Voicy Journal

「音声で、セキュリティをもっと身近に」セキュリティ診断企業が音声発信で実現したいこととは?

「音声で、セキュリティをもっと身近に」セキュリティ診断企業が音声発信で実現したいこととは?

Voicyのチャンネルの中には、企業が音声で発信する【音声のオウンドメディア】とも言えるチャンネルが存在します。
今回はそんなチャンネルの中から、セキュリティニュースを初心者にもわかりやすく解説する「今日の10分セキュリティラジオ」をご紹介。チャンネルを運営する株式会社SHIFT SECURITYの代表で、自らもパーソナリティとして発信する松野さん、日替わりパーソナリティの大井さん、西本さんにお話を伺いました!

SHIFT SECURITYさんの事業内容

株式会社SHIFT SECURITYさんは、2016年に設立されたインターネットの脆弱性診断企業。
企業のインターネットセキュリティが十分かどうか、攻撃を仕掛けられていないかなどを診断・監視し、セキュリティの対策を講じる、「セキュリティの健康診断」をする医師のような役割です。

SHIFT SECURITYさんの特徴は、これまで熟練者の経験や勘に依存していたセキュリティ診断業務を、誰でもできる再現性のある作業に「標準化」したこと。これにより、セキュリティ対策を社会により浸透させることを目指しています。
https://www.shiftsecurity.jp/

チャンネル「今日の10分セキュリティラジオ」とは?

話題のセキュリティニュースやセキュリティに関する疑問を、代表の松野さんと曜日代わりのパーソナリティが解説します。
「セキュリティ」という一見難しそうなテーマながら、内容のわかりやすさとチャンネルのカジュアルな雰囲気がリスナーの心を掴んでいます。放送日時は月曜・水曜・金曜の朝7時15分です。

パーソナリティのご経歴

松野真一さん(写真右)
長らくセキュリティ業界で働き、2016年にSHIFT SECURITYを創立。
また、馬を愛する現役のジョッキーでもあり、チャンネルでは「セキュリティジョッキー」を名乗っています。
趣味:筋トレ
よく聴くVoicyチャンネル:キングコング西野「西野亮廣エンタメ研究所」

西本葵さん(写真左から二番目)
マーケティング・PR担当で、Voicyチャンネルの発起人。Voicyチャンネルでは、「セキュリティ一年生」の金曜担当パーソナリティを務めます。
趣味:「最近キャンプデビューをしようと思っています!」
よく聴くVoicyチャンネル:グロービス経営大学院「ちょっと差がつくビジネスサプリ」

大井正輝さん(写真奥中央)
セキュリティエンジニア。Voicyチャンネルでは、「おーはる」という愛称で月曜担当パーソナリティを務めるほか、放送の編集も担当されています。
趣味:ラジオを聴くこと、スポーツ観戦、競馬
よく聴くVoicyチャンネル:日本経済新聞社「ながら日経」

野崎太一さん(写真左イラスト)
セキュリティ業界で長く生きる営業職。水曜担当パーソナリティとして、セキュリティ対策や気をつけるべき点などを松野さんと議論しています。
趣味:カーシェアリングでドライブ!
よく聴くVoicyチャンネル:石井正則「とりあえずやってみよう!」

ここからはお三方にお話を聞いていきます。(以下、敬称略)

なぜ発信を始めたのか -セキュリティを身近に感じてもらうことで、世の中に貢献したい-

—-2020年の7月にチャンネルがスタートしましたが、Voicyを始めようと思われたきっかけを教えてください。

西本セキュリティに関して、もっと世の中に貢献できることはないかと以前から考えていたことがきっかけですね。セキュリティって重要なことなのに、一般の人にはとっつきにくいじゃないですか。
なので、どこかの会社が情報漏洩をしたというニュースを見ても、じゃあ何を気をつければいいのか、自分から情報を探しに行かないとよく分からない。
だから自分たちが、明るく楽しくとっつきやすくセキュリティについて発信することで、セキュリティを身近に感じてもらえたらいいのではないかと考えたんです。

松野:僕らが発信を検討していた去年の春、ちょうど一回目の緊急事態宣言に入っていたことも、発信の動機になりました。
というのは…、コロナ禍になって、みんながインターネットを使う時間・機会が増えましたよね。その分、ちょっとした怖さを感じる場面も増えたんじゃないかと思うんです。
また、在宅勤務になって、分からないことを社内で気軽に聴けずに困っている人もきっといるはず。そんな時に、自分たちが「これ大丈夫かな?」の聞き先になれたらと思い、発信に向けて動き始めました。

Voicyを選んだ決め手 -「幅広いリスナー層」と「接しやすさ」-

—-なぜテキストメディアや動画といった選択肢もあるなかで、音声(Voicy)を選ばれたのですか?

西本:テキストか動画かネットラジオか…色々な発信媒体を調べていたのですが、元々「(目を占有するコンテンツはたくさんあるけれど、)耳は空いているよね」という話はずっと前から松野としていたんです。
また動画は、Youtubeという海が広すぎて、今から参入して多くの方に見てもらうのはやはり難しいのではないか…ということで、音声に照準を絞りました。

—-音声は他にどんなサービスを検討されましたか?

西本:Podcastはもちろん、他の音声サービスも複数検討しました。
他の音声サービスがエンタメ色が強かった一方で、Voicyはビジネス系のコンテンツがしっかりあって、幅広いリスナーがいるんだろうなと思いました。かつ、「セキュリティ」というジャンルのチャンネルもまだなかったんですよね。
だったらVoicyがいいなと思って実際にアプリを触ってみたら、UIが良かったんです。オレンジのカラーも明るくて接しやすい印象でした。Voicyにチャンネルがあるだけで、セキュリティが接しやすいものとして受け取ってもらえるんじゃないか。そういった理由で、Voicyで発信することを決めました。

チームでのチャンネル運営は「泥臭く」。

—-チームでVoicyをどのように運営されているのですか?

西本:まず放送公開の3日前くらいに、曜日担当者がどのニュースを取り上げるかを決めます。
そのニュースのなかで気になるところを質問として台本に書いて、それに対して松野が解説を書きます。その翌日に、1時間くらいかけて事前打ち合わせと収録を行い、翌日に編集し、公開する、という流れです。

—-台本から収録まで、かなりしっかり準備されるんですね。

松野:放送を始める当初から、これは泥臭くやるしかないだろうな、とはある程度覚悟していました。オープニングなどの雑談はその場でパッと撮っていますが、専門的な内容については質を下げたくない。正直しんどい時もありますが、その時は「困っている人の役に立ちたい」と言う目的と、聴いてくれるリスナーさんのことを思い浮かべてパソコンに向かっています。

—-他に、チャンネル運営・発信において意識されていることはありますか?

大井:初心者にもわかりやすくというところで、リスナーの目線に合わせて、素人が聞いているような感じで話すようにしています。できるだけ噛み砕いた言葉を使ったりとか…。セキュリティという難しそうなテーマだからこそ、そこには気をつけていますね。

発信の思わぬ効果とは? -リスナーからの反応-

—-実際放送をはじめてみて、予想外だったことはありますか?

松野:こんなに聴いてもらえていることが一番予想外ですよ!笑 絶対に(リスナーは)30人くらいで止まるんだろうなと思っていたので。もちろん最終目標は数ではないと考えていましたが、聴いてもらえるのは嬉しいですね。

—-発信して、実際に出てきた効果などはありますか?

松野:弊社のセミナーにVoicyから参加してくれる方は一定数いらっしゃいます。
この前、Voicyからセキュリティセミナーに申し込んでくれた主婦の方がいたんですよ。普通の企業セミナーで、主婦の方と繋がる事なんてないじゃないですか。そういう方に興味を持っていただけたのはとても嬉しかったですね。

「聴きながす」ことで安定して聴き続けてくれるのが音声の良さ

—-Voicyを始めてみて、音声の特性についてはどうお考えですか?

松野:音声っていいなと思うのは、「聴きながせる」ことですね。セキュリティに関する事件って、同じようなことが何回も起こるんですよ。なので、一つのニュースを一回聴いて終わりではなくて、聴きながしながら、「あ、こういう事件前にもあったな」と、少しずつ知識を定着していってもらえる。

動画だと、目的のコンテンツを検索して視聴したら、それきりで終わってしまうことって多いと思うんです。また、コンテンツによって見る見ないを選別しているから、再生数の差がすごく出る。
一方でVoicyでは、決してバズりはしないんだけど、放送ごとの再生数にあまり波がなく、安定して聴き続けてくれるんですよ。それは、やはり可処分時間を占有されない状態で情報を入手できるからなのかなと思います。

大井:僕は元々ラジオが好きで、東日本大震災で塞ぎ込みがちだった時期も、ラジオばかり聴いていて。それで気持ちがすごく落ち着いた経験があるんです。
そういう、声だからこそ伝わる感情や空気感みたいなものは、Voicyをやっていても感じますし、今後も大切にしていきたいと思っています。

最後に

聴きながしているうちにセキュリティの知識が身に付く、「今日の10分セキュリティラジオ」。
今後の放送もお楽しみに!

企業の音声発信にご興味を持たれた方へ

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