TOPハウツー・学習歴史十二単着付け師の【にちにち気づきだより】第507話 いい仕事を【ちゃんと届く形にする】ということ11:48 5月11日 99再生 問題を報告する 再生する シェアする AI目次なぜ良い仕事が顧客に届かないのか?仕事の価値を高める「伝え方」の全貌顧客に響くメッセージの具体的視点技術ではなく顧客の未来を示す伝え方価値を最大化する「届く形」の整え方AI文字起こし(β版) # 々の悩みに見えて、根っこはつながっている 日にち気づきだより佐藤美奈子です。今日もお聞きいただきありがとうございます。このチャンネルでは日本文化に携わる私が、気づき感じる心の在り方を日々の暮らしに優しく重ねてお届けしています。 はい、今週はいい仕事をちゃんと届く形にするというテーマで、1週間かけてお話をしてきました。 新しい方に届く入り口のこと、そしてまたお願いしたいと思っていただける関わり方、コンセプトとお客様のズレのこと、 いい技術があるのに伝わらないこと、不満が増える背景にある期待値のズレ、そして昨日は不満がないのに離れていく時というお話をしてきました。 こうして言葉として並べてみると、いろいろな悩みがあったように見えますよね。 ですが、私はこの1週間を通して、やっぱり全部これは繋がっているなぁと思います。 今日はその最後に、伝え方を変えると仕事の景色は変わるというお話をしたいです。 新しいお客様が来ない。 たとえば来て下さっても次に繋がらない。 来て欲しい方と少しずれていく。 技術があるのに伝わらない。 そして丁寧にしているのに不満が増えてきた。 大きな不満がないのに、静かに何となく離れて行ってしまう。 こうしたことというのは現場では別々の問題に見えますよね。 ですけれども、根っこのところではかなり近いことだと思います。 それは良い仕事が相手に分かる形になっていないということです。 もちろん技術は大切です。気遣いも心を込めることも大切です。 ですけれども、それが相手に届く形になっていなければ、 こちらが大事にしていることと、相手が受け取るものの間に少しずつズレが生まれてきてしまいます。 私はこのズレを小さくすることが伝え方を整えることなのだと思っています。 これは言葉の問題でもありますけれども、それだけではないですね。 入り口の見せ方もそうですし、説明の仕方もそうです。 接し方もそうです。最後に残る要因もそうです。 全部含めて伝え方なんですよね。 絵文堂や着物の着付けの世界では、ただ形が整っていれば良いというわけではないですよ、と毎回お話をしています。 そこには相手への敬意がきちんとあること、そして諸差の意味がきちんと伝わっていること、 そこまで整って初めてあの十二単の美しさになるんですね。 皆様の仕事もきっと同じです。 ただ技術があるだけではなくて、その技術がどんな思い出、どんな未来のためにあるのか、 そこまで相手に伝わって初めて価値になることですね。 ですから私はこの1週間でお話ししてきたことは全て、言葉をうまくする技術ではなくて、相手に届くように仕事を整えることの話だったと思っています。 では最後に何を感じ取っていただきたいのか、次のチャプターではこの1週間を通して見えてきた、整えたいことを絞ってお話をしていきます。 # 最後に整えたい、3つのこと はい、この一週間のまとめとして何を整えたらいいのか。私は三つあると思っています。 一つ目は、誰に届けたいのかを自分の中で曖昧にしないということです。 誰でも歓迎ですが、優しい言葉です。ですが、来て欲しい方の心に届くのは、もう少し輪郭のある言葉です。 どんな気持ちの方に、どんな場所の方に、どんな不安を持つ方に、そこが見えてくると発信も接客もぐっと整いやすくなります。 そして二つ目は、何ができるかではなくて、どう過ごせるようになるのかを言葉にすることです。 技術の説明だけでは、相手は動いてくれないことの方が多いですね。 でも、この技術で朝が少し楽になるだとか、この整え方で一日が安心して過ごせるとか、そしてこの時間で気持ちが落ち着く、もうそこまで見えてくると、相手の方は自分のことだと感じやすくなります。 三つ目は、関係をその日で終わらせないことです。 前の、前回の続きがあること、今のその方に合う提案がきちんとあること、次につながるとても柔らかな余韻があること、これがあると関係は止まりにくくなります。 新しい方に届くことも、また来たいと思っていただくことも、静かに続いていく関係を育てることも、実は全部ここにつながっているんですよね。 私は伝え方を変えるというのは、派手な発信をすることではないと思っています。 売り込みを強くすることでもありません。 相手が安心して受け取れるように、仕事の輪郭を整えることです。 何でもそうですよね。 例えば、こんな素敵な絵があって、その絵を飾るために額縁を整えたい。 やっぱりその額縁も、その絵がもっと生きてくるのか、逆に絶えなしにしてしまうのか、その額縁にもよりますよね。 それはすごくものとして、本当に額縁というのは輪郭ですけれども、 例えばメイクもそうですね。 この人の顔の形の輪郭がありますけれども、その中にあるいろんなパーツ、眉毛、目とか、肌全体のこととか、唇とかもそうですけれども、 まずこの全体の印象をどうしたいのかという輪郭、その方の求めているものという意味の輪郭が分かっていないと、 眉毛の長さをどうするか、あとはチークを入れるのか、どう入れるのか、肌のトーンをどうするのかというものも決まっていかないです。 ですから、仕事全体のいろんなことの輪郭を整えていることが、逆に相手にとっても安心を与えることになります。 その方が自分の仕事にも誇りを持てますし、来てくださる方にも優しく伝わっていきます。 この数日で、もし何か一つでも持ち帰ることが皆さんができるとすれば、それは仕事の価値は届く形にして初めて伝わるということかもしれません。 ただ自分の技術を高めて、それを提供していれば良いというものではなくて、その価値をきちんと届く形になっているかということをもう一度確認してみてはいかがでしょうか。 良いお仕事をしている方ほど、ここを整えたらもっともっと良くなります。 けれども良い仕事をしている方ほど、その技術の方に専念してしまって、届けるとか発信するとか、ご理解いただくような流れというものを構築しそびれている方というのが多いですね。 ちょっともったいないなと思います。 必要なのは、自分の仕事の技術的なことを疑ってかかるとか、ダメなんじゃないかとか、人気がないのはこういうことなんじゃないか、技なんじゃないかとかって思うことではなくて、その価値が届く形を整えるということなんですね。 今日のお話をまとめると、新規の方もリピートの方も、どうしても長い関係でずれてきたことも、不満が出てきたことも、なぜかクレームが増えてきたことも、いろんなこと全部、仕事の中身が悪いからではない、 逆に、その仕事の良さが、皆さんに届いていないから、少しずつ少しずつ歪みが出てきたということではないでしょうか。 だから、伝え方を整える。関係の育て方を整える。その方に伝わる言葉を整える。そうすると、仕事の景色というのは少しずつ変わっていきます。 今週このシリーズを聞いてくださった皆さん、本当にありがとうございました。 ちょっと最初このテーマをするときに、堅い話にならないようにと思ったんですけれども、いかがでしたでしょうか。 もし一つでも、ここを見直してみようかなということがあれば、この1週間の聞いていただいた意味があったのだと思います。 そしてまたここから、日々のお仕事や暮らしに重ねていきながら、本当に地味ですけれども、コツコツコツコツ整えていくことからやっていきましょう。 皆さんのやっていることというのは、本当に価値のあることです。 人に喜ばれて、人を美しくして、その流れがなかなか広がっていかない。なかなか伝わらないというのは伝わらない。どうしようかと思っていても何も始まらないので、 どういう表現をすれば伝わるのかとか、どういう持っていかたをすれば分かっていただけるのかというところまで、深く考えるときをちょっと作っていただきたいなと思います。 そうするともっともっとビジネスが強くなるし、皆様の価値も本当に一本の太い木になって広がっていくのかなと思いました。 それではごきげんよう。 もっと見る #伝え方 #見直し #届ける #衣紋道 #伝え方で変わる 十二単着付け師の【にちにち気づきだより】さとうみなこ04:101.々の悩みに見えて、根っこはつながっている07:392.最後に整えたい、3つのことコメント感想・質問・応援メッセージを書こう
第634話 【算賀】四十で長寿を祝った時代 9分・4時間前・ 22再生AI目次平安の敬老の日「算賀」とは驚き!40歳を祝う長寿の宴10年ごとに重ねる人生の節目自らの成長を確かめる秘訣現代にも活きる平安人の知恵
第633話 【キノコ狩り】松茸の値段は山と人の距離 7分・昨日・ 39再生AI目次平安貴族も嗜んだ松茸の魅力松茸が身近だった時代の理由松茸の値段が語る人と山との距離「遠くなったもの」が示す現代の課題失われゆく技術を身近にするには
第632話 秋の【襲色目】半歩先の季節を着る 7分・一昨日・ 45再生AI目次平安の美学「襲色目」色の重なり季節を「半歩先」に着る意味とは顧客の無意識を掴むプロの視点「察する力」が示す絶妙な距離感千年前から現代へ繋がる「半歩」
第631話 【恋教え鳥】鶺鴒から教わったこと 7分・9月12日・ 54再生AI目次「恋教え鳥」鶺鴒の意外なルーツ国生みの神も小鳥に教えを乞う知らぬを恥じず学び続ける心構え教える側が一番学ぶという発見分からないを分かるに教わる意味とは
第630話 【秋の七草】目立たないものを七つ数える 7分・9月11日・ 54再生AI目次秋の七草とは?春の七草との違い万葉の花人・山上憶良が選んだ七草目立たぬ野花に宿る日本の美意識日常で「美しさ」を見つける重要性役に立たぬものから始まる文化の贅沢
第629話 【割に合わない】とわかっていても【やる】 7分・9月10日・ 70再生AI目次古代から現代へ続く栗との長い付き合い平安貴族を魅了した甘味料「甘面」の秘密「割に合わない」から生まれる甘さの価値日常のひと手間がもたらす豊かな食卓気づかれなくても「やる」ことの真の意義
第628話 【重陽】そして「扇」を仕舞う日 8分・9月9日・ 50再生AI目次重陽の朝に綿で顔を拭う美の習慣五節句から消えた重陽の節句の背景夏扇を納める九月九日の伝統と意味物事に「終わり」を決める平安人の哲学美しい終わりが次への始まりを彩る
第627話 【重陽の前夜】手がかかることが「祈り」の中身 8分・9月8日・ 60再生AI目次重陽前夜、菊に真綿をかぶせる意味長寿不老を願うキセワタの習わし紫式部が詠んだキセワタの歌「手がかかること」が祈りである理由静かで確実な仕事を生む支度とは
第626話 【白露】消えるからこそ光っている 7分・9月7日・ 61再生AI目次白露に秘められた平安人の感情なぜ露は歌に詠まれ続けるのか「消えるからこそ光る」の真髄十二単体験が残す「写せ身」儚いものだからこそ一番美しい
第625話 【音楽は身近なもの】聴く側ではなく鳴らす側にいた平安人 6分・9月6日・ 59再生AI目次平安貴族の必須科目「管弦」音楽は聴くものにあらず?教養として演奏する意味「見る」と「やる」の決定的な違い現代が失った「鳴らす」体験