TOPライフスタイルヘルスケア・ダイエット小谷祐樹とICUハラスメント最終報告を読んで20:00 8月30日 72再生 問題を報告する 再生する シェアする 今日は久しぶりに診療以外のお話をします。勅使川原真衣さんの最新刊『ハラスメント最終報告』をご紹介します。AI目次パワハラと指導の境界線はどこに?ハラスメント対策「社会モデル」の核心沈黙させない組織の仕組み構築課題解決は分業で より現実に完璧な人間はいない前提の組織論AI文字起こし(β版) # チャプター 1 こんにちは、集中治療院の児谷幸です。 最近十数回にわたって臨床に関することをお話ししてきたんですけど、 今日は日曜日ということで、週に1回ぐらいちょっと臨床離れる日もあってもいいかなということで、久しぶりに読書のご紹介をしたいと思いますね。 今回ご紹介する本は、ハラスメント最終報告というタイトルです。 この番組ではもはやお馴染みと言ってもいいかもしれませんね。 手柄麻衣さん。 医学会新聞でも一度対談させていただいた組織開発コンサルタントの手柄さんがお書きになった、 一番新しい一冊なんじゃないかなというふうに思います。 トピックはもちろんハラスメントに関する職場でのですね、主に職場でのハラスメントに対してどのように予防していくか、 ないしはどのように対応していくか、実際起きてしまった時にはね、どういうふうに対応していくかというようなことを、 手柄さんの目線で、つまり組織開発コンサルタントの目線でどうですかということが述べられているわけです。 皆さんも実際に見聞きをよくしますよね。それは実際にというのはニュースとかもそうですよね。 最近だったら横浜市長の事件もそうでしょうし、ご自身の周りで起きてたらすごくそれは辛いことなんで、 そういうのはなかったらいいなと思いますけれど、それにそうでなくてもう少し広げてもですね、 例えば同じ病院の別の部署でとかですね、あとは知り合いの病院ではこういうことがあったみたいなのを聞くとかいうのはあるんじゃないかなと思います。 正直僕自身も決して少なくない事例を耳にすることがあります。 そういう時に主にしてね、あるのは、「〇〇病院の〇〇先生ってパワハラ皮質らしいよ」とか 誰々はこれまで勤務したどこどこでもどこどこでもどこどこでもパワハラをしちゃってて、なのでちょっと要注意だよとかね。 逆に、ちょっとカンファレンスでこういう言い方をしたらパワハラって言われたんだよね、とか 最近の若い連中はそういう何でもかんでもハラスメントハラスメント言って、ハラスメントハラスメント受けてるのはこっちだよ、みたいなね。 そういう言い方で表現されることは多いにしてありますよね。 で、この今のような表現っていうのが、このハラスメント最終報告の中で言うと、個人モデル、 個人にその原因を求める見方、ハラスメントとの向き合い方だっていうことを主張されています。 つまり、端的に言うと、ハラスメントというものという出来事が起きた時に、それをやった方、加害者側、バーサス受けた方、被害者、 そういうふうに、ある種、役割というんですかね、ラベリングしてしまうということが多いにして行われている。 なので、例えば、加害者は何をしたんですか、被害者は何をされたんですか、加害者はどういう意図でそういう言動をしたんですか、 被害者はそれを受けてどういうふうに、どういう思いをしてしまったんですか、そして今どういう状態なんですか、 例えば、典型的な例としては、医療で言えば、カンファレンスで若い研修医の先生がプレゼンテーションをしていたと、それに対して、上級医から質問が相次いだと、 最後の方には結構強い口調で、そんなことも知らないのに、みたいな言い方になったと。 もちろん、そういう言い方自体は、そういうふうにきつくしたって頑張ろうってなるわけじゃないんで、あれなんですけど、 例えば、そういうことがあったとしたときに、白い側は、何でそういう言い方しちゃったんですか、とか、そういうふうなことになっていきますよね。 言い方に気をつけましょうとか、そういう口調でカンファレンスでは、物を言ってはいけません、その先には質問なんてしてはいけません、 みたいなことが起きちゃうかもしれないですし、逆にね、逆に、これよくいろんなところで言われてますけどね、逆に上級医側はそれ以降、 質問とか、フィードバックみたいなことができなくなっちゃうんじゃないか。結果として、例えば研修医も間違ったことをしていたり、より適切な対応判断みたいなのがあったとしても、 それを得る、学ぶ機会を失っているんじゃないか、みたいなことをよく言われますよね。で、そうなっちゃうとね、もう先なくないですか。 これ、いつも思ってたんですよね。難しいなって。つまり、自分の周りで、そういう周りっていうか、自分が耳にする範囲で、そういうパワハラの案件が出たと。 主に僕はパワハラスメントのことを言ってますよね。上級医と研修医っていう関係者があったときに、指導ないしは教育っていう目的だというつもりで、上級医はいろいろ言うと。 で、それがどこかで線を越えてしまう、位置を越えてしまうと、研修医からはパワハラスメントとして捉えられてしまうと。難しいねと。 つまり、研修医ごとでそれは意味合いも変わってくるしとか、受け取り方も違ってくると。 そうすると、もう誰がどういう位置でものを判断する。パワハラスメントという判断、受け取り方をするかわからないので、もう何も言えねえなみたいなことがようにしてあると。 気持ちわからないでもないんですよね。で、これがさっき申し上げた個人モデルですね。になってんじゃないかということを言うわけですよね。 でも実はですね、ここに結構ヒントがあるなと思いました。今話しながらもね。っていうのは、関係性なんですよね。やっぱり。 つまり、例えば同じ態度で接してても、別に全然辛くならない、しんどくならない人もいるかもしれない。 むしろありがたいと思って、ぐんぐんぐんぐん、そういったものから吸収して、逆に質問し返して、みたいな研修院の先生も実はいるじゃないですか。 で、それを何ていうかな、百発百中というかね、当てに行こうとするとか、逆に最もある種の極端というかね、 その研修院という、例えば集団で見たときに、最もある特定の指導員に対して、ある種上がらないみたいなことですよね。 っていう人がいたときに、じゃあもうその人がパーハラと思わない関わり方をとにかくしちゃえばいいんだ、みたいなことになってくるからおかしいわけですね。 あくまで関係性なんですよね。関係性をどうやって解いていくかっていうことだと思うんですよ。 あともう一つ、非常に個人モデルで問題視されていたのは、やっぱりその分かりやすさですよね。 被害者vs加害者ってしちゃえば分かりやすい。じゃあ被害者を守ればいい。加害者に何らかのペナルティなり注意をすればいい。 それで病院としてはやることやった、診療科としてはやることやった、部門長としてはやることやった、そういうことになっちゃうよりも、 ちゃんとその場限りの非決しじゃなくて、今後なんでそれが起きて、今後どうすれば予防できるか考えていきましょうと。 それが社会モデルという言葉で提唱されています。 # チャプター 2 それがまあ一つはね、その関係性で見ていこうっていうことですよね。 関係性で言い出すともう、面倒くさそうとか思いますよね。思うんですよ。実際そうだと思います。 つまり、加害者被害者とかね、あの人はこういうとあのあの人のこの部分を直しときはとりあえずいいやとか、原因はここにあったんだあいつのこの言動だって言っちゃえば楽なんですけど、 まあ、ものはそんな単純なことじゃないし、そうやってじゃあその、パーハラって言われないことが目的なんですかとか、もちろんハラスメント起こすのは絶対ダメなんですよ。 でもパーハラって言われない当たり障りのない指導、教育体制を本当に目指してるんですかっていうと、それは思ってないわけですよね。 けど、もう自分の身を守るしかないからそういうふうになっちゃう。気持ちわからなくもないんだけれど、それじゃあ本当は良くないよねって思ってる以上は、じゃあ別のやり方ちゃんと模索していこうよと。 なった時に、さっきみたいに、例えばそのカンファレンスで何かのきっかけがあったにせよ、それだけのはずないわけですよね。ずっと積み重ねなんですよ。 カンファレンスの初日になんかポンって言われて、もうこの人絶対無理なんていうことないわけですよね。それまでのいろんな対応だったり、関わり方、その中でちょっとずつモヤモヤしてたわけですよね、みんな。 なんかこういう感じで接してもらえない。自分はこういうこと思ってるんだけど言いづらい。 なんとなく自信がない部分をすごく必要に突っ込まれちゃう。 けど自信がないって言えない。分かってないって言えない。それは、これはね、要するにどっちが悪い問題じゃないわけですよね。 関係性がうまく構築できてないわけですよね。そこをどうやってほぐしていくんですかっていうことが本当の意味での、これはハラスメントの 予防法、そして実際起きた時の解決法、まあ要するに将来にわたっての予防策、再発予防策っていうことですよね。 で、こうなっていくとね、すごく面白いのは、 しがらさんがおっしゃってて、僕は納得する、おっしゃるというかおかきになってて、納得する部分っていうのはですね、 一つはやっぱり違和感とかね、もやもやしたことを表明できるようにすると。 で、その表明できるようにするっていうのは、表明しただけではなくてですね、 表明した、ちゃんとそれを取り上げる、救い上げる、拾い上げる、そしてそれに対してどうやって今後その違和感なりを解消していこうかっていうことを考えていくってなるんですけど、 だいたい大にして、言い出しっぺはお前だろ、あとお前全部やれよってなっちゃうわけですよね。 そこを分業しましょうって言うんですよ。もうこれ非常に僕はてしがらさんらしい考え方だなと思いました。 てしがらさんずっと、例えば持ち味は人によって違うので分業しましょうっていうのもおっしゃってたんですけど、それとは違ってね、 やっぱりこれ、もう既に傷ついたり既に違和感を感じている人に、あなたじゃあ最後の改善の実装まで走り抜けてください。 解決策考えてくださいっていうの、ほんときついんですよね。しかもあいつ自分が辛いからって自分の都合を変えようとしてるんだなとか言われがちかもしれないので、そこはちゃんと別の人が入っていく。 これがまず一つポイントだっておっしゃってて、これは本当にそうだなって思いました。 で、もう一つはですね、もう一つはこれは結構もう最後の方に書いてあったことなんですが、 人間ね、みんなはそんなにこういつもいつも完璧でいられないわけですよ。 で、まあそれちょっとそのまま読んじゃいますね。 都道のつまり完璧な人間はいない。持ちつもたれつ何とかやっているのが人間だ。 その愛しきポンコツ集団を束ねる上で過度な期待をせず、淡々と氾濫し続ける組織のためにできることを考える。 実に現実的で等信頼なハラスメント対策ではないだろうか。 個人モデル的にもっと優しい思いやりのある人間を増やせばとやることは非現実的であると。 これまさにそうですよね。みんなね、仕事だけやってるわけじゃないし、 いつもいつもみんなに対して思いやりを持ったり気を使ったりしてられないですよね。 だいたいそういう人が頑張りすぎちゃって、どっかでプツンと糸が切れてしまう。 その時に、そうなってから初めていかにその人に依存してたかっていうのを知るわけですよね。 そうなっちゃいけないわけですよ。ある個人に幸せになっちゃいけない。 みんなだいたいこんな感じだよねと。ここまではやるよ。ここからは無理だよ。 それをやっぱり明確に言える。ここではポンコツ集団って書いてますけど、まさにそうですよね。 みんなそのいろんな凸凹の中でやってるわけですよ。でも無理しすぎない。 変だと思ったことはちゃんと言える。で、その変だということをちゃんと受け止めて止まる。 もううちこうやってるから。これに従ってもくれないんだったらもうどっか行っていいよ。そういうことじゃないですよね。 今いるみんなで今ある課題を解決していくしかないわけですよ。人足りないんですから。 その意味での過度な期待しない。誰かに無理させない。今日頑張ってって言ったら明日も頑張らなくちゃ回らなくなっていくんですよね。 じゃなくて、今日も明日も無理ない範囲でやっていきましょう。無理ない範囲で求められている成果を出すにはどうしたらいいんだろう。 それは誰か個人の努力や思いやりや気遣いで頑張り抜くわけじゃないですよ。 これを本当の意味で実践するのは本当に大変だと思います。 これ聞いてたら、そりゃそうだなってなるわけですよ。個人じゃなくて社会モデル、組織で構造的に解いていく。そりゃそうでしょってなるわけですけど、 それを一貫してあらゆる局面、あらゆる課題に対してやり続けられますか。 この人がいないと回らないとか、この人に依存していないと無理。この人がいなくなったら終わる。 本当にダメなことですよね。 いやー、何かですね。 身につまられるなって思いましたね。 少なくともね、これは正直な話が別に、僕が今所属している組織の中で、明らかなハラスメントというのは少なくとも僕の目には気づくものはないんですよ。 でもその種はあるかもしれないわけですよ。それは違和感だったり、もやもやだったり、傷つきだったり、やっぱりそれが 小さいというかね、まだ許容できるうちに、許容できるんだったら我慢してるじゃなくて、ちゃんと言ってもらえるような関係性だったり言っても、 それによって、あいつもこういうの言ってきてめんどくせえとかじゃなくてですね、 あ、それそうだ、そうだったんだね、気づいてなかった、言ってくれてありがとうって、本当に心から思えるような、そういう組織じゃないといけないなぁって本当に思いました。 あのこれね、ほんと一言じゃないと思いますね。あのハラスメントっていうのは、なんかあるとね、ニュースとかに出ると、なんか大々的に報道されて、 いやあの人やべえよなぁとか、それが行き過ぎてるよなぁとかあるんですけど、僕もそう思っちゃうんですけど、 そんな極端なもんじゃないよと。多分そうやって、すごく前面に出る手前ではね、もっと小さな傷つき違和感みたいなのがあったのに、それを表明できない人がいた。 あのこの本の中ではね、沈黙すること自体が合理的だったっていう可能性もあるよっていうのが書かれてるんですよね。 だから言えない。表明したら面倒くさがられる。表明したら評価が下がる。表明したら付き合いが悪くなってしまう。仕事しにくくなる。自分の居場所がなくなる。 そういうことへの恐怖から、あえてというか合理的な決断として、判断として沈黙を選ぶことになってしまう。 すると結果、非常に大きなところまで行って、ボンと爆発してしまうということが書かれてたんですよ。 まさにそういうことが爆発して始めて、いろんなところに報道が出る。けれど、その手前で、じゃあそれをいかにピックアップしていくか。 ピックアップしてもらえるような設計仕組みづくりができるか。本当にそれを痛感した一冊でした。 今、もしかしたらお悩みの方もいらっしゃるかもしれないですし、逆に運営している側で、こういった設計どうしたらいいかって考えていらっしゃる、頭悩ませている方っていうのもいるかもしれないので、 このハラスメント最終報告っていう、出志柄前さんの本、僕としては超おすすめですので、ぜひ手に取ってみてはいかがでしょうか。 今日も聞いてくださってどうもありがとうございました。それではまた。 もっと見る #ハラスメント #ICU #勅使川原真衣 #集中治療 #ハラスメント最終報告 小谷祐樹とICUプレミアム放送配信中!10:001.チャプター 1https://www.shobunsha.co.jp/?p=958310:002.チャプター 2コメント感想・質問・応援メッセージを書こう
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