#159 北千住に「ふるさと納税」 一晩に11軒ハシゴして見えたまちの共助の姿
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年末、東京都足立区にある北千住にて、一晩に10軒のお店をはしごする「千住会」に参加してきました 。ラオスで福祉施設を経営する北千住在住歴10数年の石原ゆり奈さんの案内のもと、16時から深夜2時まで走り抜けた、その濃密なレポートをお届けします 。
■ 「サトウのごはん」はコロンブス的発見
1軒目:大橋(キングオブ居酒屋)
開店30分前から並び、4時半の号砲と共に突入。頼めば5秒で出てくる料理と、壁を向いて黙々と飲むスタイル 。店員さんの機敏なスピード感に圧倒されました 。
2軒目:ささや 5人でいっぱいなおでんの店
3軒目:山崎 父息子でやっているおしゃれイタリアン
4軒目:永見 広くて活気ある居酒屋
6軒目:森栄
5人で入ればぎゅぎゅう詰め、机に置いたコップが斜めになるよな小さなお店です 。元気な中国人のママさんが「絶対に食べて」と劇推ししてきたのはなんとパックの「サトウのごはん」 。飲食店でパックご飯をそのまま出すことはありませんが、ママにとってはコロンブス的発見だったようです。(焼酎269円でサトウのごはんは369円で微妙に高い)でも、自分が本当に美味しいと思ったものを一切の忖度なく勧めるその姿に、不思議と清々しい誠実さを感じて感動でした 。
7軒目:こうめい しぶい店主に心を抱きしめられる
8軒目:カラオケアイランド 壁が薄すぎて音がダダもれ 外とかわらない
9軒目:スナックひさ 80代のお母さんが3階まで階段を上って毎日店に居る。それを黒服の息子さんが見守っている居心地のいい場所
10軒目:belle foret 夜カフェ
11軒目:しむら 沖縄料理
■ 12,500円の「ふるさと納税」。大先生との遭遇
今回のハイライトは、5軒目の「小柳」でした 。外壁にポスターがびっしり貼られた異様な佇まいの建物 。2人しか座れないカオスな店内は、埃とカビと猫のおしっこの臭いが混ざり合い、喉や目が痛くなるような空間です 。
そこにいたのが、白髪の「大先生」でした 。国立美術館への寄贈を打診されるほどの膨大なコレクションを持ちながら、この魔窟のような場所でしか生きられないような、強烈な個性を持つ人です 。得体のしれない飲み物と頼んでもいないビスケットとイチゴのオードブルを前に、大先生のマシンガントークとストーリーに圧倒され、気がつけば1時間が経過していました 。
古い『暮しの手帖』をお土産に一冊いただき、お支払いした料金は……驚きの12,500円 。これはもう「北千住へのふるさと納税」です 。
大先生は決して生きやすそうには見えない、でもだからこそ、この限定された空間の中で放つ輝きは凄まじかった 。私は、こういう「ここでしか輝かない人」がたまらなく好きなのです。「生きてくれてありがとう、私も生きるよ」そんな気持ちにさせてくれる最高の体験でした。北千住に行ったら絶対に行くべきです。(私はもう行かんけど)
10軒のはずが数え間違えて11軒。走り抜けた後に残ったのは、心地よい疲労感と人のつながりのあたたかさでした。ちっちゃな店がたくさん寄りかかりあいながら立ってて、そこに行けば自分を知っている人がいて、ほっとできる 。そんな「生存確認」をし合い、地域の生活を支え合う仕組みを知る「千住会 Vol.14」。
すっかり足立区のやさしさ、居心地のよさに虜になっています。またすぐに行きたい、のでご関心ある方、ぜひご一緒しましょう。
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フィッシュ 明子
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タイトルコール
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12,500円の「ふるさと納税」。大先生との遭遇
- 09:513.
「生存確認」をし合い、地域の生活を支え合う仕組みを知る「千住会」
- 01:304.
またすぐに行きたい、のでご関心ある方、ぜひご一緒しましょう
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