TOPハウツー・学習歴史十二単着付け師の【にちにち気づきだより】第488話 現代と平安時代をつなぐ【季節の変わり目の過ごし方】15:37 4月22日 68再生 問題を報告する 再生する シェアする AI目次無理なく心身を整える現代の心得平安時代の人々が大切にした季節暦と陰陽道、五節句に学ぶ知恵香と衣で季節をまとう平安の美古今をつなぐ無理なく整える心AI文字起こし(β版) # 現代の過ごし方 日々気づき頼り佐藤美奈子です。今日もお聞きいただきありがとうございます。 このチャンネルでは日本文化に携わる私が、気づき感じる心の在り方を日々の暮らしに優しく重ねてお届けしています。 今日は、季節の変わり目の過ごし方というテーマでお話をします。 前半は私たちの今の暮らしの話です。 そして後半は、少し時代を遡って平安時代の人たちは季節の変わり目をどう受け取っていたのか、そんな話をつなげてみたいと思います。 季節の変わり目というのは、今も昔も体も心も揺れやすい時期ですよね。 朝晩は冷えるのに昼は暑いとか。 もう先日も夏日になりましたし、40度を超える日は黒曜日という風に名前を作ったというニュースがありました。 昨日まで平気だったのに、今日はなんだか体が重たいとか、そういうことって日々ありますよね。 今日はそんな季節の伏し目を、現代の暮らしと平安時代の文化、両方から見ていきます。 もし聞いてみて、なるほどと思っていただけたら、ぜひいいねやコメントもいただけると嬉しいです。 皆さんは季節の変わり目に、どんなことを意識して過ごしていらっしゃるのでしょうか。 ではまず、現代の話からいきましょう。 現代の季節の変わり目の過ごし方として、とても大事なのは、いつも以上に頑張ることではなく、むしろ逆で少し整え直すことがいいと思います。 なんとなく不調を感じると、もっと気合を入れなきゃとか、何してんだ私みたいな感じで、気合を入れ直すということをどうしてもしてしまう私たち真面目ですからね。 もっとちゃんとしなければとなりやすいんですが、季節が動く時期というのは、自分の内側も少し遅れて動いているという感覚を持った方がいいかなと思います。 ですから、無理に前のペースを維持しようとしない方がいいかなと私は体感的に思っています。 何かこう無理をすると、その後に響いてくるんですよね。 ドッときちゃうというか、ずっとソファーで横になってしまうとか、そんな感じになってしまいます。 私が意識したいと思っているのは3つあります。 1つ目は予定に少し余白を作ることです。 季節の変わり目というのは、同じ仕事量でも疲れ方が変わっているように思います。 なので、完璧に詰め込むよりも一呼吸できる、ちょっとした時間の余白を残しておく。これだけでもかなり違います。 お客様とお客様の間に、午前と午後の講習の間に1時間ほど休憩の時間ということで、私側も受講生さん側もとっていただくんですけれども、 それも1つ、疲れを逃すというか、そういう考え方でもあります。 ぶっ通し4時間やるということだってできるんですけれども、それではもう頭の中も体も全てに応じてもう本当に悪せく動いてしまうことになるので、必ず余白を間に入れています。 2つ目は朝と夜の小さな習慣をちょっと決めておくということです。 私の場合は、起きたらすぐ、何よりもすぐ、トイレに行くよりもすぐ窓を開けます。 これはちょっと冬でもそうなんです。相当暴風とか雪がたくさん降っているというときはちょっと無理ですけれども。 新しい朝の空気を入れる。 あとは温かい飲み物を飲む。茶色を飲んだりとか、お気に入りのコーヒーを入れたてを飲むとか、そういうことをします。 夜は少し照明を落として静かにこういう台本作りをしたりだとか、いろんなどんな話をしようかなとか、今日の仕事のまとめみたいなことをちょっとほのかな照明の中ですることもあります。 大きなこと出なくてもいいんですよね。 季節が揺れる時期ほど、暮らしの中に自分でルーティーンというか変わらないものを置いておくと、心が落ち着きやすいですね。 そして三つ目は、服や香りまたは食事で自分に季節が変わったよということを教えてあげることです。 少し羽織るものを軽やかに変えるけれども、肌寒いからショールで調節したりとか、カーディガンで調節したりとか、あとはいつもより優しい香りを選ぶ。 よくお部屋にお香咲くこともありますが、ちょっと柔らかめに最近は変えています。 そして温かいもの、または軽やかなもの、そういうものを意識してみる。温かいものってなんだろうなとか、軽やかに過ごせるものってなんだろうなということを考えておきます。 そしてこの小さな切り替えというのが、体にも心にもじわじわっと効いてきます。 私がやっている美容とか着付けのお仕事でもそうなんですけれども、人に向き合う仕事というのは、自分が整っていないと、技術側が整っていないと、じわじわっと出てきてしまうんですよね、この仕事ぶりに。 言葉の柔らかさだとか、目の前のお客様への余裕とか配慮とか、そういうところに出ます。 なので、季節の変わり目というのは、もっと成果を出す時期というよりは、整えながら進む時期と考えると良いと思っています。 皆さんどうでしょうか。無理に元気になろうとしなくて大丈夫ですよね。少しだけ丁寧に暮らす、そのぐらいでちょうどいいのではないでしょうか。 では、次のチャプターからは平安時代の話に移っていきます。 # 平安時代の人は、季節の変わり目をどう過ごしたのか はい、もうグーッと遡ります。 平安時代の人は季節の変わり目をどう過ごしていたのか。 やはり、その時代の人たちも私たちと同じように、季節の変わり目をとてもとても大事にしていました。 現代よりももっともっとだと思います。 しかもそれは、ただ春が来ましたねとか、秋ですねとか、そういう感覚だけではなくて、 もっと暮らしに深く入り込んでいた大切な節目として扱っていたわけです。 まず大きいのは、暦です。 まあ、今で言うところのカレンダーですよね。 日本には中国で生まれた暦の考え方や、二十四節記というものが伝わってきています。 二十四節記というのは、一年を二十四に分けて、立春や春分、下旬とか秋分のように、季節の移り変わりを細かく捉える考え方です。 春分が来たからこうとか、当時にはカボチャをいただくとか、いろいろ湯漬けに入るとか、そういうことも今も皆さんやっていらっしゃると思います。 そしてこの季節に名前がついているということは、人というのは心の準備ができますよね。 ああ、そろそろ春分だとか、ああ下旬だ、だからこんなにね、もうなんか暑いんだとかね、秋分という声を聞くと、急になんかはきめいてきて、自分の気持ちもちょっとセンチメンタルになったりするとか、そういうことあると思います。 なんとなく暑い寒いではなくて、ああ今は季節が動いているんだなというふうに受け止めやすくなりますね。 平安時代の人たちというのは、そうやって季節を読んでいました。 さらにその暦と深く結びついていたのが、音名堂です。 こう聞いたことあると思います。映画にもなりましたよね。音名寺、音名堂を行うもののことを音名寺と言ったりします。 野村満載さんがもう少しちょっとお若い頃に主役を務められて、大変人気の出た映画ですね。 でもざっくりと言うと、小読みをもとに日取や方角を見て、必要に応じて払うこととか、おまじないも行いながら暮らしを整えていくという知恵なんですね、この音名堂。 平安時代の人たちにとって季節の変わり目というのは、なんとなく不安定な時期ではなくて、きちんと気をつけて渡っていくべき時期という捉え方だったのでしょうね。 その分かりやすい例がゴセックです。 ゴセックって何?ってちょっと思った方も、皆さんよくわかってらっしゃると思いますよ。 3月3日、5月5日、7月7日、9月9日ですね。 3月3日、桃のセック、5月5日、タンゴのセック、7月7日は七夕、これは七夕もセックの一つです。 そして9月9日は徴用のセックですね。 これらは大陸から伝わった行事です。お隣の大陸から伝わってきました。 季節の節目に身を整えて邪気を払う意味がありました。 特に5月5日のタンゴのセック、これからありますけれども、これから暑くなって体調を崩しやすい時期だからこそ、勝負やよもぎ、そしてクス玉などを用いて無病息政を願った日です。 クス玉というのは薬の玉と書きます。 香料や薬草を詰めた2式の袋に造花や古色の紐をたらした飾り物で、主にタンゴのセックに願って飾られているものです。 ちょっと大きめの丸いものにさっと紐が吊り下がったものを飾っているのを見たことないでしょうか。 つまりこれはただの飾りではないんですね。 季節の変わり目を香りや色や祈りで受け止めるためのものだったわけです。 そしてもう一つ、平安時代らしいのがお香です。 香はもともと仏教と共に伝わった文化が土台にあります。 そこに大陸由来の調香の文化が重なって、平安時代には日本らしい美意識の中で育っていきました。 香りというのは目に見えませんよね。 ですけれども季節を感じたり、心を整えたりするにはとても力がありますよね。 平安貴族たちは衣に香を抱きしめたり、季節にふさわしい香りをまとったりして、目に見えない季節の気配を暮らしに取り込んできました。 ということで私どものエモンド東京道場も、4月後半から行う12月までのイベントにこのお香の力を取り入れようと思っています。 お香の専門家の方に来ていただいて、毎回毎回違う香りを東京道場に入ってすぐエントランスからさーっと香るように演出を考えていますので、 ぜひイベントにお越しくださいね。 そして着る衣も同じです。季節に合わせて色や重なりを変えていく。気温だけではなくて季節感そのものをまとうという感覚ですね。 つまり平安時代の人たちは季節の代わり名を小読みで読んで、行事で整えて、香りで感じて、衣で表していたわけです。 ではそういう文化はどう伝わっていったのでしょうか。 最初はお隣の大陸から、中国や朝鮮半島から、仏教や思想、小読みや制度、行事の考え方が伝わってきました。 それを運んだのは、私説や宗、学ぶために海を渡った人たちがいます。 そして大事なのは、伝わったものをそのまま真似したわけではないということです。 日本の気候や信仰、日本人の感性に合わせて少しずつ変えていったわけですね。 だから平安時代の季節の文化というのは、大陸から届いた知恵を日本の暮らしの中で育て直したものと考えるととてもわかりやすいです。 すごくここの部分、面白いところですよね。私も好きな部分です。 大陸からもたらされたものというのが国風化が進んでいくというふうに聞くと、私の場合はちょっとぞくぞくワクワクします。 外から来た文化というのをそのまま受け取るわけではなくて、自分たちの暮らしに合うように整えていくという姿勢というのは、今の私たちにもとても通じるものがあるような気がします。 季節の変わり目の過ごし方のお話、現代から平安時代までぐっと遡って話をしてきましたが、本質はあまり変わらないのかなと思います。 無理に押し切らないこと、この一言かなと思います。季節が動いたら自分も少し整え直す。 昔の人は暦を見て、節句を行って、香を焚いて、衣を変えながら、その節目を丁寧に渡ってきたわけです。 今の私たちもそこまで大掛かりでなくて大丈夫かなと思います。 朝の過ごし方を少し整えるとか、香りを変えるとか、服を一枚だけ見直すとか、そういう小さなことで季節をちゃんと受け取れると思います。 今日は季節の変わり目は自分を整え直す合図なんだという風に受け取っていただけるような内容にしてみました。 皆さんが季節の変わり目に大切にしていることもぜひコメントで教えてくださいね。 今日も穏やかな一日をお過ごしください。それではごきげんよう。 もっと見る #陰陽師 #二十四節気 #平安時代 #遣唐使 #十二単 #陰陽道 #季節の変わり目の過ごし方 十二単着付け師の【にちにち気づきだより】さとうみなこ06:561.現代の過ごし方08:422.平安時代の人は、季節の変わり目をどう過ごしたのかコメント感想・質問・応援メッセージを書こう
第674話 平安人は「何を掛けて」眠っていたのか? 15分・昨日・ 33再生AI目次千年前、平安人は何を掛けていた?衾と夜着:衣と寝具の境界線重ね着が生んだ平安の装束文化十二単衣の重みが伝える熟練の技布団一枚に繋がる千年の歴史と思想
第673話 柚子の皮ひとかけで、秋を感じる 15分・一昨日・ 28再生AI目次柚子ひとかけが告げる秋の深まり古事記から平安へ、橘の香りの物語装いを彩る帯締めの繊細な心配り「引き算」が魅せる日本の美意識柚子の香りが呼び起こす遠い記憶
第672話 霜降〜露と霜の違いは? 11分・10月23日・ 43再生AI目次梅雨と霜、その形成メカニズムの差二十四節気に刻まれた秋の深まり暦が示す日付と各地の季節のずれ十二単が教える変化の美しさとは日々の小さな変化に気づく心の豊かさ
第671話 平安京はなぜ、東へ広がったのか? 15分・10月22日・ 53再生AI目次平安京建都の日に振り返る歴史設計図通りの都にならなかった理由理想と現実の間で都はどう変化したか守るべきものと変えるべきもの見極め世代を越え育まれた古都の姿とは
第670話 清少納言は、なぜ御簾を上げたのか。 13分・10月21日・ 70再生AI目次平安貴族を魅了した白詩文集の世界紫式部を悩ませた漢詩の学びと女性清少納言が御簾を上げた、その真意言葉なき対話を生む共通認識の力知を分かち合う教養が繋ぐ人と人
第669話 神様の留守を守る「恵比寿さま」 13分・10月20日・ 82再生AI目次カンナ月に出雲に残る神様とは?商売繁盛を司る恵比寿さまの役割目立たぬ場所を守る「留守神」への感謝「べったら市」が今に伝える恵比寿講日常を支える「見えない貢献」の価値
第668話 「百日の祝」生後百日、もう一度祝った理由 12分・10月19日・ 79再生AI目次平安時代の「百日の祝」その真意とは医療が未発達な時代の「日々の重み」「百日の祝」から「お食い初め」へ「できた」だけではない継続の価値誰かと分かち合う「日々の歩み」
第667話 虫の声と、言葉にしない「寂しさ」 12分・10月18日・ 79再生AI目次暦と虫の声 古代のキリギリスとは和歌が紡ぐ独り眠る夜の情景「衣片しき」に秘められた寂しさ言葉なき感情を察する仕事の視点現代社会と日本語の余白の美
第666話 新米を、まず神さまへ 13分・10月17日・ 78再生AI目次「新米をまず神様へ」平安の智慧稲作と「衣」に宿る感謝の祈り「良いものをまず誰かのため」仕事術自分の喜びより先に「誰かを想う」「いただきます」千年の感謝と恵み