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「そもそも職場の人間関係は悪いもの」人間関係の悩みを心理学で解決 − タクヤ先生

「そもそも職場の人間関係は悪いもの」人間関係の悩みを心理学で解決 − タクヤ先生

この記事は、Voicyパーソナリティタクヤ先生の放送をもとに書き起こした記事です。音声でも聴きたい方は、記事最後の再生プレーヤーからお楽しみください!

そもそも、人間関係の良い職場の方が少ない

今日のテーマは職場の人間関係を解決する、というお話です。

皆さんやっぱり働いていらっしゃる方が多いと思います。特に僕のVoicyを聴いてくださっている方は、朝、これからお仕事に行きますよって聴いてくださってる方とか、帰り、疲れ果てた状態で、聴いてくださっているという方も多いと、いつもコメントを頂いております。

やっぱりね、人間関係って職場が多いじゃないですか。コロナ禍で、みんな結構人間関係で疲弊してますよね。

まず 、一番最初に言っておきたいのは、「人間関係が良くならない」ってみんな言うんですよ。

僕のこのチャンネルを応援してくださる皆さんで作っている「こころサークル」というサークルがあるんですけれども。ここで「こころ相談会」という、僕が中心になって皆さんのお悩みを共有して、解決するっていうイベントがあります。

そこでもやっぱりこういう相談が比率としてめちゃくちゃ多いですね。人間関係がうまくいかない、人間関係で苦しんでいる。これね、大前提、認識を間違えているんですね。

そもそも人間の働いている職場の環境は、良くないです。

人間関係が良い職場の方が少ないです。人数が多い職場は、絶対に全員の人間関係が良い職なんて言うのは無いんですね。これがまず第一です。

これね、人間関係の良い職場を探し続けて転職しまくってるっていう方のご相談は、結構多いんですけれども。

その人数比率にもよります。人間心理的には、だいたい5人から8人ぐらいが良好な関係性を全員が保てる、限界の人数って言われてるんです。これ、結構衝撃じゃないですか。

ということは、例えば10人以上の職場とか、別に普通に大きめの部署とかいったら10人の職場なんてざらにありますね。むしろそういう方が多いんじゃないかな。

そういう職場での人間関係に悩んでいる人って多いと思うんですけど、当たり前なんですね。そもそも全員の人間関係は必ず悪い。身も蓋も無い言い方なんですが、この認識を持てるか持てないかってのはデカイですよ。

だから、常に人間関係の良い職場を探し続けて転職するっていう動きを人間はとっちゃうんですけど、どうしてもそれをやりたかったら、だいたい5人以下ぐらいの職場に行くのが理想ですね。

そこでも、人間関係みんながいいとは限りません。基本的に人間関係は悪くなるものです。でも、これ事実なんですよ。だからこそ、何をやってはいけないか、というNGなアクションがいっぱいあります。

みんな職場での人間関係を何とか良くしようとするんですが、これがそもそも間違っていて。

例えば、人間関係を良くしようと、友達みたいになろうとするんです。職場のみんなが友達で、とか、場合によってはみんなでバーベキューやってとか、やっているとこ(職場)多いじゃないですか。

基本的には、間違っているんです。友達じゃないし、深い人間関係を職場で構築する必要性がなければ、意味もないんです。

蓋も無いんですが、友達のような人間関係を続こうという行為自体が、完全な間違いということなんです。職場の人間関係は、深めない方がいいわけですよ。

例えばどういうものがあれば良いかというと、最低限、挨拶ですね。挨拶が出来ない職場はダメ、ロクな職場じゃないです。

だからどんなに仲が悪かろうとも、「おはようございます」「お疲れ様でした」っていう挨拶が出来る職場で、あればもうそれでいいですよ。

あとは、その仕事をするのに必要なコミュニケーションです。「これお願いできますか」と言われて「はい分かりました」って言うコミュニケーションがとれていれば、もうそれで充分なんです。

変に仲良くなろうって考えるから、みんなおかしくなるんですね。考えなくていいんです。

だって、合う合わないって、例えば学校のサークルの中とか、共通の趣味を持っている部活とか、そういうところに入れば共通の話題って出てくるでしょう。そうすると、その共通の趣味なんかあった場合は、もちろんそこからとっかかりができて友好的な関係を築くとかがあるじゃないですか。

でも別に、職場にそれを持ち込む必要はないんですね。ていうか、持ち込んじゃダメなんですよ。

そもそも、みんな何しに行ってるんですか。仕事しに行ってるわけじゃないですか。

職場は仕事をするところであって、人間関係を深めるところではない。これが一番の認識で、みんな間違っているところですよね。

職場で楽しく働きたいということで、友達のような人間関係を作ろうとする、これがまず間違いである。衝撃的ですけど、これから覚えてください。

飲みニケーションはやめた方が良い!?職場での人間関係は最低限でOK

そうしたら「職場って殺伐としちゃうんじゃないんですか?」って思うでしょ。

変に、友好関係を築こうとして上手くいかないとか、そういうことで殺伐とする方がはるかに可能性としては高いんです。

みんなが最低限のコミュニケーションを持って、感じ悪くしないってこと。挨拶もニコニコの笑顔で「おはようございます」ってして。できれば「◯◯さんおはようございます」と名前を入れて呼ぶとかさ、そういう、気持ちよく働けるようにっていうコミュニケーションを構築するのが大事なんですよ。

その上で例えば「今日はあの天気がどうたら」とか、なんか軽い話とかは良いわけです。それはもちろん必要なんです。なんですけど、それ以上がいらないってこと。

「昨日のテレビ見た」とか「なんか最近何が趣味なの」とか、そういうのは仕事終わってから外でやればいい話ですね。職場でそれをやっちゃダメなんですよ。

だから外に出てから、「みんなで一回飲みに行こうぜ」っていうのは全然問題ないんですけど。ただね、それもあんまりやらないほうが良いですよ。昔で言う飲みニケーションってやつですね。あれ、基本的にはロクなことにならないですね。

なんでかというと、飲みニケーションとかやっちゃうと、そこに出て来る人と、出て来ない人の間に壁をつくるでしょ。

飲みに行けない、お酒も飲めない人だとね、やっぱりあまり楽しめないし、むしろ苦痛という人だって山ほどいるわけです。行く人と行かない人で差別が生まれちゃったりして、結果として人間関係が殺伐とするんですよね。そうやって、仲間を作ったりとか、敵を作ったりすることになっちゃうでしょ。

だからああいう飲みニケーションみたいなのは、例えば全員がお酒が大好きでとか、そういう場が大好きで、とかだったら話は別ですけど、まあそんな職場ないですよね。

絶対、苦手な方とかもいらっしゃるしね。今日は忙しいから断りたいって人だって絶対いるじゃないですか。だから、そういうものを持ち込まないってことなんですよ。

すごくドライに聞こえるかもしれないけど、職場での人間関係は最低限、そして気持ち良くコミュニケーションがとれる程度で止めてめておくってのは、大事です。それ以上仲良くならなくて良いってことなんですよ。

職場の中に1人は理解者をつくろう

「そうすると、職場内で誰にも相談できなくなっちゃうじゃないですか」っていう方がいたとしましょうかね。

それは正しいですよ。だから職場の中に、1人ぐらいは理解者がいた方が良いわけですよ。味方を一人ぐらいつくっておく。味方って言わなくてもいいけど、とにかく自分の言っていることを理解してくれて、ざっくばらんなお話しができて。ちょっと辛いな、と思った時に話を聞いてくれるような方が、複数名じゃなくて、1人でいいです。

1人に対して、1人の相談者みたいな感じで、その職場が成り立っているのが、一番問題のない職場なんですよ。

その上で、やっぱり合う合わないは絶対あるわけだから。最低限のコミュニケーションを交わしてたって、感じ悪くなっちゃうような関係の人は絶対出てくるんですよ。でも、これが普通ってことです。

これを認識出来るか、出来ないか。「感じ悪くされちゃった。職場最悪」ってなって職場を変えても、多分その人はまた同じことを言ってるはずなんですよ。これは、その当たり前の認識を当たり前と認識できていないから、ということなんですね。

だからもう、人間関係が良くなるわけがないってことを割り切っちゃえちゃえば良いんです。複数名、特に10人超えるような職場の中で、全員が仲良しをしているというのは不可能ということ。絶対に自分にとって嫌な奴がいるってことなんですよ。

これはどこに行っても同じ。家族だってうまくいかないことがあるぐらいなんだから。まして赤の他人が集まってるのは、そもそも無理だよっていうこと。

前向きな諦めを持つ、その上で理解者は1人作ればいいし、深い関係になんかならなくたって良いと思っていただければ、結構気が楽になりませんか?

これは、まず職場環境の中で働くためにもっておいてほしい、心理的な大前提ということでした。

これを持っていただいた上で、職場に行っていただけると、気が楽になるんじゃないかなと。ぜひこれを役立てていただければと思います。

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