Voicy Journal

国内最大級の音声プラットフォームVoicyで配信される放送を、テキストでもお楽しみいただけます!

甘えと甘やかしの違いとは?子どもを自立させる子育て

甘えと甘やかしの違いとは?子どもを自立させる子育て

この記事は、Voicyパーソナリティ モンテッソーリ教師あきえさんの放送をもとに書き起こした記事です。
音声でも聴きたい方は、記事最後の再生プレーヤーからお楽しみください!

甘える経験は必要なことである

今日は甘えと甘やかしてついてお話をしていきたいなと思います。これは1月26日に発売しました私の初めての著書『モンテッソーリ教育が教えてくれた「信じる」子育て』の中でも話をしているんですが、この甘えると甘やかし、これをごっちゃに考えてしまって子どもの育ち、そして自立のために「甘やかしてはいけないんじゃないか?」と感じてる方が、多くいるんじゃないかなって思います。

確かにこの区別、何が甘やかしで何が甘えなのかを区別するのは難しいんですが、ぜひぜひしっかりと分けていただきたいなって思うんですね。理由はただ1つ。子どもの自立、つまりは育ちにおいて人に甘えるっていうことは必要だからなんですね。これは経験すべきことなんです。もちろん甘え方とか甘える頻度は多ければいいとか、少ないとダメとかそういう話ではなくて、子どもがどれだけ求めてるか。それは本当に個人によります。すごく頻繁に甘えるお子さんもいればあまり甘えないなっていうお子さんもいる。お子さんの持って生まれた気質も関係しているので、多ければいいって話ではないんですけど、何が大事かと言うと、その子が何を求めてるか?そしてそれが満たされているか?っていうことです。

じゃあ甘えるって何かって言ったら、本当はできること、例えば疲れてるとかね。今日は何となく頼りたい、そんな気持ち。そういうときに「やって」「抱っこして」「ギュッとして」「出来ない」と言って、誰かしらの力を借りようとする。本当はできることを助けてもらおうとする。悲しいことや怪我したこと、痛いことがあったわけではないけど、なんとなくそばにきてスリスリしたりとか、「ギュッとして」「抱っこして」と、包んでもらうこととか触れてもらうこと。そんなことを求めるのを甘えると言います。

一方で甘やかしって何?って言ったら、本当は子どもができること、子どもが求めてもいないのにやってあげてしまう。それは先回りですよね。あとは過剰な手出し口出し、過保護ですよね。あとは過干渉。子どもが頼んでもないのに全部お着替えをしてあげてしまうとか、本当は子どもが全部できるのに食べさせてあげてしまうとかね。そういう先回りや過保護も甘やかしになります。

それからこれも甘やかしになります。例えば「じゃあもうテレビは終わりだよ」「動画は終わりにしよう」または「お菓子は買わないよ」って約束していたとしましょう。だけれどもその場になったら「まだ見たい!」とか「お菓子買って!」ってぐずったり泣いたり駄々をこねたりってありますよね。そういう時、本来であれば一貫した線引きで「それでも買わないよね」とか「それでももうおしまいだよね」っていう一貫したものを示す必要があるんですけど、そこで折れてしまう。これも甘やかしの1つになります。

受け止めてもらえた安心感が子どもの心を豊かにする

子どもが助けてほしい、力を貸してほしい、手伝ってほしい、もしくは愛されることとか癒してもらうこと。ちょっとゆったりとさせてもらうこと。そんな、心から求めているのを受け止めてもらう。そういう甘えるに対して、子どもが自分で自分を律することを学べないようにしてしまう甘やかしは全く別のお話なんです。

でもここをごっちゃにして、子どもが疲れてる時に「手伝って」とか「もう1人じゃできない!」って怒ってたりとか「ママがやって」と子どもがお願いをしたり。そんな時に「もう5歳でしょ、○○ちゃんならできるはずだから自分でやってごらん」とか「お姉さん、恥ずかしいなぁ。もうすぐ保育園行くんでしょ、できると思うよ」と突き放してしまうのではなく、そういう甘えに関してはしっかりと受け入れ、受け止め、ぜひ助けてあげたいんですよね。

そうすることで子どもは受け入れてもらえたっていう安心感や満足感、充実感を感じることができます。「自分は助けを求めたら助けてもらえる人なんだ」「受け入れてくれる人がいる、受け入れてくれる世界があるんだな」と感じることができます。

私たち人間は1人で生きていくことはできないんです、絶対に。だからこそ誰かと協力しあったりとか、お互いに支えあって生きていく。できないことがあった時に助けを求める力。甘えたい、癒して欲しいなって思った時に誰かに甘える力も自立において必要なんです。だからこそ乳幼児期に「あなたは受け入れてもらえるのよ」という経験をぜひしてあげたいんです。子どもが目の前で「助けて」「できない」「やって」と頼ってる。甘えたくてスリスリきてるときは完全に突き放してしまうのではなくて、ぜひぜひ受け入れてください。

「ここでこれをやってあげたらこの子のためにならないんじゃないか?」とか「こんな甘えてて大丈夫かしら?」とか、いろいろな不安や葛藤、迷いがあると思うんです。すごくお気持ちはわかるんですね。でも今そこで助けてあげた関わりや受け入れたという事実は今後、人を助けてあげる、人に力を貸すっていう逆の立場になった時にそれが出来ることにも繋がっていきます。

だからそこの心配はしなくても大丈夫。子どもが甘えてきたことに関して、頼ってきたことに関してはぜひぜひ力を貸してあげてください。甘えと甘えるって言うことと、甘やかしについて区別に迷ってる方が何か考えるきっかけになれば嬉しいなと思います。

Return Top