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共感を求める人と結論を求める人。コミュニケーションの2つのタイプを解説ータクヤ先生

共感を求める人と結論を求める人。コミュニケーションの2つのタイプを解説ータクヤ先生

中医学の専門家で薬剤師のタクヤ先生が、人間がコミュニケーションをとる際に求める2つのタイプについて解説します。パートナーと相談ができない、という悩みが解決するかもしれません。

この記事は、Voicyパーソナリティタクヤ先生の放送をもとに書き起こした記事です。
音声でも聴きたい方は、記事最後の再生プレーヤーからお楽しみください!

夫と話しているとなんだかイライラする。人間の2つのタイプ

ご質問「自分は雑談がちっとも盛り上がらないだけではなく、イライラする」っていうんですね。これはどういうことかというと、ご主人と話をしていると、なぜかわからないのに常にイライラするっておっしゃるんですね。「これはなぜなんでしょうか?」というご質問をいただきましたので、今日はこちらのテーマでお話をします。

結論を先に申し上げてしまおうかなと思うんですが、人間を2つに大きく大別してみようかなと思うんです。こういう雑談というか会話においてですが、人間には共感を求めるタイプと結論を求めるタイプとで、2パターンいらっしゃるわけなんですね。

どういうことかというと、まず共感を求めるタイプなんですが、例えばですが「家の掃除ってすごく大変だよね。」ってその方が言うとするじゃないですか。まあこれ奥さんはこういう風にいうじゃないですか。するとご主人は「そうか。じゃあ新しい掃除機買ったら掃除楽になるんじゃないの?」とか、あと「あんまり大変だったらヘルパーさん雇ったらどう?」みたいな。そういうことを言っていくわけなんです。

これに対して共感を求めるタイプっていうのは、これじゃないんですよ。「わかる」って言ってほしいですよね。「家の掃除が大変なんだよね」って言うと、「そうなんだ、分かる!じゃあどうしようか、大変だよな。いつも大変だよなー。」ってまず「分かる」って言ってほしいですよね。

人間には共感を求めるタイプと結論を求めるタイプがいる

お分かりだと思うんですけれども、ご主人の方は結論を求めるタイプなんですよ。だからその掃除お掃除が大変だっていう事象に対して、「じゃあこうすればいいんじゃないの?」っていう結論を出すわけなんですよ。これですね、男性脳は結論を出すっていう人が多いそうです。で、女性脳というのは共感を持ってほしいということなんですね。こういう脳を持っていらっしゃる方が多いということなんですね。

ここに、男女間っていうこともありますし、まあその個別の人間観ということもあるんですが、この共感を求めるタイプと結論を求めるタイプ同士が2人でお話をしているとイラつくんですね。そういうことがお分かりだと思います。求めているものが全く違うということなんですね。だから片や「分かる」という共感がほしいのに、対し片方は「こういう風にすればいい」という結論を出したい。なので、おそらくご主人のお話しを伺ってはいないんですが、ご主人としては明確な「こういう風にしたらどう?」っていう提案をしているにもかかわらず、なぜか奥様がイライラしているという状況に対して理解できないはずなんですね。

理解できないから多分イライラしてるんだと思います。ご夫婦ともにイライラしているんだと思います。じゃあ、これに対してどういうふうにしたらいいかっていうことについてお話したいと思います。まずは何よりもこの2つのタイプが世の中には存在しているんだっていう認識を持つことなんですね。で、仮にあなたがほかの誰かと話しているときに、なぜか会話がかみ合わない。向こうはまっとうなことを言っているんだよなって言うのは理解できるんですけど、なんかこう会話がかみ合わない。自分が求めている答えはそれじゃない的なものをあなたがもし感じるのであれば、おそらくタイプが違うんだと思います。

男性脳・女性脳の違いがわからないとイライラする

なのであなたがその共感を求めるタイプなのか、結論を求めるタイプなのかはわかんないんですけれども、これはたとえばパートナーがいらっしゃるようであれば、自分はこういうタイプなので、出来れば自分の提案に対してはこういう方向で臨んでほしいんだけどっていうことはですね、相手に言っておくと非常にやりやすくなります。向こうがそうすると向こうは向こうで、いや自分のタイプとはちょっと違うんだなって言うことを認識してもらった上で、なるべくこういう方向で答えを出すように努力してもらえれば、おそらくどっちも苛立たなくて済むわけなんです。

ここを、頑なにイヤイヤでも結論ありきだろうっていうふうに、我を通そうしてしまうとうまくいかないですね。人間で脳心理的に分類して行くと、必ずカテゴリー分類はできるんですね。何かしらの分類に入っているわけなんですよ。それが全て同じなわけではないんですけれども、ただそのカテゴライズされたものっていうのは、これはやっぱり正しくて、求めているものとか、自分が打ち出して行きたいものっていうのは、ちゃんとカテゴライズされたものに拘束しているわけなんですね。

なので、自分自身のタイプを理解することと、相手に対して要求するものをきちんと相手に伝えて送っているのが、例えばその会議をするときとか、あのもっと人数が少し増えてきた場合、自分が社長だった場合というかプロジェクトリーダーだったりする場合であるとか、そういう求めているものを先に相手に伝えておくというのは有効な手段だと思います。それをきちんとお互いで打ち出すことができれば、大きな問題なくむしろ平和的に話し合いも進んで、建設的に進んでいくことが多いと思います。

今回のお話としましては、共感を求めるタイプと結論が求めるタイプというものが、世の中にはいて、それぞれの意識の共有というものをするといいよっていうお話でした。

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