TOPハウツー・学習歴史十二単着付け師の【にちにち気づきだより】第478話 技術の前に『喜び』を。衣紋道に学ぶ、相手を主役にする究極の作法10:29 4月12日 82再生 問題を報告する 再生する シェアする AI目次技術の先に追求する真の喜び『ものづくり』に宿る三つの喜び是阿弥『主人愛行』に学ぶ心感動を生む相手への配慮とは技術に輝きを添える秘訣とはAI文字起こし(β版) # チャプター 1 日々気づきだより佐藤美奈子です。 今日もお聞きいただきありがとうございます。 このチャンネルでは、日本文化に携わる私が、気づき感じる心の在り方を日々の暮らしに優しく重ねてお届けしています。 さて、今日は日曜日ですけれども、 今日のテーマは、技術とか表現というのは、人を喜ばせるためにあるというお話です。 私はこれまでエモンドという、あまり有名ではないというか、そういう道ってあったのと言われるような世界で、 十二単位などの少俗と言われるものや、またはそれの道を使って、一般的な着物の技術というものも磨いてきました。 ですけれども、長くこの道を歩む中で、どうしても立ち止まって考えてしまう時というのが度々ありました。 それは、私はこれを何のためにこの技術を磨いているのだろうかという問いが、ふっと立ち止まらせるというか、そういうことが度々あったんですね。 単に形を完璧に整えるということだけがゴールではないのは、重々承知しているし、 これを聞きの方で、そういう技を磨いて日々頑張っている方にしてみても、 型を学んだってなーって思っている方も多いと思うんですよね。 その先にある、これを使って誰かの喜びに変わる、誰かが嬉しいと感じてくれるという感情こそが、技術に命を吹き込むものだと、 今は特に考え直したというか、ひしひしと感じるんですよね。 この順に一意をつけてあげた時のお客様の顔、笑顔、すごく興奮度、 涙流される方もいたんですよね。もうこれが夢だったということで。 そういうことで、やっぱり技術的なことに命を吹き込んで、皆さんに喜んでいただける、楽しんでいただける、 そういうもののために私は頑張っているんだなーということを改めて感じています。 例えば、ものづくりというものの世界には、三つの喜びという考え方があります。 作る喜び、手渡す喜び、そしてそれを受け取った方が喜んでくださる喜び、この三つです。 この三つが一つに結ばれた時に初めて、その仕事は本物になるものだというふうに思います。 技術そのものを誇るのではなくて、その本当に根っこの部分にある、目の前の人を幸せにしたいという純粋な思い、 皆さんお持ちでしょうか。それこそが何にも勝る最高の表現になります。 例えば絵文堂においても、平安時代から続く型というものは確かに大切です。 けれども、その型をなぞることに必死になりすぎてしまって、目の前のお方様が窮屈な思いをしていたら、それは本末転倒というわけです。 本当に大切なのは、その技術によってお客様が、お相手が、例えばお方様が、楽で美しく、そして何よりも幸せな気持ちになれること。 私たちのこの手先から、技術を持った手先から生まれるものというのは、常にお相手の心に咲く喜びの花でありたい、私はそう願っています。 かつて、この能学、お能ですね、能学を極めた、是阿弥という人がいます。 その方は、主人愛行という言葉を残しています。 主人というのは、大衆とかの衆に人、そして愛に敬うという言葉で、主人愛行と読みますが、それはどんな相手からも愛される原因こそが、時代を越えて残っていくという教えなんですね。 私もお客様と接する時には、自分のこだわりですとか、正解、正確にやるとか、正しいということを一方的に押し付けないように、常に自戒している、自分を常に忌ましめながら行っています。 相手の雰囲気だとか、あとはその日の体調とか、その方の置かれている状況というものを察するということがすごく、この時に大事になります。 言葉遣いや諸差、そして気付けの加減を柔軟に変えていくわけです。 自分のやり方に固執するわけではなくて、今この場所でこの方が求められているものというものは何なのか、この人が求めているものは何なのかということを、自分の体も五感で察するわけです。 やっぱり雰囲気も、その方の感じもわかります。 例えば五感というと香りもありますけれども、その方がおつけになっている、コロンの香りとか、そういうことでもなんとなくその方が見えてくることもあります。 実際、私どもに来てくださる方々というのは、イベントページにも、私の方でちょっとご注意を促すことがあるんです。 この所属というものは本当に大切なものですから、例えば香水、コロン、いろんな香りのつくものというのは、お控えになってお越しくださいというふうにお願いを記述しているんですけれども、 皆さんほとんど無臭でいらっしゃるので、この香りというものは本当に他の着付けですとか、出向いた先の着付けのお仕事なので感じることがあります。 このしなやかな柔軟性というものこそが、プロとしての本当の誠実さではないでしょうか。 # チャプター 2 例えば、初めてまだ間もない方、初心者の頃というのは、どうしても正しくやらなければ、という自分自身のこだわりで、頭がいっぱいになりがちです。 それは一生懸命だから、真面目だからですね。 けれども、自分の正解というものを優先して、お相手の本当のニーズを置き去りにしていては、そこに感動は生まれないということです。 これで目の前の人はどんな笑顔になるのかな、ということを具体的に想像しながら、ほんの少しだけお相手が喜ぶ工夫を添えてみる、というのが一番良いかなと思います。 その小さな、これはもうおもてなしと言えると思うんですが、おもてなしの積み重ねが技術という器を超えて、心と心を結ぶ暖かな時間を作り出してくれます。 本当にちょっと配慮するんですよ。相手が喜ぶ工夫、それはその前に接して、接し始めた時に感じる直感でも全然大丈夫です。 それは今まで皆さんが培ってきた器がちゃんとありますからね。 そこに感じたことをちょっとひねって、この方だったらこんなこと喜ぶんじゃないかな、ということを、私の場合は会話の中の言葉一つから汲み取って感じて喜ぶことをします。 先生、私こういうふうなことでこうだったんですよ、というふうにポロリと喜びのあまりおっしゃる方がいるんですよね。 その言葉から、じゃあ次はこうしましょうかとか、じゃあ今ちょっとこうしてみましょうか、ということを特別に加えることももちろんあります。 いかがでしたでしょうか。 今日は、誰かのために何かをする時、ほんの一瞬だけ立ち止まって想像してみる。 私のこの行動でこの人はどんな笑顔になるかな、ということです。 自分の正解を脇に置いておいて、相手の反応を見ながら喜びを添える工夫をしてみましょう。 本当に皆さんの優しい目線だとか、優しい考え方というのが、あなた自身の技術や表現に今まで以上の輝きを与えてくれるはずです。 本当にちょっとエッセンスを加える。 よく料理で言うと、ほんのちょっとカレーとかでも、ほんのちょっと和の調味料、お醤油をちょっと挿すという方もいますよね。 そうすると締まる。そんな感覚でいいんですよね。 明日はまた違うテーマでお話をしていきたいと思います。 今日は皆さん、日曜日でお仕事の方も多いと思うんですね、この業界は特に。 技術の先にたくさんの笑顔が広がる、そんな一日になりますように、私も願っております。 それではごきげんよう。 もっと見る #悩み解決 #世阿弥 #十二単 #衣紋道 #優先順位のつけ方 #3つの喜び #衆人愛敬 #大切にしている価値観 十二単着付け師の【にちにち気づきだより】さとうみなこ07:091.チャプター 103:202.チャプター 2コメント感想・質問・応援メッセージを書こう
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