TOPハウツー・学習歴史十二単着付け師の【にちにち気づきだより】第628話 【重陽】そして「扇」を仕舞う日07:33 9月9日 50再生 問題を報告する 再生する シェアする AI目次重陽の朝に綿で顔を拭う美の習慣五節句から消えた重陽の節句の背景夏扇を納める九月九日の伝統と意味物事に「終わり」を決める平安人の哲学美しい終わりが次への始まりを彩るAI文字起こし(β版) # 今日はどんな日 日々気付きだより佐藤美奈子です。 今日もお聞きいただきありがとうございます。 このチャンネルでは、毎朝、平安の行事、季節の移ろい、 当時の人の暮らし、そして消息のこと、 その日の暦を一つお話ししています。 千年前の営みが、今の暮らしや仕事にどう繋がっているのか、 毎朝一つお届けしています。 おはようございます。 昨日は菊に綿をかぶせるお話をしました。 今朝、その綿で顔を拭う、それが徴用の日の朝の仕事です。 今日は9月9日、徴用、菊の節句です。 # 今日で扇はおしまい 9月9日と九が重なりますね。九は陽の数です。 奇数を陽、偶数を陰とする考え方があって、九はその陽の極みの数です。 それが重なる9月の9日をめでたい日として、九をめでます。 五節句というのを皆様ご存知でしょうか。 人日、人の日と書いて人日、これは1月7日、七草の頃ですね。 そして定詞、3月3日、桃の節句のことです。 単語、これは5月5日、勝負ですね。 七夕、これは7月7日のこと、そして徴用、9月9日、菊です。 徴用はその最後の一つです。 九十では菊花の宴が開かれました。 菊を浮かべた酒を組み交わして、寒詩を作って詩を披露する。 この披露することを飛行と言います。 飛行とは九中や宴などの場で、読まれた和歌や寒詩を一定の作法と伝統的な音楽的な節をつけて、 声高く歌い上げてご参加いただいている方に披露すること、それを飛行と言います。 菊は中国で不老長寿の花とされていました。 その思想がそのまま宮廷に入ってきたんです。 そして今日という日にはもう一つ習わしがあります。 この日をもって扇を納める。 夏の間手放さなかった扇を今日で終わりにする。 季節の道具に最後の日を決めておくんですね。 なんとなく使われなくなるのではなくて、今日でおしまいとちゃんと決めてしまうということです。 もう一つお話ししておきたいことがあります。 現代では語節句の中で徴用だけが忘れられました。 桃の節句も単語の節句も七夕も残ったのに、菊だけがちょっと落ちてしまいました。 理由は、暦が変わったからだと言われています。 旧暦から新暦に移った時、9月9日にはまだ菊が咲いていなかった。 花のない節句は続きませんでした。 ですので私たちのこのイベントというのもちょっと大変な時もあります。 9月9日の徴用の節句をする時に本当に立派な菊というのがなかなか手に入らないので、 アーティフィシャルフラワーのようなものを使うこともしょうがなくありますけれども、できれば9月9日を旧暦で祝うようにすると、菊が手に入ることもあります。 学びにも終わりの日というのがどうしてもありますし、あった方が私はいいと思っています。 学校では1学期、2学期、3学期と区切りがあり、その先には必ず卒業の日があります。 私どもの学校も2年生ですので、2年後には卒業の日を迎えるわけです。 学期の終わりにはできなかったことを振り返るだけではなくて、次はどうありたいかを考えます。 2学期をどう過ごすのか、1年後どんな自分でいたいのか、そして卒業した後、仕事に就いた時にどんな人でありたいのか。 終わりが見えているからこそ、今やることが少しずつ決まってくるのだと思います。 十二単位の福上げも同じで、所属を下げた後、ただ片付けで終わりにはしません。 1枚ずつ整えて、次に使う絵文字が迷わず着想に集中できるように収めます。 それはその日の仕事を終えるためであると同時に、まだ会ったことのない次の誰かへ、きちんと手渡すという準備でもあります。 この今日私が例えば使った十二単位が、次に誰が使うのかはまだ決まっていないからですね。 きちんと終えることは、次の始まりを美しく迎えることなのだと思います。 季節の道具に最後の日を決めておく。私はこの習わしがとても好きです。 物事は大抵なんとなく終わります。いつの間にか使わなくなって、気づいたら出しっぱなしになっている。 家にある内輪もそうです。去年使ったなぁという内輪がそのままあって。 まあなんとなくそうですね。家で少し酢飯、お寿司用のご飯を作る時にその内輪を持ってきて冷ますということには使えるかもしれませんが、結局は出しっぱなしということですよね。 けれども平安の人は日を決めていたわけです。 9月9日、今日で扇はおしまい。まだ暑くてもしまう。ここが大事ですね。 そうすると何が起きるか。しまう時に一度ちゃんと見るということになりませんか。 人など使った扇を手に取って汚れを確かめて畳んで片付ける。 なんとなく終わらせていたら、その一度は永久に来ない。一度ちゃんと見るなんてしないわけです。 終わりを決めておくことは多分始めることと同じくらい大事なのだと思います。 そして決めた日があるから、来年また出す時に嬉しいのだと思いませんか。 今日は9月9日朝曜です。8月21日にお話しした扇を今日収めます。 19日ぶりに話がやっとつながりました。 明日は栗のお話をします。食べる栗のお話です。 今日もお聞きいただきありがとうございました。それではまたごきげんよう。 もっと見る #重陽の節句 #扇 #重陽 #最後の日を決める 十二単着付け師の【にちにち気づきだより】さとうみなこ00:471.今日はどんな日06:462.今日で扇はおしまいコメント感想・質問・応援メッセージを書こう
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