TOPハウツー・学習歴史十二単着付け師の【にちにち気づきだより】第438話 【女子袴】の結びの位置問題〜オープンチャットの質問から〜14:44 2月27日 79再生 問題を報告する 再生する シェアする AI目次「女子袴」結び目位置の現代事情袴結び位置の多様性と歴史的背景宮中袴から続く右結びの伝統現代に選ばれる左結びの理由と美意識袴姿で最も重視すべき実用性と美AI文字起こし(β版) # チャプター 1 日々気づきだより佐藤美奈子です。 今日もお聞きくださりありがとうございます。 このチャンネルでは日本文化に携わる私が、気づき感じる心の在り方を日々の暮らしに優しく重ねてお届けしています。 今日はですね、私のオープンチャット、LINEのオープンチャット。 今、美奈子と仲間たちっていう変な名前のオープンチャットを開設しましてですね、 日々私からのメッセージとか、皆さんからの質問が最近は多いでしょうかね。 まだ初めて間もないので、皆さんもね、もう40人以上入ってくださいましたけれども、 日頃の講習会とかでもお話が出ていることであっても、その場その場で質問がないと話さなかったりとか、 あとはエモンドーとキツケのどちらも受講生さんだけにお声掛けをしているので、 一般の方はちょっと今回はお入りいただけないんですが、 そういうことは大体質問することとか、皆さんの質問がみんなの役に立つとか、 誰かの質問はみんなも疑問だったってことが多いので、 ご質問だったり、あとは素敵な展示会があったりだとか、イベントがあったりとか、 そういうことをシェアし合うような感じになっています。 そこで今日、この放送の昨日か、昨日こういうご質問が来ました。 袴のシーズンです。3月になると大学の卒業式が毎日のようにあるんですよね。 本当に一月間どこかしらで卒業式をやっているという状態で、美容業界は大変忙しいんですけれども、 それを前にして、袴、女性の袴姿をなんとなく思い浮かべていただくと、 前の方に紐がリボンのように結ばれているわけですね。 あれは後ろ腰と言われる後ろからくる紐を前から当てた紐にうまくくくりつけて、 しっかり結ぶんですが、その結び目がご本人にとって右脇なのか左脇なのか、 どっちもあるんですよ。どっちの状態も、インスタグラムとか見ていただいてもわかると思うんですが、 右側に結ばれている方もいれば左もあるんです。もう一ついれば真ん中もあるんですよね。 どっちが正解なんだという話があって、これに対して私がお答えをしたものを、 今日は特別にこちらの帽子でもお話をしたいと思います。 袴の前の紐を右とか左にするのは、どっちでも結んでも良いというのが正解なんですよね。 今の現状と言っていいと思います。これは本当に礼法上の厳格な決まりというものはありません。 実用性とか美意識ですとか、かっこよさもそうですしバランスもそうですけれども、 歴史的な慣習が少しずつ違って変わってきて、混在していったために右の人もいれば左の人もいるという状況が今の現状です。 両方ある理由がやはりありまして、何でどっちもあるのかというと、 女性の袴、女の袴のこの前の紐というのはどっちかなんですね。 真ん中にする方というのは、私のような12人のエモンドをやる、エモンジャだったりとか、あとは神社関係の方ですよね。 そういう方なんかは左右ではなくて中央に結ぶパターンが多いのかなと思います。 その中央に結ぶ場合は、右にも左にも手がぶつかっては困るので真ん中にあえてしてある。 仕事をするとか何か作業をする人は真ん中にしているかなと思いますので、卒業生に関しては作業する人ではないので右か左かということになります。 現代はですね、決まりはないとされているんですね。なんですけど、右も左も中央というものもあります。 これは公的な所属のような厳密な○○式なんとか式とかね、というものが定められていないというのが、いろんなものがあるということにつながっちゃったんですけども、 学校ですとか、きつけ師さんとか、あとは流派ごとに教え方が分かれてきた結果、どうしても複数のパターンがどれも許容範囲として一般化されちゃったというものも、 この3つのパターンが残ってきたものと考えられています。 では、本人の左側に結ぶ人というのは比較的多いと思うんですけれども、それはなぜか左というと、ちょうど上前側にやる方が多いと思うんですね。 どちらかというときつけ師さん関係が多いかなと思います。 この流れは全てが全てそうじゃないですけれども、飾り物は左につける。 例えば、末広も左です。お花嫁さんの会見も左です。 皆さんどうでしょう。帯の根付けとか飾りをつける人も比較的左が多いんじゃないでしょうかね。 こういう全身のコーディネート感覚と結びつけて説明されることもあります。 飾り物は左につけるからリボンも左だとおっしゃる方もいます。 または人というのは右利きの方が多いので、実用的な動きをする右側というのにはあまり結び目を置かないで、視覚的なポイントとか装飾を左側に寄せるという発想もあります。 または撮影するとき上前側の方が向くから、体が向くからそっちに可愛らしいリボンのようなものがあった方がいいよねっていう考え方もあります。 ですけれども右に結ぶということもあります。 私のところは右なんですよ。 これというのは左腰側で結ぶのは九中の袴以来の伝統なんですね。 明治期の女学生の袴姿では右の腰前に結んでいる写真がとても多いのがその理由かなと思います。 九中の小族、特に十二単位の一番下は袴なんですけれども、袴は右腰です。 袴の長袴とか切り袴とかそういう袴は右なんですよね。 右側で結ぶという影響を受けた着付け法というのがそのまま女学生の袴にも伝わって、 一部では今もこの右寄せというのが古風でありまたは正当ですよというふうに考えられているためです。 国際文化のうちの学校の場合は本当に右側なんですね。 ご指導する時も右側のことはお教えします。 ですけれども左でやりたいという方はこのしっかり結ぶということをちゃんとマスターしていただいた後で、 右でも左でもどちらでもいいようにそれぞれがするということにしています。 例えばこういうことを言っている方も聞くんですよね。 それは次のチャプターでお話をします。 # チャプター 2 この考え方はどうなのかなと思うんですけど、ちょっと耳にしたことがあるので、最終卒業、この学校を卒業するという人は右で、その後まだ進学するという卒業の方は左という風になっているという風におっしゃる方も聞いたことあるんですよね。 右だとか左とかに進路だとか縁起を結びつける言い方をするという気付け師さんも実際いらっしゃるんですよね。 でもこれはその後々の説明であって、歴史的な根拠はないかなと思います。あんまりそういうことは。 なんでしょうね、いろんなのあるんですよ。気付けでもなんでも。江門道の高倉流、山品流の二つの流派のね、男性少族は特にそうなんですけど、形づけが最終的に違うんですよね。 男性の場合、ふところのところがまっすぐか丸いか、袖のところもひだが一つなのか二つなのかによって流派の違いは出るんですが、 それはその違いを作ることで分けて、そのまま分けた状態でそれぞれが存続していくというためには、一緒だったら一緒くたになっちゃうわけで、 それぞれを活かすためにはそれぞれのやり方をちょっとニュアンスを変えた、ちょっとスパイスを加えたものというものが必要であるということなんですよ。 実際、気付け教室さんもやってることそんな変わらないんですけれども、なんでそれぞれにお客様が行くかというと、 あちらの教室ではこう教えてるけども、衿合わせをね、例えば衿合わせをして胸紐をするというふうにシンプルで教えるところもあれば、 他のところでは衿合わせをして紐をするときに、下前の衿を三角に上げるようにして結んで、おはしょりしたときに自然に一重になるようにする。 それがいいなと思った人はそこに行くわけで、それはどうかなと思った人はシンプルな気付けの方に行くわけで、 それぞれのところで、うちはこうですよ、私たちはこうですよというふうに言うようなメリットというか特徴かな、特徴というものがあるから、 それぞれにそれぞれがいいなと思った人がそれぞれに集まっていて、それぞれが存続していると。 そういう感じなので、同じだから一緒がいいというわけではない。 うまくそれこそ文化的なことをそれぞれが進化させてきたので、そのまま生き残っているということにもつながりますね。 本当に右とか左とかどちらがダメだとかそういうことではなくて、一番大事なのはしっかりきっちり締まっていること。 これを緩んでしまうとか、座ったり立ったりするたびに袴が外れてしまうということがないようにすること。 そして線、ラインが美しいことというのが最優先であって、結び目は右だろうが左だろうが、実はどちらでも良いというのが本当に答えなんですね。 実用面から見て、左右の結び方としては、よく現代の解説で言えば、利き手の動きを邪魔しない側がいい、それこそ右利きだったら左側がいいとかね。 逆にご本人が、もともとは助学生の制服ですから、助学生ご自身が自分で締めるのが本来ですよね。 自分で締める方が締めやすい側がいいんだというふうな言い方もあります。 そうなると私だったらやっぱり右腰なんですよ。 えもん戸でいつも右で、私の自分の右腰で結んでいるのもあるので、どうしてもやっぱり右にやってしまうことが多いかなと思います。 着物を着る側ご本人の実用性みたいなものも重視されるべきではないかなと思います。 自分で袴をつける人っていうのは結びやすい側にしますよね。 袴を持つ腕だとかよく動かす側と反対側に結び目を寄せると着崩れしないとか、やっぱり袴をなりわいにしていると言っちゃちょっとおかしいけれど、 袴というのをしょっちゅう履くような人がやっぱりそういう実用を考えて、卒業式だけ着るような人は本当に前撮りとかね撮影をした人が左に最初に撮影したんだったらじゃあ本番も左にしましょうかという 感覚で良いのかなと思います。 これをざっくりまとめると右寄せっていうのは旧中袴以来の古の流れがあって、そして左側に寄せるっていうのは現代の飾り系統は左とか聞きて邪魔しないっていうような感覚が現代は出てきているので、 それぞれが背景にあってどちらにも一定の理由がちゃんとあるから現在はどちらも正しい。 好みと流儀で選ぶという感じになっています。 どちらが正しいというよりもご自身のお仕事の内容によって変えてみるのもいいですよね。 例えば一つの着付けの団体に所属している方であればそこに従うというのも一つの決まりですから大事なことですけれども、 個人やフリーレイされていらっしゃるような方でしたらこの説明を聞いて、私はそのやっぱり古の伝統を重んじたことでやっていこうと思ったらそれでも良いし、 逆にやっぱりなんとなくカタログとか見てても右腰にあるのが多いなぁとか思ったらそっちの方がいいかなと思ったらそっちでも全然いいんで。 問わないというかどちらでもいいんですね。決めるのはご自身かなと思います。 大事なのはきっちりしっかり締めるということさえやっていただいて、お辞儀をしたり座ったり立ったりとかするときに揺るがないということと、 特にお辞儀をしたときに中の方の下着だとか着物の裾とかが見えないような袴の収まりにしてください。 ずっとそっちの方が大事なことです。 それでは今日は卒業式によく見る袴の紐の結び方についてお話をしました。 それではごきげんよう。 もっと見る #卒業式 #卒業袴 #女子袴 十二単着付け師の【にちにち気づきだより】さとうみなこ08:061.チャプター 106:392.チャプター 2コメント感想・質問・応援メッセージを書こう
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