TOPハウツー・学習歴史十二単着付け師の【にちにち気づきだより】第481話 なぜ衣紋道では【所作】を大切にするのか。07:44 4月15日 42再生 問題を報告する 再生する シェアする AI目次衣紋道の着装技術、その限界装いの美しさを決める所作の力【所作】に宿る内面の在り方とは現代社会にこそ必要な【所作】衣紋道が示す人との向き合い方AI文字起こし(β版) # チャプター 1 日々気づきだより佐藤美奈子です。 今日もお聞きいただきありがとうございます。 このチャンネルでは、日本文化に携わる私が気づき感じる心の在り方を、日々の暮らしに優しく重ねてお届けしています。 今日は、なぜ絵問答では、着せ方だけでなく、書作まで大切にするのか、ということをお話ししてみたいと思います。 皆さん、絵問答というとまず思い浮かべるのは、やはり着想の技術ではないでしょうか。 十二単位や宮廷装束をどう着せるのか、どう整えるのか、どの順で重ねるのか、そうした技術があることは、実際確かにあります。 型というものがあります。 そして、それはとても大切な動きなんですね。 手順を知らなければ整いませんし、美しい着せ方にもなりません。 ですから、着せ方を学ぶということは、絵問答の大事な入り口です。 ですが、実際にこの世界に触れていくと、それだけでは足りないことが少しずつ見えてきます。 ただ、正しく着せれば良いというわけではないんですね。 同じ装束を扱っていても、そこに現れる雰囲気、人によってずいぶん違うんです。 手つきの柔らかさ、立ち方、体の運び方、声の調子、そういうその場へ、儀式などでの向き合い方ですとか、 そういうものが重なるほどで、装いの美しさは大きく変わってきます。 つまり、着せ方というのと袖は本当に切り離せないんですね。 例えば、衣を整える場面を思い浮かべてみると、分かりやすいかもしれません。 急いで整えれば、形だけは整うかもしれませんが、 その手つきに押しつきが無かったりとか、相手への配慮が無かったりすると、どこかその空気まで慌ただしくなってしまいます。 逆に、そっと手を添えて、相手の呼吸ですとか姿勢を見ながら整えていくと、その場の空気そのものが落ち着いてきます。 同じ整えるという行為でも、そこに宿るものが違うということなんですね。 絵問答で袖が大切にされているのは、見た目のためだけではありません。 もちろん見え方は大事ですけれども、立ち位振る舞いが整っていると、装束そのものも美しく見える。 これは本当に不思議ですけど、実際そうです。 素晴らしい装束でも、絵問者たちの立ち位振る舞いが整っていないと、本当に高価に見えないんですよね。 豪華に見えない。その空気全てを作るというのが絵問答なんですね。 本当に大切なのは、袖にはその人の内側が出るということなのだと思います。 どんな気持ちで相手に向き合っているのか、その場をどう感じているのか、どれだけ丁寧に扱おうとしているのか、 そういうことというのは、言葉より先に、袖に出ることがありますね。 だから袖を大切にするというのは、単なる肩を守ることではないというわけです。 自分の在り方を整えることにも繋がっていくのだと思っています。 そして絵問答が面白いのは、こういう目に見えない部分をとても大切にしているところです。 小俗は形は見えます。色も見えますよね。重なりも見えてきます。 でもそこにどう手を添えるのか、どんな技があるのか、そしてどういう立ち位振る舞いをするのか、 そしてどう相手を迎え入れる姿勢になるのか、 そうしたことというのは形だけを見ていてもなかなかわからないんですよね。 けれども実は、そういう部分にこそ長く受け継がれてきた感覚が宿っているように思います。 そしてここが今の時代にはとても繋がるところです。 効率よく進めることが大切だというお話を、昨日の配信でもしました。 早くて分かりやすくて無駄なく、それはとても大事なことなんですけれども、 日々の暮らしにも仕事にも必要な考え方ですね。早く分かりやすく無駄なく。 ですけれどもそれだけではちょっとこぼれてしまうもの、手からこぼれ落ちてしまうような感じということがどうしてもあるんです。 相手の様子を見ながら動くということも、場の空気を感じることも大事ですし、 見えないところに気を配ることはもっともっと大事です。 そうしたことというのは数字には現れにくいですし、すぐに成果として見えるものでもないんですよね。 実績として何人やったとか、何分でやれたとか、そういうこととはちょっと違うんですよね。 でも人と人との間の中で、そういうものは数字とか回数とかそういうことじゃなくて、 どういうところに気を配っているのかというのは、人間観では確実に伝わっている。 毎日この縁文堂に関わっていて、本当にそれは感じます。 だから、縁文堂の中で書作ということが大切にされてきたことは、今の時代にも意味があるのだと思っています。 書作というと、ところを作ると書きますけれども、古い時代の方というわけではないんですね。 人と向き合うための、とても優れた知恵でもあるし、どう動くかどう立つかということって、 なかなか人から教わることでもないですよね。 けれども、この縁文堂を通じてそれが感覚的にわかるというのが面白いところだと思います。 うまく着せることも大事なんですけれども、それと同じくらい、どういう気持ちでその場に立つか、 どういう気持ちで場を整えるか、少しずつ感じるようになっていきます。 だから、縁文堂はタンネル着想の技術ではなくて、人や場に向き合う姿勢まで含めて受け継がれているという道なのだと思います。 今日はそんなお話をしてみました。 もし着せ方や形だけではなくて、その奥にある詳細や心遣いにも目を向けていただけたら、もう私はとても嬉しいです。 最後までお聞きくださりありがとうございました。 今日も穏やかな一日をお過ごしください。 それではご機嫌よう。 もっと見る #立ち居振る舞い #整える #十二単 #衣紋道 #優先順位のつけ方 十二単着付け師の【にちにち気づきだより】さとうみなこ07:441.チャプター 1コメント感想・質問・応援メッセージを書こう
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