TOPハウツー・学習歴史十二単着付け師の【にちにち気づきだより】第623話 【禾(のぎ)】一番目立たない花が咲くころ05:50 9月4日 73再生 問題を報告する 再生する シェアする AI目次食の中心「お米」と平安の営みたった2時間咲くイネの秘められた力見えないお米への平安貴族の祈り最も大切な準備と後始末の真髄見過ごされがちな「禾」の重要性AI文字起こし(β版) # 今日はどんな日 日々気付き頼り佐藤美奈子です。今日もお聞きいただきありがとうございます。 このチャンネルでは、毎朝、平安の行事、季節の移ろい、当時の人の暮らし、そして、消災のこと、その日の暦を一つお話ししています。 千年前の営みが、今の暮らしや仕事にどう繋がっているのか、毎朝一つお届けしています。 おはようございます。 昨日は、三摩と平安の食のお話をしました。 今日は、その食の中心にあったもの、お米の話です。 七十二項が、「穀物すなわち実る」の時期に入りました。 # 小さいけれど大きなこと はい、あの今回ちょっと字が難しいので、このチャプターに文字を書いた写真を、画像を載せています。 この3文字で、コクモノすなわちミノルと読むんですね。 この最初の文字はノギと読む文字です。 イネやクリの、例えば穂先にある細い毛がありますよね。 それのことです。 そのノギがミノルという穂の話です。 ところでイネの花を皆さんご覧になったことあるでしょうか。 ごく小さくて白いお花です。 開いているのはたった2時間ほど、しかも咲くのは晴れた日の午前中だけなんですね。 あんなに広い田んぼで、あれほど目立たない花が咲いている。 しかも2時間で閉じてしまう。 私はこの話を知ってから、田んぼの前をどうしても通りたくなって、近くの田んぼを探したんですが、ちょっと残念ながら田んぼがない。 まあどこか田舎へ帰る途中ででも、まあ見れる時期がちょっと過ぎてしまうと、その瞬間見れないんですが、ちょっと気をつけるようにします。 近くに田んぼのある方はぜひちょっと見てみましょう。 さて平安の貴族はどうだったか。 彼らは稲作そのものは見ていません。 都から出ていませんから、他を見る機会がないわけです。 けれど彼らの暮らしは地方から納められる米の上に完全に乗っていたわけです。 そして宮中の年中行事のかなりの数が、米の実りを祈るためのものです。 2月に年越えの祭りで祈る。 11月に新居らめ祭で報告する。 つまり一年の行事は、米の小読みでもあったのです。 見たことのないものに向かって、一年かけて祈って、そして礼を言っていたわけです。 次に繋がるお話をここでいたします。 お稽古の中で一番地味なのに、一番大事な作業は何でしょうか。 それは準備と後始末です。 どうしても華やかな着付や帯結び、十二人のおふくあげそのものに意識が行ってしまいがちですが、 準備を怠ると仕上がりは全くうまくいきませんし、そもそも美しくありません。 流れるような手技や仕上がりまでの工程は、技の上手さではなく、 動線を意識した準備、そして終わった後の後始末です。 終わったらパーッと気が抜けて、片付けもごちゃごちゃの方は、大抵技術もそんな感じです。 特に閻文道では、後片付けが次の準備になるので、おふくあげと同じくらい、もしかしたらそれ以上に神経を研ぎ澄まして畳、納めます。 準備と終わりは心を落ち着かせますね。 はい、今日の一言は、のぎです。 のぎ編ののぎですね。 穂先の細い毛のことと申し上げました。 この字が面白いのです。稲という字、秋という字、あと穂先とかの穂という字、種もそうですね。 みんなこののぎを部首に持っています。 穂先のあの細い毛、一番目立たない、一番小さな部分が、これだけの感じを支えています。 私の仕事にもそういうところがあります。 先ほど事例で話をしたように、一番地味な手順が一番多くを決めています。 そこが決まっていないと、後で何をしてもうまく合いません。 けれど、作業には見栄えがないんですね。 やっているところを見ても、何が起きているのかわからない。 だから、教えるときに一番困るんです。 大事だと言っても伝わらない。伝わるのは、そこを飛ばして失敗したときだけ、 身に染みて分かったときだけということでしょうか。 今日は、田んぼは一番静かに、一番大きな仕事をしているときです。 2時間だけ咲く、小さな白い花で。 今日は4月4日。 穀物すなわち実るの講です。 明日はお部屋の話をします。 平安の人が9月に最初にやったこと。 夏の失来を秋のものに変える日の話です。 それではまたごきげんよう。 もっと見る #新嘗祭 #記念祭 #稲作 #禾 #のぎへん 十二単着付け師の【にちにち気づきだより】さとうみなこ00:461.今日はどんな日05:052.小さいけれど大きなことコメント感想・質問・応援メッセージを書こう
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