エステティシャンでセルフケアプロデューサーのLILYさんが、キャリアと妊娠のバランスの取り方について紹介しています。「女性であるということをものすごく負担に感じています。」というリスナーから寄せられた悩みに、真摯に前向きに回答していきます。
この記事は、VoicyパーソナリティLILYさんの放送をもとに書き起こした記事です。
音声でも聴きたい方は、記事最後の再生プレーヤーからお楽しみください!
目次
女性であるということをものすごく負担に感じています。
おはようございますLILYです。今日はすごく正直な質問を頂きました。ちょっと長いので割愛しながら読ませていただきますね。
去年結婚し、今年の2月に子供を授かりましたが、会社的にタイミングが悪い妊娠発覚で、上司から「タイミングが悪い」「計画性がない」「妊娠をちゃんとしろ」「そんなとこからどうやって通勤するつもりだ」「旦那さんと話してきなさい」と言われ、退職することが決まりました。
結果的には転職先がもう決まってすべて丸く収まったけれども、上司の言葉に相当ショックを受け、つわりも酷く、寝たきりの辛い日々も続いて、なんで女であるだけで妊娠は幸せなことなのに、こんなに嫌な思いをしなければいけないのかと、つらく思ってしまいます。
何の生活も変わらない夫を恨めしくも思ってしまいます。ネガティブな私にアドバイスをいただけないでしょうか?
ということで、ありがとうございます。
私でもね、この質問を読ませていただいたときに、すごい正直な方だな、素敵だなと思ったんです。私もそうだったんですけれども、妊娠を喜んでもらえないときっていうのもあって「妊娠したって言わないでください」みたいなとか、「私はこんなに妊活しててできないのに」みたいなことを言われたりとかで、質問者様も上司に言われてショックやったとか、多分、これ結構いらっしゃるんじゃないかなと思うんですよね。
妊娠を喜んでもらえないとき、なんで自分だけと思ってしまう。
聞いてくださっている方の中でも、上司の方も悪気があって言ってる人もいれば、悪気がなくチームの仕事はチームでしてるからこそ「もうちょっとちゃんと管理しなさい」みたいな、「計画を持ってやりなさい」みたいな感じで言われることってあったりとかすると思うんです。自分ももちろん嬉しくて妊娠をしたけれども、周りにはあまり言えないとか、心から喜べないときっていうのはあると思うんですけど、その心から喜べないってことさえも言いづらい世の中みたいな感じのことってあると思うんですよね。
なので1つをお伝えするとすれば、質問者さまのそう思った感情っていうのは、ぜひご自身で大切にしてあげてほしいなと思うんですよ。それを思う自分を責める必要はないです。女性でもちろん妊娠は嬉しいけれども、妊娠したことによって自分のやりたいことが止まってしまった。でも妊娠したのに、そういうふうに思う自分ってダメなんじゃないかというわけでも全くなくて、やはり質問者様は質問者様の人生があるし、そこに子供が入ってくるということは喜ばしいことやけれども、でもまだ正直生まれてないから、分かんないじゃないですか。子供の可愛さとかも、「幸せが倍になるよ」とか言われても、「私的には今ちょっとしんどいし」みたいなとか絶対あると思うんですよね。
そうやって今、上司に言われた言葉がショックやったっていうことは、言われた事実もショックだったと思うんですけれど、その上司の言葉を思い出すっていうことで何回も何回も自分を傷つけてると思うんですよね。でも上司に言われた言葉は上司に言われたことで、ご自身ではご自身で、でも妊娠をするとか出産をするということは、もう本当に地球規模でいうとめちゃくちゃ大切なことやから、人類を残していくっていう事ではね。なので、ご自身でそこはですね、おめでとうって言ってあげてほしいです。
女性だからこその喜びを感じられる日々はやってくる
つわりも辛くて寝たきりな辛い日々っていうのもあると思うんですけれども、今のすごいしんどい気持ちもよく分かるんですけれども、必ずその時期はなくなるから。だから今度は女性だからこその喜びを、もっともっとその辛い日々の倍以上を感じる日々はやってくるので、なので、妊娠っていうそのハッピーなことが心から喜べなくても、今はそれでいいと思います。
私も思ってました。私も自分で仕事してるし、やりたいこともあるし、夢もあるし、抱えてる責任はやっぱり私も大きいので。妊娠をして、もちろん私はすごく望んで出来た子供でめちゃくちゃ嬉しかったけれども、それと夫が時間とかも気にせず、何の体調も気にせず仕事をできることっていうのが羨ましかったんですよね。「私は産婦人科に行って2時間ぐらい待たないといけない。この間仕事できるのに!」とか私よくVoicyで言ってたと思うんですけれども、主人は別に何の関係もなくできる。
昔だったら、旦那さんに頼って経済的に支えてもらえるということがあったとは思うし、うちの両親の時代とかであれば、旦那さんが働いてお金を稼いで、奥さんが家庭を守るみたいな。今でもねそういう風な家庭というのはもちろんあるので、いろんなスタイルがあると思うんですけれども、それが普通だった時代とはちょっと違うじゃないですか。
私と主人もお互いの財布知らないんですよ。だからどれだけお互いが経済的にどうとかっていうのは、お互い知らないんですよね。見ないようにしてるんです。ある程度その2人のっていうのはあるけれども、お互いはもう完全にお財布別だからってなってくると、私は私でやっぱりさっきも言ったとおり抱えてるものが大きいから、負担を感じてないけれども、やっぱり自分でやっていきたいという思いがある分、立場的には同じなのに、私ここで時間を…っていうふうにやっぱり思ってたことはありましたね。
女性のいいところは、手放すことが出来ること
でもだからこそ女性のいいところは、手放すことが出来ます。質問者様に伝えたいのは、私が今こういう状況になってわかるのは、さっきもお伝えした通り、責任は確かに大きいかもしれない。でも結構私は身軽なんですよね。心も軽いです。手放すことができている。何でもかんでも仕事をやろうとしていないし、あとは何でもかんでも詰め込もうとしないし、勉強することとか、やりたいことっていうのも全部できないから、1番だけを取るようにできるんですよ。これ、めっちゃ良くないですか?
1番やりたいことだけをできるんですよ。ってことはですよ、1番食べたかったケーキ食べれたときと、3番目ぐらいに食べたかったケーキ食べた時ってどっちが幸せと、やっぱり1番食べられた時で、1番目と2番目と3番目…に食べたかったケーキを出されたとしても1番目食べて5番目まで食べたら、1番目の嬉しさでちょっとわからんくなってたりするじゃないですか。3番目とかよくわかんないし。何が言いたいかというと、1番欲しいものを手に入れることができるんです。
だから妊娠出産をして今子育てされている方もそうなんですけども、時間がなかったりとか、自分ができること、自分がやることが多くなったときこそ、手放すこととかもできるようになってくると、本当にやりたかったこととか、本当にこの時間だけ仕事できるって時に100%集中できるから、むしろ効率も上がるし、ハッピー度も絶対上がっていくと思うので、なのでそういう風に考えられるといいんじゃないかなと思います。
やりたいことがあって転職されてね。どんどんまたこれからいろんな可能性が広がってくるときに、5番目ぐらいにしたいことじゃなくて。もう合言葉はこれ「1番やりたいことなんやろ」で「1番欲しい物なんやろ」っていうのに集中してもらえたらなと思います。