#195 ほうじ茶が、消えていく。
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ショックなお知らせを受けて、これを書いています。大好きなほうじ茶が、もう飲めなくなるかもしれない。
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■京都のほうじ茶
烏丸御池の近くに、松長さんという伝統的なおばんざいのお店があります。いつも美味しいものを食べさせてくれる女将の長谷川真岐さんはとても魅力的な方。前回お会いした時に「京都のほうじ茶、飲んだことある?」と聞かれました。
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「ほうじ茶は好きだから、よく飲むよ」と答えたら、「いや、京都のほうじ茶はびっくりするよ」と言って出してくださったのが、一保堂茶舗さんのほうじ茶でした。
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本当にびっくりしました。炭のような、深くて力強い味。上品なイメージで想像していたものとは全然違う、めちゃめちゃパンチのあるほうじ茶で、次の日にお店まで足を伸ばしたんです。
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そのお店がまた素敵で。店頭にサンプルだけが置いてあって、店員さんが「どういうものをお探しですか?」というところから話が始まる。プレゼントなら、差し上げる方の性別や年齢まで聞いてくださっておすすめを、奥から商品を取り出してきてくれる。
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隣では、カナダ人の観光客が「義理のお母さんへのお土産なんですけど」と相談していて、「だったらこちらがおすすめです」とやり取りがあっていました。効率は悪い。でも、すごく大切にされている感じがして、満足度がとても高かった。
それ以来、通販でも買い続けていました。
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■ 「番茶類の販売を制限します」
先日、一保堂さんからお知らせが届きました。
ほうじ茶や玄米茶など、番茶類の販売を制限する、という内容でした。
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何が起きているのか。
背景にあるのは、世界的な抹茶ブームです。
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スターバックスの抹茶ラテ、コンビニの抹茶スイーツ、海外バイヤーが日本の産地に押し寄せる——2024年あたりから、業界全体が大きく変わってきたといいます。
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福岡・城南区にある日本茶専門店「蘊(おん)」の田代さんからも「抹茶が手に入りにくくなってきた」と伺っていました。世界的な需要の高まりで、高く、たくさん買ってくれるところに優先的に卸されるようになり、国内の小さなお茶屋さんにまで抹茶が回ってこなくなってきた、と。
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需要があるから、多くの農家さんが畑を抹茶用に切り替えていく。それは農業経営として当然の判断です。でもお茶は、畑を作ってから飲めるようになるまで最低5年かかります。需要が爆発しても、供給は5年後にしか増やせない。だから今できることは、今ある畑を抹茶用に切り替えることだけなんです。
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■ほうじ茶と玄米茶が消えていく構造
お茶は1年に複数回収穫できます。春一番の「一番茶」は冬の間に栄養を蓄えた力が凝縮されていて、うまみも甘みも濃い。7月頃の「二番茶」は少しあっさり、秋の「三番茶」は軽やか。「安い」とされてきたほうじ茶や玄米茶の原料になるのは、この二番茶以降が中心です。
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抹茶は、新芽が出てきたときに光を遮って育てます。茶畑で黒いシートがかかっているエリアを見たことがある方もいると思いますが、あれが抹茶です。光を制限された茶の木はストレスがかかった状態になるので、一番茶を抹茶用に収穫したあと、夏に二番茶を摘まずに木を休ませる農家さんが全国的に増えています。翌年の品質を守るために、あえて摘まない選択をしている。
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つまり、抹茶の需要が増えれば増えるほど、二番茶の収穫量が構造的に減っていく。
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さらに追い打ちをかけるのが、二番茶の収穫時期が真夏だということ。炎天下で重い道具を持って屋外で作業する。毎年の猛暑を考えると、熱中症のリスク、体力の限界、安全管理のコスト——「収穫すると危険」という状態にまでなってきているそうです。
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抹茶への生産シフト、気候変動、農家の高齢化。全部が同じ方向に引っ張って、二番茶という存在を追い詰めている。これはもう、一時的なブームでは終わらないでしょう。
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■遅すぎた是正、でも……
そもそも日本茶は、わざわざ買って飲むというより、もらったり、訪問先で出されて飲むもの、というイメージが強かったからずっと安かった。
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燃料費も資材費も値上がり続ける中、農家さんはずっとそれを飲み込んでやってきた。取引価格が上がらない時代が長く続いて、それでも茶畑を守り続けた。やめていった農家さんも、もちろんたくさんいます。そして新規参入者は少ない、高齢化はとまらない。
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今の価格高騰は、ある意味で「遅すぎた是正」かもしれない。生産者さんにお金が届くのは、本来あるべき姿に近づいているとも言えます。
でも、消費者側から見ると、安くて当たり前だったものが消えていく。
■構造的に変えることは難しそう。
ほうじ茶を作り続けていただくためにできることをしいて言うなら、推しの茶畑を見つけて、その農家さんに直接課金することくらいか。農協や問屋を通すより、生産者さんに近いところで買う方が、農家さんの手元に届くお金が増えます。最近は産地直送のオンラインショップも増えてきました。
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仕方のないこととはいえ、ほうじ茶が飲めなくなると思うと、本当に残念です。
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当たり前にあったものが急になくなること、なんだか最近、立て続けに起きているような気がします。皆さんはいかがお感じでしょうか。 ㅤㅤ ㅤ
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※一保堂茶舗さんのホームページでは「お茶を取り巻く状況と番茶類の販売制限についてのご案内」が掲載されています。とてもわかりやすくまとめられていますので、ご関心のある方はぜひあわせてご覧ください。
https://www.ippodo-tea.co.jp/blogs/news/20260201?_pos=4&_sid=90724d421&_ss=r
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昼スナママ・フィッシュ明子の役にたたなくてもいいラジオ
フィッシュ 明子
- 00:161.
タイトルコール
- 09:392.
「番茶類の一部商品の販売終了と販売休止について」一保堂茶舗さんHPより
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私も京番茶が好きで飲ませていただいてますが、他にも器や和菓子なども同じ事が起こってます。
話せる範囲が限られますが、私次第が、良くしていただいてるのも、残念ながら、この部分が含まれてます。私は、飲み手なので、直接力になれないかもしれませんが、これからも地道にやっていきたいと思います。よろしければ、Instagramでシェアさせてください。
私のような 門外漢が発信することにためらいもありますがは
お茶はみんなのものだという気持ちで発信しております。
茶柱さんのお茶愛が私をこういった 関心 へと寄せてくれています。
いつもありがとうございます☺