#160 「南千住・山谷 フィールドワーク」東京にはじめて受け入れられた気がした日
12:27
134再生
北千住を巡った翌日、荒川区南千住の山谷をフィールドワークしました。
最初に訪れたのは、朝5時から営業しているけんちん汁のお店です。店主は89歳のおとうさんで、以前はご夫婦で切り盛りされていましたが、現在はお一人で調理から提供までを担当されています。営業時間は10時まで、1杯300円。
「思い出と涙がかくし味」と書かれた取材された雑誌を見せていただき、新婚旅行の思い出などを聞きながら立ち食いで美味しくいただきました。
けんちん汁のお店の反対側に、路上にテーブルと椅子を並べた飲食スペースがありました。朝10時から人が集まり、飲食と会話が混ざり合っています。通行人と常連の区別はなく、路上がそのまま交流の場として機能しています。
このエリアには、山友会をはじめとするNPOや教会の無料診療所、食事提供の拠点、低価格の弁当販売所などが徒歩圏内に集まっています。
炊き出しの現場では、地面に雑誌や空き瓶、石などを並べて順番を確保する様子が見られました。運営団体によって運用方法が異なり、トラブルを防ぐために場所取りを認めない団体もありますが、ここはできるようです。
商店街には、高齢男性向け衣料店、低価格ディスカウント店、リサイクルショップなどが並び、地域の生活条件に合った商品構成になっていました。日用品の多くが徒歩圏内で完結する構造が保たれています。
小さなエリアをウロウロしている私たちが目立つせいか、おっちゃんたちがたびたび声をかけてくれ、炊き出しの日程、店の営業時間、地域の決まり事な教えてくれました。こういう歩き方はその場にいる方を不快にさせないか気をはるものですが、そんな私たちを気遣ってくれたかのようでホッとました。
スカイツリーが見え、再開発が進み、子育て世代のマンションが増える南千住と、長いあいだ都市の周縁を生きてきた人々が暮らす山谷。この二つの街は、道路一本を挟んで隣り合っています。
短い距離の中に、異なる生活条件、歴史、社会的背景が重なって存在していることを、現地を歩くことで体感できました。駅一つで街の構造が大きく変化し、「東京」という都市を形成していることを感じます。
この2つの街を歩き、東京という街にはじめて受け入れられたような不思議な1日でした。
2日間のフィールドワーク、しばらくは身体的な疲労が残りましたが、一方で精神的には回復している感覚がありました。
地域の人々との短いやり取りや生活と支援が重なり合う風景に居る中で、結果的に私自身がこの地域から間接的にケアを受けていたような気がします。
昼スナママ・フィッシュ明子の役にたたなくてもいいラジオ
フィッシュ 明子
- 00:161.
タイトルコール
- 10:002.
山谷のけんちん汁は、思い出と涙がかくし味
- 02:123.
私自身が間接的にケアされた
コメント

感想・質問・応援メッセージを書こう
藤井 啓人
1月16日
ゆりなさんからの投稿から参りました。素敵な取り組みをされていらっしゃり、感謝です。時々、聴きにまいります。有り難う御座います。
フィッシュ 明子
1月16日
藤井さん、ゆりなさんからのご縁、感謝します。そう言っていただけて嬉しいです、お待ちしております☺