TOPハウツー・学習歴史十二単着付け師の【にちにち気づきだより】第632話 秋の【襲色目】半歩先の季節を着る06:45 一昨日 46再生 問題を報告する 再生する シェアする AI目次平安の美学「襲色目」色の重なり季節を「半歩先」に着る意味とは顧客の無意識を掴むプロの視点「察する力」が示す絶妙な距離感千年前から現代へ繋がる「半歩」AI文字起こし(β版) # 今日はどんな日 2.2時気付きだより佐藤美奈子です。今日もお聞きいただきありがとうございます。 このチャンネルでは、毎朝平安の行事、季節の移ろい、当時の人の暮らし、そして消息のこと、その日の暦を一つお話ししています。 千年前の営みが、今の暮らしや仕事にどう繋がっているのか、毎朝一つお届けしています。 はい、おはようございます。今日は9月13日です。 昨日は赤霊の鳥の話、恋おしえ鳥の話をしました。 今日は翔族の話をします。 重ねの色目、私の仕事の中心にあるものです。 # 「半歩先」というのが絶妙 はい、今日は秋の重ねの色目の話です。 平安の装いの要になる部分は何だったのか。 これは重ねた衣の端に見える色の順です。 これを重ねの色目と言います。 衣を何枚も重ねますが、袖口、襟元、裾、 そこに下に着ているものの端が少しずつ見えているような重ねになります。 その順番と組み合わせに名前がついているんですね。 そして季節ごとに配色が決まっていました。 秋の色目をいくつか挙げてみます。 例えば、もみじ。 表がくちばで裏が黄色。 この重ねをもみじの重ねと言います。 そしてはぎなんかは、表が巣緒で裏が青です。 先日お話しした秋の七草を思い出していただけるでしょうか。 はぎとかおみなえし、花の名がそのまま色の名前になっているわけです。 さてここからが一番大事なところで、 季節に合わない色目を着ることは、季節を読み間違えたことになった時代です。 そしてもう一つ、少し先の季節を着るですね。 これは今もそのような感覚で和服を合わせていらっしゃる方が多いのではないでしょうか。 葉が紅葉をしてからもみじの色目を着るのでは遅いわけです。 季節を追いかけるのではなくて半歩先に置く。 そういう考え方です。 装いが季節に間に合っているとは、そういうことを意味していました。 9月はまだ紅葉していないのに、もみじの色をまとう月です。 私の仕事も同じなんだと思いますね。 目の前の季節に合わせるだけではなくて、これから訪れる季節を少しだけ先に感じてもらうこと。 とても大事な感覚だと思っています。 まだ暑さの残る頃に秋の気配を一さじ添える。 寒さの中にも、やがて来る春を思わせる色を忍ばせる。 そうすることで装いは単に今に合わせるものではなくて、これからを楽しみにするものへと変わっていきませんか。 お客様がまだ言葉にしていない気分ですとか、これから身につけたい空気を、こちらが半歩先に見つけて差し出して差し上げる。 私はそれもこの仕事の大きな役割だと考えています。 流行を先取りするということともちょっと違うんですよね。 大切なのは急いで未来へ行くことではなくて、今の季節をきちんと味わいながら、その向こうにある気配をそっと手渡すという感覚です。 平安の人々が少族の色に季節の移ろいを託したように、私も装いを通してまだ来ていない季節を楽しみに待つ気持ちまで届けたい。 半歩先の季節を切るとは私にとってそんな仕事なんだなぁと思っています。 季節を追いかけるのではなくて半歩先に置く。これは少族だけの話ではないと思います。 半歩先というのがまた絶妙なんですよね。一歩先だとちょっと早すぎる。 まだ夏なんだけれども冬の色を着ていたらそれはちょっと間違いかなと思いますが、半歩先というのがまたまたいいわけです。 けれど追いついてからではまた遅くなって、そこの差し加減ですよね。 紅葉が始まってからもみじの色を着るのはただの後追いになります。 この半歩、まだ来ていないけれどもうすぐ来る。この半歩、その気配だけを身につけておく。 私はこれを察しているということだと思っています。 察する。先を読むのともちょっと違う。読むのは頭の仕事だけれども半歩先を切るのは気配を感じる方の仕事かなと思います。 そしてこの感覚は教えるのが一番難しいです。こればっかりは教えられないかなと思いますね。 こうしなさいといえばその通りにはできます。 けれどもなぜ半歩なのかは多分何年か経ってからわかることかなと思います。 千年前の人というのはそれを毎日やっていたわけです。 季節の半歩先を身につけて暮らしていたんですね。 今日は9月13日、8月25日に夏の透ける色目のお話をしました。 透けて見える色から重ねて端に見える色へ、季節が装いの上でも変わりました。 明日はキノコの話をします。 キノコ、お好きですか?私大好きです、キノコ。 キノコがたくさん、いろんな種類が入ったキノコ汁とか、知るものが大好きですね。 松茸の値段が山と人の距離を測る物差しになる、そういう話です。 ちょっと気になりませんか、松茸の話も入ってきます。 今日もお聞きいただきありがとうございました。また明日お会いしましょう。ご機嫌よう。 もっと見る #紅葉 #半歩先 #察する #重ねの色目 #襲色目 #秋の気配を感じる瞬間 十二単着付け師の【にちにち気づきだより】さとうみなこ00:451.今日はどんな日06:012.「半歩先」というのが絶妙コメント感想・質問・応援メッセージを書こう
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