#181 【ゲスト】『こどもと民主主義をつくる』藤原さとさん③ 昼スナは民主主義実践のフィールド
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一般社団法人こたえのない学校代表理事の藤原さとさんを昼スナにお迎えし、昨年12月15日に平凡社から出版された『こどもと民主主義をつくる』についてインタビューする第3弾。
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藤原さんは、慶應義塾大学法学部政治学科を卒業後、アメリカ・コーネル大学大学院で公共政策学を学び、日本政策金融公庫やソニー等を経て、2014年に一般社団法人答えのない学校を設立されました。学校教員、民間教育者、ビジネスパーソンなど、多様な大人が探究する学びの場「ラーニングクリエイターズラボ」を主催し、アメリカのハイテクハイやデンマークのエグモントホイスコーレンなど海外の先端校とも連携しながら研修を行っておられます。
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さとさんとは、こたえのない学校が1月に実施したDeeper Learning Japan 2026 (#165放送 【レポート】Deeper Learning Japan 教育者一人ひとりの実存が、学びの質を形づくっている https://r.voicy.jp/DAVj50AD9X8)
のカンファレンスに講師として招いていただいたことがきっかけでお会いしました。昨年昼スナにもお越しいただき、そして今回あらためて本書についてじっくりお話を伺うことが叶いました。
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書籍では多数決や選挙といった制度に民主主義を還元するのではなく「どうすれば一人ひとりが参加できるのか」「声を出せない人の存在をどう受け止めるのか」といった問いを、具体的な実践を通して掘り下げています。
子どもを守る対象としてではなく、ともに民主主義をつくる主体として位置づける視点の転換が得られます。
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民主的な方法として物事を決める際に「多数決」がよく使われます。日本の国権の最高機関である「国会」も、職場や日常生活の中でも、多数決で物事を決めることが多々あります。しかし決して「多数決=民主主義」ではない。
多数決に回収してしまうことの暴力性について問い、さとさんは例として本の中でアメリカの学校で行われていた模擬選挙について、実施すること自体が目的化してはいないかと問題提起しています。「やった」という事実ではなく、その下層で何が起きているのかを見る必要がある。
子どもに意見を言わせることが民主主義でもない。発話しやすい子もいれば、声を出すこと自体が難しい子もいる。黙っている人の声をどう聞き取るのかに目を向けなければ、民主的とは言えないのではないかと。
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2月に亡くなったばかりの、さとさんの大切な友人であり人生を変えてくれた重度障害者の門川未來さんのエピソードは、能力や成果とは別の次元で「生ききる」ということの意味を問い直してくれました。
さとさんとの交流の中でアメリカの教育者のロン・バーガーは「自分はここに属している」「自分には価値がある」「自分には選択肢と影響力がある」と感じられることが民主主義の基盤である、と伝えます。
時間がかかり、ときに葛藤を伴いながらも、一人ひとりがそう感じられる関係性をつくる営み。
それは外から評価して決めるものではなく、一人ひとりの実感に関わるものだ、と言います。
最後に、世界の状況が不安定に感じられる中でも、制度を大きく変えることができなくても、自分がどう振る舞うかを選び続ける態度そのものが民主主義的に生きることなのではないか、と結んでいます。
『教育が、周りの人たちが狂気にさらされたとしても、自らは狂わないという意志を示せる人間を育てるということであれば、その道はのろい、けわしい、いらだつ道、そして言うならば弱い道(ガート・ビースタ)のはずだ。
その途方もなさと不甲斐なさ、自らの未熟さに耐えながら、羅針盤を手に道を踏みしめ歩き続けたいと思う』
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さとさん、すばらしい本を書いてくださったこと、また丁寧な対話の場を持ってくださったことに心から感謝いたします。
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読了後の私のアクションとして、著書の中で紹介されていた、1947年に文部省が出版した「民主主義の教科書」を6回かけて読む、平日夜の読書会を始めます。
https://minshushugi01.peatix.com
こちらについては27日の放送で告知をさせてください。
昼スナママ・フィッシュ明子の役にたたなくてもいいラジオ
フィッシュ 明子
- 00:161.
タイトルコール
- 00:152.
コアメッセージ
- 16:303.
「自分はここに属している」「自分には価値がある」「自分には選択肢と影響力がある」と感じられること
- 01:444.
「民主主義の教科書」読書会をオンラインで開催します
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