TOPハウツー・学習歴史十二単着付け師の【にちにち気づきだより】第504話 いい技術があるのに【伝わらない理由】15:14 5月8日 88再生 問題を報告する 再生する シェアする AI目次優れた技術が顧客に届かぬ原因顧客が求める未来が見えない説明顧客の心を動かす安心と変化技術を未来の言葉に翻訳する術現実に寄り添い信頼を築く伝え方AI文字起こし(β版) # 技術の説明だけでは、相手は動かない 日々気づき頼り佐藤美奈子です。 今日もお聞きいただきありがとうございます。 このチャンネルでは、日本文化に携わる私が、気づき感じる心の在り方を日々の暮らしに優しく重ねてお届けしています。 おはようございます。 この週は、いい仕事をちゃんと届く形にするおテーマに、1週間の期間でお話をしています。 ここまでは、新しい方に届く入り口のこと、またお願いしたいと思っていただける関わり方、そしてコンセプトとお客様がずれてしまう理由についてお話ししてきました。 そして今日は、このシリーズの中の一番真ん中に来るところで、ちょっと大事なお話をしていきます。 テーマは、いい技術があるのに伝わらない理由ということです。 ちょっとドキッとしますよね。 これは人に向き合う仕事をしている方には本当に大切な話です。 技術もある、経験もある、気遣いもある、それなのになかなか伝わらない。 選ばれにくい。価値がわかってもらいにくい。 そういうことって多いにありますよね。 本当に伝わっているのかなってずっと、なんかもやもやしながらでも歩くしかないと思っていらっしゃる方も多いと思います。 ですが、それは技術が足りないからだとは限りません。 むしろいい技術があるのに、それがまだ相手にわかる言葉に変わっていないだけかもしれません。 今日はそのことを少し丁寧に、いつもより丁寧にお話をしていきたいと思います。 まず大前提として、技術はとても大切です。 もうそこは疑わずに、もうそこは本当にこういう美容師・キスケ師さんが多く聞いてくださっているので、 もう皆さんの技術が高いということも大事に思っているでしょうし、高いことっていうのは間違いなくそうです。 技術を磨いて手を抜かない、より良くしたいと思う気持ちがあって、毎日日々学んでいらっしゃると思います。 その積み重ねがあるからこそ、仕事に深みが出るわけですよね。 ですが、ここで一つ現実としてあるのは、お客様は最初からその技術の細かい違いを理解しているわけではないということです。 あなたがそこまで本当に細部にわたって心遣いのあることを知らないままで、最初のコンタクトをとるということは多いですよね。 ここがすごく今後の、この後の話に関わってくることなんですけれども、 例えば、「丁寧に施術します。苦しくないように整えます。崩れにくく仕上げます。似合わせます。」 こういう言葉はもちろん大事ですけれども、受け取る側からすると少し抽象的でもありますね。 似合わせます。そりゃそうだろうと思うわけですよ。 苦しくないように、そりゃ苦しきゃ困るよねと。 丁寧に施術しますって、当たり前でしょって多分お客様は思っているんですよ。 そんな丁寧に仕事しないところなんてないし、丁寧に仕事しますっていうのは当たり前のことで、 その後に何があるのっていうことが、そこを求めていらっしゃるんですよね。 その方にとって、何がどう良くなって、どんな一日になって、そこが見えないと動きにくいんですよね。 つまり、技術そのものは価値があるのに、説明が自分の技術のままで止まっている、自分の技術のことだけで止まっている。 そこで止まっちゃうと、相手には自分にどう良いのかが伝わりきれていない。 私はカットが得意で、この丁寧な仕事をします。 それは分かりますよ。その技術者が、カット上手いんでしょうね。 だけど私に何をしてくれるのっていうところが全然説明されてないんですよね。 技術が良い人ばっかりでしょって思ってくるわけですよ。美容師さんなんだから。 だけど、カットが得意、丁寧に施術しますというのは普通のことですよね。 で、私にどんなワクワク感を届けてくれるのっていう風にお客様は思っているので、そこが伝わりきれていないのかなと思います。 人は機能だけではなくて、その先にある安心ですとか、変化に動かされることが多いですね。 これは本当にいろんなお客様に接する仕事の方は全てに大きく関わってくることだと思います。 どれだけ礼儀正しくしても相手が安心できなければ、心には残りにくいですよね。 例えば、すごく礼儀正しいことを学んで百貨店とかで案内されたとしても、丁寧さは分かる。礼儀正しさも分かる。 なんだけれども、寄り添い方が人間らしくない。そうなると、礼儀正しさも冷たく感じるんですよね。 相手も安心できない、ぶっきらぼうで。説明はごもっとも、案内もごもっとも。 だけれども、氷の心を持っていそうな人っていらっしゃる。そういうのってあるんですよね。 心に残りにくいです、そういう場合は。逆に何気ない一言でも、その方の不安をほどくものなら深く残りますね。 物でも形だけ整っていたとしても、相手や場への敬意が感じられなければ、すごく浅い、すごく薄っぺらな、ただの十二人への着付けになっちゃいます。 お福あげっていうぐらいですからね。一枚一枚、本当にその場そのものが、本当に神聖なものになるようにするというところまで作り上げていくんですけれども、皆さんも同じことだと思います。 所作の中に思いやりがあると、同じ動きでも受け取られる方が変わってきます。この人すごく手のタッチがすごく優しく感じる。ちょっと膝掛けをかけただけのこの手なんだけれども、その手にすごく細やかな配慮がある。 お客様のお腹に近い方の手をそのまま膝掛けをかける人っているんですけれども、あえて、例えば左側から膝掛けをかけるときには、左手を大きく伸ばしてやると手前の右手が引っ込みますよね。そうするとお腹に当たりませんよね。 そういうところまで考えている。ただ膝掛けをかけなさいとか、聞きなさいとか、そういうことで覚えてしまっている場合は、この膝掛けのかけ方が本当にいいのか、違和感を感じないのかというところまで考えることがすごく大事です。 ただただ本当に自分の技術を並べ立てることではない。相手の未来がどう整うのか、そこまで届いて初めて価値として伝わるものだと思います。 では次のチャプターでは、技術を未来の言葉に変えるとするのはどういうことなのか、どんなふうに言い換えるとお客様に届きやすくなるのかを具体的にお話をしていきます。ここが整うと、接客の言葉も、そして発信もかなり変わってきます。 # 相手の未来が見えると、ことばは届きやすくなる はい、では技術を未来に訳していく、翻訳していくという表現はどういうことなのかお話をします。 私は、何ができるかではなくて、その結果相手がどう過ごせるかまで言葉にすることだと思っています。 何ができるかではなくて、その結果相手がどう過ごせるかまでちゃんと言葉にすること。 例えば、丁寧に整えますではなくて、朝の準備が少し楽になります。長い時間でも安心して過ごせます。 人前に立つ日であれば落ち着いた気持ちで迎えられますとか、写真に残った自分の姿を見ても、あなたらしく、自分らしく見えるように整えられますよとかね、 こういう言葉ですね。同じ技術の話をしていても、相手が受け取るものは随分違っていますよね。 なぜかというと、人は技術がすごいとか、そういうことに心が動くということではない。 私がいくら何十年も美容師をしていたとしても、技術がもしかしてね、すごかったとしても、それで心が動かないんですよ。 本当にその技術で自分がどう変われるかなので、よく言われるのは成人式の試着もそうですけれども、 ヘアメイク、着付けの部分だしたら、私もまだまだ現場で対応できるかもしれませんけど、 ヘアメイクの部分になってくると、もうちょっと私と今の世代の20歳では、ちょっと隔たりがどうしてもあります。 実際お客様側の方も、やっぱり自分の気持ち、自分の求めているものっていうのが、分かるぐらいの世代の方にしてほしい。 上手い下手とかいうよりも、話が通じる人にやってもらいたいっていうことってすごくあるんですよね、現場で。 もうそれは本当に私も感じるので、もう本当にそういう方に、若手にどんどんどんどんそういうことはやってもらった方がお客様が喜ぶので、 そういうふうにしていますし、サロンさんでもそういう形をとっていることも多いかもしれません。 こういう自分がどう変われるのか、お客様がこういうふうになりますよと、心が動いてくれるような言葉に言語化できる人っていうのは、 とってもやっぱり仕事はうまくいく方ですね。しかも大げさに言う必要がないんですよ。 逆にわーってこういう、まくし立てるような大きいことを言うよりも、すごくその人に向けて静かにも淡々と丁寧に話すっていうことがとても効きます。 大切な一日が少しでも楽に少しでも安心して過ごせるようにしたいわけですよね。 そういう方向で伝わっていくと、言葉はすごく優しく、言葉を選んでいけるようになります。 もう一つ大事なのは、未来を見せると言っても、夢のようなことを言うことではないですよ。非現実的なことを言うわけではないです。 大それたことでもない。大きすぎる約束をするわけではない。相手の現実に寄り添った変化を言葉にする。 ここが大事です。 ですから、美しくなれますよりも、鏡を見るたびに少し気持ちが明るくなるかもしれませんね、とかね、 こういうふうにちょっと前髪を今日は少しお客様と相談して薄くセニングしましたね、とかそうすると自然光がパーッと顔に当たって明るくなりますね、とかね、そういうふうなことですよね。 そうすると洗面台に立った時の自分が想像できるわけですよね、お客様には。 大切な場所で余計な不安が減ると思います、とかね、ここまでやっておいたので大丈夫ですよ、みたいな、もうすごくその再現できやすくしておきましたよ、っていうのが一番、そして再現できる技術も一緒に見せてあげるってことが大事ですね。 このぐらいの柔らかさの方がむしろ信頼されます。 しっかりとしたね、なんかマニュアル通りに話すということではないんですよね。 人に向き合う仕事というのは大きな変化を得る仕事ではなくて、相手の一日ですとかその人の気持ちを整える仕事でもあります。 だからこそ、未来の見せ方も本当に静かでいいし、そして具体的でその方の暮らしに寄り添っている方が、その方、お客様にとっては一番ありがたいアドバイスなんですよね。 はい、今日のお話をまとめていきます。 良い技術があるのに伝わらないと思う時は、価値がないのではなくて、まだ未来の言葉になっていないだけかもしれませんね。 だから見直したいのは、何ができるかではなくて、その結果相手がどう安心できるのか、どう過ごしやすくなるのか、どんな一日を迎えられるのか、ここです。 技術を未来に翻訳する、これができると発信も接客もとっても届きやすくなっていきます。 はい、そして明日ですけれども、ちょっと長くやっている方は、ああと思うかもしれません。 例えば、あなたのお店、勤めているお店なんかが、すごく何年も続いている老舗のサロンだった場合に、それなのにクレームが増えてきたとなんか感じる時、何を見直したらいいのか、お話をしていきたいと思います。 長く続いているからこそ起こる、伝わっているはずという落とし穴があります。 そこを分かりやすく整理してお話をしていきたいと思います。 それではごきげんよう。 もっと見る #伝え方 #心が動く #衣紋道 #未来を見せる力 十二単着付け師の【にちにち気づきだより】さとうみなこ08:481.技術の説明だけでは、相手は動かない06:262.相手の未来が見えると、ことばは届きやすくなるコメント感想・質問・応援メッセージを書こう
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