんですね。 現代の私たちにおいても、毎日キラキラと輝いて生きていくというか、私らしく生きていくというか、 そういうためには、こういう考え方というのは道しるべになってくれるのではないかなと思います。 絵文堂が大切にしている心というのは、もう普段の生活にもすごく寄り添ってくれるものです。 私たちも日々、着たものを洗濯をして、そしてシワを伸ばして、干して、干したものを乾いたら取り込んで、 その中でも、その洗濯をして外に干せた時に、太陽って本当にありがたいなって思う季節になってきましたよね。 夏場は干したらカラッと、本当に2,3時間でもすれば、朝に干したものはお昼前には取り込めたりしますけれども、 ここまで寒くなってくると、なかなか乾かない。室内で乾かせなきゃいけない。乾燥機を使わなきゃいけない。 いろんなことの中で、この太陽というもののありがたさを感じるとか、あとは本当に洗濯機というものが生まれてきたおかげで、 手洗いするものも減ってきているわけです。そういうことというのに、すごく心がそちらの方に向くということが、 エモン堂の中で私はすごく培われたなと思います。家族の洗濯物を取り込んで畳んで、それを持ち上げて、 それぞれのタンスに持っていくとか、それぞれに手渡しをするというときに、まだまだ私も習い始めて、子どもたちが本当に生まれるか生まれないかというときでしたけれども、 持って立ち上がるときの足を、例えば、主人がいたら、ご主人様の方の膝からは立たないとか、 そういうことをやっていく中で、自然と人がどんな方でも、私よりも年下であっても、どんな方であっても、私以外の人がいたら、そちらの方の膝ではない方から立ち始める。 逆に、立っているところからひざまずく、例えば、正座をする、座るというときには、そちら様の方の足から動きを始める。 本当にそんなことなんですけれども、やはりそういう思いで生きていらっしゃる方にはすごく伝わるんですよね、そのちょっとしたことが。 お客様がいらっしゃって、例えばお茶を出しするというときとか、そういうときの手の添え方ですね。 茶卓、お茶碗、そういうふうなものがテーブルに置かれたときに、カチッと音が鳴らないようにするためには、手を最後まで触れておく。 その音が沈むまで、またはお茶の表面が波打たないようにする。 そういうことを丁寧に行うということは、やはり私もエモンドを学ぶ前まではそこまで意識をしていなかったことですけれども、 そういう大切なものを扱う心構えだとか、敬意を払うとか、大事に扱うということを、このエモンドの中でたくさんの先生方に教わってきました。 今、本当に若い僧家たち、山下流も高倉家も、活動的に活発にこのエモンドを普及なさっていらっしゃいますし、 また公室行事なども行ってくださっているからこそ、テレビで拝見させていただいたりすることができるわけですけれども、 たとえこういうエモンドとかそういう場所がなかったとしても、 例えば信仰心を深めるだとか、精神性を育むだとか、そういうことっていうのは現代にも活かせるというふうに山下家の家元もおっしゃっています。 そしてやはり形よりも意味の方が大事という言葉もあります。 高倉家の僧家は、私も直接習わせていただきました。長い期間本当にお世話になってきましたけれども、 学ぶ中で、やはり聞いてもやっぱりそのままやっていけないから、聞いたらまずやってみようと。 やってみた先にそれを人に伝えていくということで、それが自分のものになっていきますよと、 そういうことは本当に常におっしゃってくださっていました。 なので私も今でも習いたい、覚えたいという方にその気持ちというものを受け継ぐ形で行っているわけです。 エモンドというのが私たちに教えてくれる一番大切なことというのは、 昔からある結び方とか技術とか技ということを覚えることではないということで、 いかに心を込めて生きていくか、とか心遣いを持って相手に接するかということなんですね。 やっぱりそれに気づくと自分の格になっていくものだと思います。 丁寧な準備をする。これは何かを始める前に周りを整えて、心を静かに集中させるために準備をします。 ただ準備準備ではなくて、自分の心を鎮めることをしながらしっかりと所属を重ねていく。 そして物を大切にすること。自分の持ち物、例えば使い捨てではなくて、その価値を理解して敬意を持って手入れをしながら長く大切に使うということですね。 どんどんこれ着古したからいいや、そういうものもあっていいと思いますけれども、 例えばタオルが使えなくなったらそれが雑巾になり、雑巾になったら掃除に使えて、隅々に使えてというふうにいろんな命を吹き込んであげるという心も大切かなと思います。 そして思いやりの心ですね。相手の気持ちを想像する、予測もする、読み取る、読み取るような意識をする。 気づくために自分が気づく。そこが大事ですね。支えようとする心遣い。 聞者としてはそれが一番の大切な部分です。自分の技術だけが評価されることを考えるものではないということです。 自分の心の欲望を捨てたときにすごく研ぎ澄まされた素晴らしい十二単位の姿になっていける。 この問題たちはみんなそれを信じてやっているから、お客様に体験会などでやるときに本当に横から見てまして安心して見ていられます。 本当にその方その方に丁寧に思いやりを持って接しているのが私も見れて日々幸せです。 これらの美しい心をエモンドーという鏡を通して見つめ直すことで私たちの日常はもっと深く、もっと温かいものに変わっていくのではないでしょうか。 このエモンドーの世界いかがでしたでしょうか。素敵な生き方のヒントかなと思っています。 皆様の何かヒントになれば幸いです。それではご機嫌よう。 もっと見る #十二単 #衣紋道 #十二単体験 十二単着付け師の【にちにち気づきだより】さとうみなこ02:381.チャプター 109:542.チャプター 2コメント感想・質問・応援メッセージを書こう
第654話 【残菊の宴】盛りの菊と残った菊 13分・昨日・ 46再生AI目次残菊の宴:平安時代に学ぶ美意識「十日の菊」との比較で際立つ価値とは役目を終えたモノが語る教訓盛りが過ぎた」時の心構えとは古きものに宿る忘れられない物語
第653話 平安の一生【五十日の祝】 16分・一昨日・ 64再生AI目次平安「五十日の祝い」の真実餅が示す赤ん坊の未来とは?紫式部日記にも登場する祝宴現代の「育成」に通じる先見性儀式が固める大人の「覚悟」
第652話 【水始涸】元へ戻し静かに閉じていく 13分・10月3日・ 50再生AI目次「水初めて枯るる」七十二候の異質さ光を映す田んぼ、土色への回帰華やかさの後に続く「下ろす」仕事「終える」ことの真の意味、次への接続華やかではない「終わりの施策」の価値
第651話 神無月〜離れることは見放すことではない 10分・10月2日・ 73再生AI目次「神無月」の名の由来とその背景「神様のお留守」が教える支えとは教える立場で気づいた師の言葉の重み人の成長を促す「待つ心」の重要性「離れる」がもたらす自立と内なる力
第650話 衣を整え、季節を迎える 11分・10月1日・ 69再生AI目次平安貴族の衣替え:住まいも変える五感で楽しむ平安の季節の移ろい「更衣」に込められた二つの意味とは?衣が導く心と体の季節への準備衣替えで心と暮らしを整える秘訣
第649話 長月に思う〜急がずに向き合う時間 10分・9月30日・ 82再生AI目次長月が秘める意味と夜の過ごし方時間の長さに潜む大切な気づき手間をかける仕事が教えるもの効率化の中で守るべき手間とは長月に考える丁寧な時間の使い方
第648話 言葉を知ると、見えるものが変わる 9分・9月29日・ 71再生AI目次秋の情景を彩る微妙な言葉の数々曖昧な感覚が明確になる言葉の力「なんとなく違う」が「違い」に変わる瞬間技術習得に不可欠な言葉と観察眼の連携言葉で育む感性と世界を深める知覚
第647話 蟄虫坏戸 — また戻れる場所であるために 9分・9月28日・ 68再生AI目次巡る季節に宿る穏やかな眼差し稽古場を「休む」ことの真意鍵をかけずに待つ教える側の心休止期間に育つ見えない学びの力戸を閉じても歩み続ける人生の道
第646話 【月やあらぬ…】同時に見られる唯一のもの 11分・9月27日・ 85再生AI目次源氏物語に登場する「月」の役割とは?隔たった者同士を結ぶ唯一の「月」成平の歌にみる変わらぬ月と移ろう心着物と技が繋ぐ時空を超えた絆千年前の装束に触れることで得る一体感