TOPビジネスマーケティング マーケティングの極意AI時代は中小企業のほうが有利08:19 9月30日 31再生 問題を報告する 再生する シェアする AI導入では大企業が先行していますが、変化の速さ、低コスト、意思決定の速さを考えると、中小企業には巻き返す余地があります。重要なのは会社の規模や資金力ではなく「試した回数」。小さくはじめ、失敗し、改善する。その身軽さこそAI時代の競争力になる可能性を考えます。もっと読むAI目次AI導入、大企業の「正解」が変わるジレンマ中小企業はなぜ有利?低コストと迅速な意思決定AI活用成功の鍵は「試した回数」が握る「何に使える?」中小企業のAI導入障壁とその克服AI時代の競争力、規模より「機動力」の時代へAI文字起こし(β版) # チャプター1 会社が小さいことが武器になる時代、かもしれません。 ユゲトルのマーケティングの極意本日は、AI時代は中小企業の方が有利、というテーマでお送りします。 最近、ある雑誌の記事を読んでいて、なるほどと思ったんですが、大手企業がAIを導入しようとすると、どのAIを使うのか、どんな用途に使うのか、情報漏洩は大丈夫か、あとは著作権問題は、といった検討が始まるんですね。 担当部署が調べて会議を開いて、ホームや情報システム部門が確認してガイドラインを作り、マニュアルを作ったりして、最後は倫理を通すと。 社員が何千人何万人もいる企業なら、これは重要なことで、一度ルールを決めれば影響範囲が大きいですから、慎重になるのは当然ですよね。 ところが、AIは普通のシステムとは違って、検討している間にもどんどん進化していってしまうんですね。 2、3ヶ月かけて検討して、じゃあこの使い方でいこうと決めた頃には、新機能や新しいモデルが出てきて、もっと違った活用法もあるよとか、もっと簡単な方法も可能性あるよという風になっていたりするわけです。 極端に言えば、正解を決めようとしている間に、正解そのものが変わってしまう。問題が変わっちゃうと言いますかね。 ここで考えたんですが、AI時代において、こういう点では、大企業より中小企業の方が有利なのではないかと。 現状の導入率では、やはり大企業が先行しているんですね。 帝国データバンクが、2026年3月に実施した調査では、生成AIを業務で活用している企業は、大企業が46%、中小企業が32%、小規模企業だと28%なんですね。 ですから、中小企業ではまだ使っていない会社が多いっていうのが現状です。でも、だからこそ、ここに伸びしろがあると思うんですよね。 何と言っても、AIはこれまでのIT投資とは、かなり性格が違うと思うんですよ。 かつて、企業が新しいITシステムを導入するとなれば、サーバーを入れたり、専用ソフトを開発したり、何百万、何千万という予算が必要でした。 スマホのアプリを作ろうとしたら、300万円と言われて諦めたスタートアップもあったでしょう。 当然、資金力のある大企業が有利だったんですね。ところが、生成AIはパソコンがあれば、その日から試せます。 法人向けのサービスでも、一人当たり月数千円程度から使えるものもあります。つまり、資本力による判例が小さいんですよね。 1000人の会社と10人の会社が、かなり近い性能のAIを使うことができる。 これは、中小企業にとってかなり技術革新、レアケースと言いますか、珍しいというか、有利ですよね。 そして、もう一つの強みが、決める速さですね。 例えば、30人の会社で社長が、営業資料作りにAIを使ってみようと言ったら、営業担当3人が、今日から試すということもできますよね。 そして、1週間使って、これは便利だ、使えるとなれば、広げていけばいい。ダメだったらやめればいい。別のAIを試してもいい。 この、やってみてダメなら変えるという、いい意味でのプライドのなさ、身軽さは、大企業にはない。なかなか真似のできないことですよね。 ここで大事なのは、AI活用の差は、契約しているAIの種類ではなく、試した回数でつくんじゃないのかということですね。 3ヶ月間、大企業が調査して、比較して、会議にかけて、倫理を通して、ルールを決めて、マニュアル作ってと進んでいる間に、中小企業は使う、失敗する、直す、別の業務で試す、また直すということを、10回、20回と回すことができますよね。 すると半年後、一方には立派なAI導入計画があり、もう一方には、うちの会社では、この仕事ならAIが使える。この仕事は人間がやった方がいい。このプロンプトなら、営業提案書がすぐできるよという、経験値がたまっている。この差は大きいですよね。 ここでもう一つ興味深いデータがありまして、マッキンゼの世界で調査した結果、AIで成果を出している企業ほど、より多くの仕事でAIを試しているということが分かったんですね。 例えば、営業、企画、分析、あるいは事務などでですね。その数は、そうでない企業のおよそ2倍だという結果でした。もちろんこれは、数を試せば必ず成功するという意味ではないですよね。ただ、最初から正解の用途を一発で当てようとするより、いろいろな仕事で試して、使える場所を見つけていく企業の方が、成果に近づきやすいというのが言えそうですよね。 実際、中小企業経営者を対象にした2026年の調査では、生成AIをすでに業務で使っている企業のうち、半数以上が、今後1年以内に利用を拡大したいと答えています。 一方で、使っていない理由を見ると、コストが高いというよりも、自社でどう使えばいいか分からない、具体的な活用シーンがないという回答が目立つんですね。 つまり、中小企業にとって最大の壁はお金ではない。うちでは何に使えるのかを見つけることができていないというわけですね。では、どうすればいいのか。私はもう最初から、全社でAIを導入しようと考えなくていいと思うんですね。 まず1人。1業務。1週間でもいい。三つ盛り書の下書きやってみる。営業メール作ってみる。会議の議事録とか、商品説明文とか、競合調査とか、企画の叩き台とか、社内マニュアルとか、こうした小さな仕事から試していくと。 そして、1時間かかっていた仕事が20分になったとか、自分では出なかった案が3つ出たという小さな成果を見つける。そこから広げていけばいいんですよね。ただし、身軽さと無防備は違いますよね。 中小企業だから何でも自由。AIに入力していいよという話ではなくて、機密情報や個人情報をどう扱うか。AIの回答をそのまま顧客に出さず、必ず人間が確認すること。そして重要な判断はAIだけに任せないこと。こうしたところは最初に決めておいた方がいいかなと思いますね。 巨大なAI委員会を作る必要はなくても、ガードレールだけは敷いておいて、その内側でどんどん試すと。私はこのやり方が中小企業には合っているのではないかなと思います。AIは導入するものというより、使いながら、走りながら覚えていくものだと。 そして、変化の早い技術ほど、完璧な計画を作ってから動くより、小さく試しながら修正していく会社の方が強いですよね。大企業には大企業の強みがあります。資金力、人材、データ、専門部署、これは中小企業にはないんですよね。 しかし、中小企業には決断の速さがあります。社長と現場の距離が近く、ルールを変えやすい。小さく実験できる。これまで、会社が小さいということは、多くの場面で弱みだったんですが、AIについては、その小ささが機動力になる可能性があるのではないでしょうか。 AI時代の競争力は、会社の規模ではなく、資金力でもなく、試した回数で決まる。そう考えると、今は、スモールビジネスにとって、かなり面白いタイミングなのではないでしょうかね。 最後まで聞いていただき、ありがとうございます。ぜひ、チャンネルのフォロー、いいねをしていただきますと嬉しいです。 もっと見る #マーケティング #AI #弓削徹 #マーケティングの極意 マーケティングの極意弓削徹@実践マーケ08:191.チャプター1コメント感想・質問・応援メッセージを書こう
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