TOPハウツー・学習歴史十二単着付け師の【にちにち気づきだより】第617話 【蔀】と【遣戸】建具は先に、布は後で05:08 8月29日 71再生 問題を報告する 再生する シェアする 文字で読みたい方はこちらのサイトから「衣と暦」https://ikumina.comもっと読むAI目次壁のない平安住居、外と隔てる建具開閉二択の家、繊細な布で快適に舞台演出から学ぶ、成功への道筋「大きく決める」が全てを左右する理由不便な平安の家が現代に伝える教訓AI文字起こし(β版) # 今日はどんな日 日々気づきだより佐藤美奈子です。 今日もお聞きいただきありがとうございます。 このチャンネルでは、毎朝、平安の行事、季節の移ろい、 当時の人の暮らし、そして生俗のこと、 その日の暦を一つお話ししています。 千年前の営みが、今の暮らしや仕事にどう繋がっているのか、 毎朝一つお届けしています。 おはようございます。 今日は8月29日です。 神殿造りには壁がないというお話を、 このVoicyでも取り上げているんですけれども、 では、外との境には何があったか、 今日はそのお話をします。 # 順番を守らないと暮らせない シトミという言葉、皆さん聞いたことあるでしょうか? 草冠に何々部とかの部ですね。部を書いてシトミです。 格子に板を張った戸のことです。 これを上へ跳ね上げるようにして金具で吊る。 開けるとその部分が丸ごと外になるという戸になります。 上半分だけを上げられる端止みというものもあります。 端止みと書いて端止み。 各々縁目にもなっていますね。 そしてもう一つ、槍戸です。 こちらは引戸です。横に滑らせます。 つまり平安の家というのは開けるか閉めるかの二択でした。 今の窓のように少しだけ開けるという調節がしにくいわけです。 ではどうしたか。 夏は全部開けます。風は通ります。けれども雨も入ります。 虫も入ります。 そこで水を下ろすわけです。気帳を立てたりするわけです。 そこから先は布で加減するわけですね。 建具は大きくして布は細かく、繊細に置く。 この二段構えで平安の人は室内を調節していました。 表現は少し違いますけれども、舞台などの大きなことを演目をするときに、 その舞台の当日、お稽古をしたりとかリハーサルというものは最初からやりません。 最後の最後、フィナーレから確認をします。 最後の大きなフィナーレが決まっていないと物事は進まないからです。 最後がわかるから、それまでの道筋が見えてくる。 大きく決めるところを皆で整えてからだと、細かく整えるところ、 いわゆる始まりの部分、オープニングの部分とかが、自分の居場所、立ち位置、小道具の置き場所が決まるわけです。 まあ最終的にそうなるのだから、今はこうすればいいという流れの方が物事はうまくいきます。 立具は大きく、布は細かく。 さっきそのような表現をしましたが、これは順番の話でもあります。 まず大きいところを決める。その後で細かいところを整える。 逆にはできないんですね。 貴重を綺麗に立ててから、しとみを開けたら、風で全部倒れてしまいます。 私の仕事も全く同じで、先に決めるところがあって、その後で整えるところがあります。 先に決めるところを飛ばして細かいところから手をつけると、どれだけ丁寧にやっても最後に合わなくなってくることが多いです。 そして厄介なことに細かいところの方がやっている感じがするんですよね。 大きく決める作業というのは本当に地味です。 一度で済んでしまうことが多いけれど、そこが全部を決めているわけです。 平安の家は壁がない分、その順番を守らないと暮らせませんでした。 不便な家は人に順番を教えてくれている、そんなお話です。 今日は8月29日、 しとみを上げて水を下ろす、そういう暮らしが千年前にありました。 8月もあと2日です。 明日もその日の小読みからお話をしていきます。 それではごきげんよう。 もっと見る #寝殿造 #蔀 #半蔀 #遣戸 #几帳 #御簾 十二単着付け師の【にちにち気づきだより】さとうみなこ00:521.今日はどんな日04:162.順番を守らないと暮らせないコメント感想・質問・応援メッセージを書こう
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