#255【レポート】認定NPO法人テラ・ルネッサンス 鬼丸昌也さん「日本から一つの戦争を終わらせることができる」
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#255【レポート】認定NPO法人テラ・ルネッサンス 鬼丸昌也さん「微力だけど、無力ではない」
(音声で聞けます)
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7/11に認定NPO法人テラ・ルネッサンス理事・創設者の鬼丸昌也さんに、マスターとしてカウンターに立っていただきました。
鬼丸さんの娘さんにお手伝いいただいたり、福岡女子商業高校の学生さんも2人ご参加いただくなど、あたたかな時間となりました。
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「テラ」はラテン語で「地球」、「ルネッサンス」は「再生・復興」。すべての生命が安心して生活できる社会の実現を目指し、2001年に京都で設立された団体です。
カンボジア・ラオスでの地雷や不発弾の処理支援、ウガンダ・コンゴ・ブルンジでの元子ども兵の社会復帰支援。紛争や災害の影響を受けた人々が、自分たちの力で家族を養い、子どもたちを学校に通わせられるよう、職業訓練などを通した自立支援を行っています。
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■「あんた、世界変えたいか?」
鬼丸さんは1979年、福岡県北九州市生まれ。小中高生の頃、たまに「なんで世界平和にならないんだろう」と考えていたそうです。ㅤ
高校3年生の時に訪れたスリランカで、社会活動家のアリヤラトネ氏に「あんた、世界変えたいか?」と聞かれ、勢いで「はい」と答えると、こう返ってきたそうです。世界を変えるのに特別な知識もお金もいらない。「すべての人に未来をつくる力がある」、大事なのは、その力があることを信じることだと。
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大学4年生でカンボジアの地雷被害の現実に出会った鬼丸さんは、技術もお金も語学力もない自分にショックを受けます。「私たち人間は、目の前の課題そのものより、何もできない自分にショックを受けるんだと思う」。それでも、あの言葉を思い出し、自分にできること——「人に伝える」ことから始めました。知り合い10人への報告会に始まり、この25年間で24万人を超える人に話を聞いてもらってきたといいます。
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■手間と暇と金のかかる支援
少年兵は18歳未満で武装勢力に関わらされる子どもたちのことで、世界で確認されているだけで約30万人。
テラ・ルネッサンスが2003年からこの問題に取り組み、調査に訪れたのがウガンダでした。「神の抵抗軍」という組織が大勢の子どもを誘拐して兵士にしていた地域です
元子ども兵の帰還には、主に「社会的差別」「法的不安」「経済的自立の困難さ」という3つの大きな壁が存在します。武装勢力に家族を傷つけさせられ「故郷に帰る場所がない」と思い込まされることや、教育を受けられず生計を立てる術がないことが復帰を阻んでいます。
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2005年から始まった社会復帰支援プロジェクトでは、毎年20〜30名の元子ども兵を3年間支援します。最初の1年半は心のケアと職業訓練、残りの1年半は実際に自分でお店を開き、お金を稼ぐ実践の時間です。「知恵が人生を切り開く。身についたものだけが、その人の人生を切り開いていく」という考えに基づいています。
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この支援は手間と時間と金がかかります。物資を配る支援の方が表面的なインパクトは出しやすいものの、テラ・ルネッサンスが大事にしているのは社会復帰。収入の約6割が民間からの寄付で賄われているおかげで、時間をかけた丁寧な支援ができるそうです。
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収入が増えることも大事ですが、同じくらい大事なのが、周囲との関係性の変化だそうです。「人はどんな人でも、誰かに必要とされたい。誰かの役に立ちたい。誰かに愛されたい。この3つは、すべて『働く』という行為で満たすことができる」
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■終わらない紛争と、不可逆な変化
子ども兵の問題は、ウガンダから逃れた組織が今もコンゴや中央アフリカで子どもを誘拐し続けている限り終わりません。そこでテラ・ルネッサンスは、支援してきた元子ども兵たちの協力を得て、まだ組織に残る人たちへ投降を呼びかける取り組みを始めました。一昨年11月には141名の元子ども兵とその家族が組織を離れて帰還したそうです。
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この活動を追ったドキュメンタリー「リターニーズ」の予告編も上映され、20年以上この支援を担ってきた小川真吾さんの活動も紹介されました。
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鬼丸さんは、こうした地道な積み重ねが紛争そのものの終結にもつながると考えています。「悪をなくす」という発想になりがちな欧米型のアプローチに対し、良い部分も悪い部分も含めて人間をありのまま肯定し、長い時間をかけて向き合うことで信頼を築いていくのがテラ・ルネッサンスのやり方です。「大事なことは、大きな一歩を踏み出すことじゃなくて、1ミリでもいいから、戻らない変化をつくり出すこと」。これは紛争の文脈だけでなく、日本国内の子どもや虐待、環境の問題にも通じる考え方だと語られました。
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■1つの戦争を終わらせられる
鬼丸さんは「神の抵抗軍」の解体は近いうちに実現できると考えているといいます。
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これは希望的観測ではなく、国際的な調査機関のデータとも重なる見立てです。国際NGO Invisible Childrenの調査(2025年9月発表)によると、神の抵抗軍は1999年のピーク時に約2,700人いた戦闘員が、現在は100人未満にまで減少。2023年には分派グループが平和的に武装解除され、戦力は半分以上削減。民間人への暴力も年々大きく減っており、国際的な調査機関も「今こそ、この数十年続いた紛争を終わらせる最良の機会だ」と伝えています。
https://invisiblechildren.com/wp-content/uploads/2025/09/The-LRAs-Final-Chapter-September-2025.pdf
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40年近く続いてきた紛争が終わりに近づいている。しかも国連のような大きな組織ではなく、日本のNPOが、元子ども兵たち自身の呼びかけという地道な積み重ねによって。
これってとんでもないことなのではないでしょうか?ㅤ ㅤㅤㅤ
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■寄付というよろこび
そんなタイミングで寄付という形で加わることができるのは本当に喜びです。テラ・ルネッサンスは1,000円~からでも、自分の好きな金額でサポーターになることができます。
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現地に行くことはできなくても、寄付を通じて活動の仲間になることができる、平和をつくることができる。寄付は自分の中の充足感を高めてくれる、ROIの高い幸せなお金の使い方だと思っています。
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鬼丸さん、すばらしい時間をいただき、そして仲間にしていただき、ありがとうございます!
#255【レポート】認定NPO法人テラ・ルネッサンス 鬼丸昌也さん「微力だけど、無力ではない」
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7/11に認定NPO法人テラ・ルネッサンス理事・創設者の鬼丸昌也さんに、マスターとしてカウンターに立っていただきました。
鬼丸さんの娘さんにお手伝いいただいたり、福岡女子商業高校の学生さんも2人ご参加いただくなど、あたたかな時間となりました。
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「テラ」はラテン語で「地球」、「ルネッサンス」は「再生・復興」。すべての生命が安心して生活できる社会の実現を目指し、2001年に京都で設立された団体です。
カンボジア・ラオスでの地雷や不発弾の処理支援、ウガンダ・コンゴ・ブルンジでの元子ども兵の社会復帰支援。紛争や災害の影響を受けた人々が、自分たちの力で家族を養い、子どもたちを学校に通わせられるよう、職業訓練などを通した自立支援を行っています。
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■「あんた、世界変えたいか?」
鬼丸さんは1979年、福岡県北九州市生まれ。小中高生の頃、たまに「なんで世界平和にならないんだろう」と考えていたそうです。ㅤ
高校3年生の時に訪れたスリランカで、社会活動家のアリヤラトネ氏に「あんた、世界変えたいか?」と聞かれ、勢いで「はい」と答えると、こう返ってきたそうです。世界を変えるのに特別な知識もお金もいらない。「すべての人に未来をつくる力がある」、大事なのは、その力があることを信じることだと。
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大学4年生でカンボジアの地雷被害の現実に出会った鬼丸さんは、技術もお金も語学力もない自分にショックを受けます。「私たち人間は、目の前の課題そのものより、何もできない自分にショックを受けるんだと思う」。それでも、あの言葉を思い出し、自分にできること——「人に伝える」ことから始めました。知り合い10人への報告会に始まり、この25年間で24万人を超える人に話を聞いてもらってきたといいます。
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■手間と暇と金のかかる支援
少年兵は18歳未満で武装勢力に関わらされる子どもたちのことで、世界で確認されているだけで約30万人。
テラ・ルネッサンスが2003年からこの問題に取り組み、調査に訪れたのがウガンダでした。「神の抵抗軍」という組織が大勢の子どもを誘拐して兵士にしていた地域です
元子ども兵の帰還には、主に「社会的差別」「法的不安」「経済的自立の困難さ」という3つの大きな壁が存在します。武装勢力に家族を傷つけさせられ「故郷に帰る場所がない」と思い込まされることや、教育を受けられず生計を立てる術がないことが復帰を阻んでいます。
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2005年から始まった社会復帰支援プロジェクトでは、毎年20〜30名の元子ども兵を3年間支援します。最初の1年半は心のケアと職業訓練、残りの1年半は実際に自分でお店を開き、お金を稼ぐ実践の時間です。「知恵が人生を切り開く。身についたものだけが、その人の人生を切り開いていく」という考えに基づいています。
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この支援は手間と時間と金がかかります。物資を配る支援の方が表面的なインパクトは出しやすいものの、テラ・ルネッサンスが大事にしているのは社会復帰。収入の約6割が民間からの寄付で賄われているおかげで、時間をかけた丁寧な支援ができるそうです。
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収入が増えることも大事ですが、同じくらい大事なのが、周囲との関係性の変化だそうです。「人はどんな人でも、誰かに必要とされたい。誰かの役に立ちたい。誰かに愛されたい。この3つは、すべて『働く』という行為で満たすことができる」
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■終わらない紛争と、不可逆な変化
子ども兵の問題は、ウガンダから逃れた組織が今もコンゴや中央アフリカで子どもを誘拐し続けている限り終わりません。そこでテラ・ルネッサンスは、支援してきた元子ども兵たちの協力を得て、まだ組織に残る人たちへ投降を呼びかける取り組みを始めました。一昨年11月には141名の元子ども兵とその家族が組織を離れて帰還したそうです。
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この活動を追ったドキュメンタリー「リターニーズ」の予告編も上映され、20年以上この支援を担ってきた小川真吾さんの活動も紹介されました。
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鬼丸さんは、こうした地道な積み重ねが紛争そのものの終結にもつながると考えています。「悪をなくす」という発想になりがちな欧米型のアプローチに対し、良い部分も悪い部分も含めて人間をありのまま肯定し、長い時間をかけて向き合うことで信頼を築いていくのがテラ・ルネッサンスのやり方です。「大事なことは、大きな一歩を踏み出すことじゃなくて、1ミリでもいいから、戻らない変化をつくり出すこと」。これは紛争の文脈だけでなく、日本国内の子どもや虐待、環境の問題にも通じる考え方だと語られました。
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■1つの戦争を終わらせられる
鬼丸さんは「神の抵抗軍」の解体は近いうちに実現できると考えているといいます。
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これは希望的観測ではなく、国際的な調査機関のデータとも重なる見立てです。国際NGO Invisible Childrenの調査(2025年9月発表)によると、神の抵抗軍は1999年のピーク時に約2,700人いた戦闘員が、現在は100人未満にまで減少。2023年には分派グループが平和的に武装解除され、戦力は半分以上削減。民間人への暴力も年々大きく減っており、国際的な調査機関も「今こそ、この数十年続いた紛争を終わらせる最良の機会だ」と伝えています。
https://invisiblechildren.com/wp-content/uploads/2025/09/The-LRAs-Final-Chapter-September-2025.pdf
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40年近く続いてきた紛争が終わりに近づいている。しかも国連のような大きな組織ではなく、日本のNPOが、元子ども兵たち自身の呼びかけという地道な積み重ねによって。
これってとんでもないことなのではないでしょうか?ㅤ ㅤㅤㅤ
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■寄付というよろこび
そんなタイミングで寄付という形で加わることができるのは本当に喜びです。テラ・ルネッサンスは1,000円~からでも、自分の好きな金額でサポーターになることができます。
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現地に行くことはできなくても、寄付を通じて活動の仲間になることができる、平和をつくることができる。寄付は自分の中の充足感を高めてくれる、ROIの高い幸せなお金の使い方だと思っています。
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鬼丸さん、すばらしい時間をいただき、そして仲間にしていただき、ありがとうございます!
昼スナママ・フィッシュ明子の役にたたなくてもいいラジオ
フィッシュ 明子
- 00:161.
タイトルコール
- 06:472.
鬼丸さんのお子さんや高校生にもご参加いただいたあたたかな会でした
- 43:493.
鬼丸さんのお話
- 00:464.
7/10に特集された「NHK国際報道2026」をリンクから見ることができます
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