Voicy Journal

長続きするパートナーの選び方。大切なのは◯◯合うこと−ゆうきゆう

長続きするパートナーの選び方。大切なのは◯◯合うこと−ゆうきゆう

精神科医のゆうきゆうさんが、パートナーの選び方をご紹介。相手を愛し、愛される、心理学的に裏づけされたテクニックをぜひマスターしてみましょう。

この記事は、Voicyパーソナリティゆうきゆうさんの放送をもとに書き起こした記事です。
音声でも聴きたい方は、記事最後の再生プレーヤーからお楽しみください!

「私は今まで何度も褒めてもらったが、もっともっと褒めてほしい。」

悩み相談でいただいたんですけれど、自分自身どんな相手が自分にぴったりか分からなくて困っていますと。例えば異性選び、そういった基準を教えてください、とそんなようなお話をいただきました。今回、そういった良い相手を選ぶ方法を教えたいと思っております。

さて、アメリカの有名な作家、マーク・トウェインっていう方がいらっしゃいます。彼は『トム・ソーヤの冒険』とか、『ハックルベリィ・フィンの冒険』とか、そういったものを書いた作家さんです。あのディズニーランドの中にも船があって、マークトウェイン号っていうものもあるぐらい有名な作家さんです。その彼がこんな言葉を残しています。

「ときに誰かに褒めてもらうことは、自尊心を維持する上で不可欠だ。私は今まで何度も褒めてもらったが、もっともっと褒めてほしい。」

これなかなか含蓄深いというか、そこまで超有名な作家で本当にいろいろ称賛されてきたでしょ?それであっても、もっともっと褒めてほしいと、そういうアピールをしてるわけですね。

これはなかなか面白い。褒めるっていうのは永遠に満足することはないんだな、どんなに褒められてもまたさらに言われたら、褒められて嬉しいと言う事だと思うんです。

例えば有名なアーティストさんとか、まあ今の日本で有名な成功してる人っていると思うんですけど、もう充分成功したから今更褒められてもしょうがないでしょうと思うかもしれないですけど、その人であっても毎日褒めてほしいと思っていると推察されるわけです。

褒められることは大事な心の栄養素

自分もあの決してそんなに成功した部類ではないですけど、やっぱり褒められて嬉しいと思う訳ですし、周りの人に聞いてみてもいいと思いますけど、皆さん誰でも、成功をしている、していないに関わらず、褒められたら嬉しいと思うと思うんです。

これ、ある意味栄養に似てるかもしれないですね。例えば、ある日にご飯をお腹いっぱい食べて元気になった。でもまたおなか減ってきたのに「3日前におじいちゃんご飯食べたでしょ?」「興味ないでしょ」なんてされないわけで、ご飯は毎日必要です。心の栄養も一緒で、結局褒められるとか、心の栄養も毎日必要なんですね。毎日でも何回でも褒められたいって思うのは、人として自然なことだと思うんですね。

褒め合っている関係が良い関係

話は戻るんですが、結構誰かと長く関係が続くかどうかというと、やっぱり褒め合っているかどうかが結構重要だと思うんです。褒め合っていれば、やっぱり相手と一緒にいることが嬉しくなるので、ある意味毎日餌をくれる飼い主がいい。それと一緒で毎日褒めて、褒められ合っている関係だったら、やっぱ人間ってなかなか離れないと思うんです。

やっぱり今日もあなた素敵ねとか、君こそ素晴らしいね、みたいな感じで褒め合ってるカップルが、その日のうちに離婚するってなかなか考えづらいと思うんです。離婚するとしたならば、その前段階として、本当にもう全く連絡がないというか、音信不通だったりとか、会話が全くなかったりとか。怪我し合ってる、喧嘩してるとか、そういう前段階が必ずあるので、褒めることは関係を維持するためにも重要です。例えば相手に好かれるにしても、相手と長く関係を続けるにしても、そういった意味で褒める関係っていうのは重要なんです。

「好意の返報性」を理解する

誰かと上手く関係を築きたいのだったら、日常的に褒めてくれる相手を探すべきです。まあ、例えばAさんかBさんと付き合いたいか迷ってるとして、Aさんは褒めてくれるけれどBさんはあんまり褒めないのだったら、Aさんを選んだ方が良いのかなと個人的に思います。だからといって常に褒められ待ちをするのではなくて、本当に褒められたいと思うんだったら、当然ですけどあなたから褒めてあげることは「好意の返報性」と言いますけれど、重要です。

やっぱり好意というのは行ったり来たり、同じような量で行ったり来たりするわけなので、とにかく褒めてくれるような人を探すのと同時に、自分からも褒めてあげる。これを心がけるようにしていただくと良いかなと思います。そういったことができる方をパートナーとして選ぶのが非常に重要かなと思うんです。

ときに褒められ慣れすぎてて、逆に自分のことを知らないとか、貶す人を好きになるみたいな人もたまにはいるんですけど、やっぱりレアですね。そういったところから入っても、あなたのことを最初知らなかったけどもだんだん好きになったみたいな、そういうちょっと成長を見せるというか、変化を見せることが重要かなと思います。最終的にやっぱり褒めないと関係は続かないと覚えておいていただければと思います。

Return Top