#169 【ゲスト】NPO法人レスキュー・ハブ代表 坂本新さん 歌舞伎町で夜回りに同行|信じるもののために生きる
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新宿・歌舞伎町で、風俗や売春に関わる女性たちの支援を行っているNPO法人レスキュー・ハブ代表の坂本新さんにインタビューし、夜回りに同行させていただきました。
https://rescuehub.jp/
坂本さんは大学卒業後に大手の警備会社に20年勤務し、ホンジュラス、ロシア、中国などの日本大使館の警備として海外に駐在。
そこではじめて生活のために路上に立つ女性たちの姿を目にしたといいます。でも当時は「自分にはどうすることもできない」と思っていたと。
ご自身もご両親もクリスチャン、親戚には牧師もいる。幼い頃から教会に通っていましたが、強い使命感が最初からあったわけではありませんでした。
ただ、恵まれた環境に生まれた自分が、社会に対して何か果たすべきことがあるのではないか、と少しずつ考えるようになったのだそうです。
紛争や貧困、性的搾取。
その中でも人身取引の問題は「できれば一番見たくない、目を背けたいこと」だった。
しかし「最も関わりたくない問題だからこそ、自分は向き合うべきなんじゃないだろうか」と考えるように。
会社では評価され、昇進も順調で、夢の海外勤務で給料も十分にもらっていた。人からうらやましがられるような人生を捨てて、この道に進もうと思ったきっかけは、聖書の言葉でした。
> あなたの手に善をなす力があるならば、
> これをなすべき人になすことを、さし控えてはならない。
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活動は24時間体制で、深夜にかかってくる緊急の電話も。想像以上に死が近くにある街。
「正直、しんどいと思うこともあります」
泥沼にいる人助けるには自分も泥沼に入る覚悟が必要だから、とさらりと言いますが、実際に坂本さんを見ていると「本当にそうなんだな」と感じます。
インタビューを終えたあと、私も歌舞伎町の夜回りに同行させていただきました。
ホームレス支援の夜回りでは、おにぎりや生活必需品をまとめて渡すことが多いですが、路上で仕事をしている女性たちはとても身軽です。
小さなポーチひとつで立っていることも多く、大量の物資はかえって迷惑になる。
渡すのは、冬ならカイロ1枚。
そこに連絡先を書いたカードを添えるだけ。
最初は無視されたり罵倒されたりすることもあり、何度も何度も通い、顔を覚えてもらって、ようやく受け取ってもらえるようになります。
その場でカイロを開けた場合は、ゴミも必ず回収します。路上にゴミを残すと、支援が続けられなくなるからです。
とにかく、アクセスし続けること。覚えてもらうこと。
とても地道な活動です。
正直に言うと、男性の坂本さんが一人でこの活動をしていることに最初は驚きを感じていましたが、実際に街を歩いてみて、その意味が分かりました。
トラブルがあって街を一人では歩けない女性には、隣で守るように歩く存在が必要。
もめ事の仲裁で、怖い人のもとへ出向く場面もある。
男性でなければ難しい場面が確かにあるのだと実感しました。
レスキュー・ハブを坂本さんがやらなくてはならない理由はありません。当事者性はゼロです。
なぜこの活動をするのか。
なぜこの役割を引き受けるのか。
それを説明できるものは一つしかないのではないかと思いました。
それは「Christianity」、キリスト教の精神です。
この活動は、誰かがすぐに幸せになる、分かりやすく良いことが起きるようなものではない。報われにくい、とも言えます。理解されにくい側面もある。
でも「報われるために」何かをやると、承認を求め、自己実現のために弱い立場の人を使ってしまいかねない危うさもある。
自分を厳しく律する必要のある現場だと思います。
はたして自分はそれに耐えられるだろうか、と考えると正直、自信がありません。
それでも私は、坂本さんを見ていて
「幸せな方だな」と感じました。
自分が信じるものがあり、そのために生きること。
信念のために行動ができること。
それは、幸せなことなのだろうと思います。
坂本さんは「心理的成功を生きている人」だと感じました。
夜回りを終え、坂本さんは私を宿泊先まで送ってくださいました。建物の前で失礼しようとする私を前に
「エレベーターに乗り込むまで見送ります。セキュリティのプロですから」とにっこり。
そのとき、私は気づきました。歌舞伎町を歩き回っていたのに、一度も怖いと感じなかったことに。
安心できるというのは、こういうことなんですね。
歌舞伎町という街の厳しさ。
坂本さんの人柄の温かさ。
信じるもののために行動する人の尊さ。
その夜は、なかなか眠ることができませんでした。
そして今も何度も思い出し、大切なことを教えてもらったのだと、あらためて感謝の気持ちが湧いています。
昼スナママ・フィッシュ明子の役にたたなくてもいいラジオ
フィッシュ 明子
- 00:161.
タイトルコール
- 01:202.
NPO 法人レスキュー・ハブ
- 09:433.
坂本新さんインタビュー①
- 09:464.
坂本新さんインタビュー②
- 08:325.
夜回りに同行させていただきました
- 06:456.
Christianity
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