TOPビジネスマーケティング マーケティングの極意特許にするか・秘密にするか09:13 7月30日 84再生 問題を報告する 再生する シェアする すぐれた技術は何でも特許にすればよい、とは限りません。特許と営業秘密の選び方、請求範囲を狭くしすぎない考え方、競合の迂回を防ぐ周辺特許までを整理。公開する技術、隠すノウハウ、その周囲をどう押さえるかという、独自技術の守り方を実践的に、わかりやすく解説します。もっと読むAI目次特許か秘密か?独自技術を守る極意特許は公開と独占、秘密は非公知と管理製品特性で決まる特許と秘密の選択基準オープン・クローズ戦略!特許と秘密の融合改良特許対策と発表前の最終確認ポイントAI文字起こし(β版) # チャプター1 特許を取れば安心ではありません。 ゆげとろのマーケティングの極意、本日は、特許にするか、秘密にするか、というテーマでお送りします。 前回は、知財を守る、稼ぐ、育てるという視点でお話ししたんですが、今回は、その中でも、中小企業や製造業にとって重要な独自技術の守り方を掘り下げていきたいと思います。 新しい技術を開発したら、まずは特許を取る。 これは正しいように思えるのですが、優れた技術すべてを特許にすればいいとは限らないのです。 なぜなら、特許は公開と引き換えに得る権利だからです。 特許権を取得すると、一定の期間、20年間ですが、その発明を独占的に使って、他社の使用を排除できるわけですが、その一方で、出願した技術の内容は公開されますから。 しかも、特許権の存続期間は原則として、出願日から20年。その期間が終われば、その技術は原則として誰でも使えるようになるわけですね。 つまり、特許出願は、この技術は当社の秘密ですと、金庫にしてしまっておく行為ではなくて、技術の内容を社会へ公開する代わりに、一定期間独占させてもらうという取引なんですね。 そこで、もう一つの選択肢が出てきます。あえて特許を取らず、技術を非公開にして、営業秘密として守るという方法ですね。 例えば、工場の中でしか分からない製造工程、温度の具合、時間とか、配合比率とか、職人の微妙な調整などですね。 完成品を見ても製法が分からない、外部から分析しても再現しにくい技術なら、秘密にしておく価値があるわけですね。 秘密にしている限り、特許のように1日20年で保護が終わるわけではないと、長期間競争力を保てる可能性があるわけです。 ただし、非公開にすれば万全というわけでもないですよね。製品を分解分析すれば分かってしまうような技術は秘密に向かないですね。 退職者とか取引先、共同開発先から漏れる危険性もあります。 さらに他社が自力で同じ技術を開発するというところは、もう止めることはできないですよね。 他社が特許を先に取ってしまうと、自社の技術、事業が制約される可能性もあります。 以前から使っていた企業には使用権が認められるケースもありますが、そのためには、いつ開発して実施していたかという記録とか証拠が必要になりますね。 また、社外秘のつもりでしただけでは、営業秘密として十分に守られないことがあります。 不正競争防止法上の営業秘密と認められるには、有用性、秘密管理性、非公知性の3つが必要なんですね。 事業に役立つ情報であること、秘密であると分かる形で管理されていること、一般には知られていないことという意味なんですけども、 秘密の範囲を決めて、アクセスできる人を限定し、秘密表示をして、在職者や取引先とは契約を課す、こうした管理があって初めて秘密にして守っていると認定されるわけですね。 だからスポンジボブのカーニバーガーのレシピ、これはもう秘密にしてますからね、認定されると思います。 では特許にするか、秘密にするか、判断の目安を整理したいんですが、製品を見れば仕組みが分かる、模倣された時に発見されやすい、他者も近いうちに同じ技術を開発しそうだなとか、 あるいはライセンスや共同事業に活用したい、こういう技術は特許に向いてますよね。 リバースエンジニアリングなんて言いますけども、分解して同じようなものを作ってやろうという企業が隣の国にいっぱいあったりしますから。 一方、工場内の工程など、外から見えにくい、分析しても再現できない、侵害されても発見や立証が難しい、20年を超えて競争力を保てそうだなぁと、 あるいは、厳格に秘密管理できる、こういった技術は秘密に、秘匿に向いてるわけですね。 実際には、どちらか一つだけではなくて、組み合わせる方法もできます。 例えば、製品の基本構造は特許で抑えておいて、品質を左右する細かな温度管理とか、加工条件は秘密にしておく。 外に見える部分は公開し、競争力の核心は秘密にしておく。これが、いわゆるオープン・クローズ戦略なんですね。 次に、特許を出願する時の書き方についてですが、技術を守るためには、あんまり具体的に申請しない方が良いと言われることがありますよね。 これは、半分は正しく、半分は誤解を招くこともある表現なんですね。 特許の明細書には、そこの分野の専門家が発明を実施できる程度に、技術を明確かつ十分に書かなければならないと。 肝心な部分を意図的にぼかしていいというわけではないんですね。 大切なのは、守る範囲を示す特許請求の範囲を、狭く限定しすぎないということですね。 例えば、温度は70度、材料はA、部品は3つと、必要以上に限定すると、競合企業は70度だったら、じゃあうちは75度、材料はB、部品は4つと返って特許を避けてくるという可能性もあるわけですね。 事例としては、以前、越後製菓が切り餅に、きれいに焼き上がるように、お餅の上側と下側に切れ目をあらかじめ入れていた特許技術があったんですが、これに対して佐藤の切り餅が、うちは横の部分に切れ目を入れて発売したよという製品が特許侵害かどうかで、裁判で争われたケースがあったんですね。 ですので、発明の本質を抽象化した広い項目と、具体的な条件を加えた狭い項目、さらに材料や構造を変えた大体案を重ねて検討したいわけですね。 一言で言えば、説明は具体的に、守る範囲は狭くしすぎないということです。 ここは専門性が高いために、発明の本質と事業の方向を弁理士さんへ十分に伝えて、相談しながら設計する必要があると思いますよね。 それでも競合企業は、先行特許の隙間を探してくるわけです。 別の材料を使ってみようとか、工程の順番を変えようとか、一部の構造を変えて置き換えて、あるいは新しい用途に転用するとか、こうやって既存の特許をくぐって、改良特許を取って追いかけてくるというわけですよね。 基本特許を持っていても、競合企業に重要な改良特許を取られると、自社の次の商品開発が制約されるということすらあるわけですよね。 そこで重要になるのが、基本特許の周辺を、関連する特許で丁寧に囲い込むということですね。 代替材料でも、別の構造、製造方法、制御方法や、新しい用途、関連製品など、競合企業が変えて、チャレンジしてきそうな場所を先回りして、押さえておくわけですね。 一本の杭だけなら、競合企業は横をすり抜けてくるんですが、その周辺にも、必要な杭をバンバン立てておくと、迂回をしようとしても狭いので、特許をくぐって追いかけるということを、諦めざるを得ないという可能性が高くなるわけですね。 これが、特許網というか、あるいは特許ポートフォリオという考え方ですね。 ただし、件数を増やせば良いというわけでもないですよね。特許を取得するにも費用がかかりますから。自社の事業に必要な範囲はどこか、競合ならどこを変えてくるかを予測して、価値のある周辺特許を戦略的に抑えるということが重要かと思います。 そして、守り方を決めるタイミングも注意が必要ですよね。プレスリリースとか、クラウドファンディングなどで発表してから考えるのでは遅いということがありますから。 例えば、共同開発先へ話すなら、秘密保持契約も必要でしょうしね。原則は売り出してから守るのではなくて、守り方を決めてから発表することですね。 最後に独自技術をどう扱うかは、次のポイントを確認していただければと思います。製品を見れば技術の中身が分かるのかどうか。 他者の模倣を発見し、立証できるのかどうか。20年後にも競争力がありそうか。 この3つへの答えを考えると、特許にするか、秘密にしておくか、両方を組み合わせるかが見えてくるんだと思います。 最後まで聞いていただきありがとうございます。ぜひチャンネルのフォロー、いいねをしていただけますと嬉しいです。 もっと見る #マーケティング #IP #知財 #特許 #営業秘密 #弓削徹 #マーケティングの極意 マーケティングの極意弓削徹@実践マーケ09:131.チャプター1コメント感想・質問・応援メッセージを書こう ももすみぃ7月30日特許って全然知らない世界だったので、詳しく教えてもらってとっても参考になりました!特許を取ることはないけど(笑)1返信 弓削徹@実践マーケ7月30日ありがとうございます。商標をとることはけっこう、あるのでは??1 ももすみぃ7月30日商標を取りたい♡1 弓削徹@実践マーケ7月31日ブランドのスタートボタンは商標登録ですね😌
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特許を取ることはないけど(笑)