Voicy Journal

国内最大級の音声プラットフォームVoicyで配信される放送を、テキストでもお楽しみいただけます!

【イベントレポート】 「VoicyCEOとデザイナーが語る CI刷新の裏側」 – 前編

【イベントレポート】 「VoicyCEOとデザイナーが語る CI刷新の裏側」 – 前編

こんにちは!Voicyカンパニークリエイターの中川です。

今日は12月4日に開催した、「VoicyCEOとデザイナーが語る CI刷新の裏側」についてレポートします。

当日は、多くの皆さんに参加していただき大変熱いイベントになりました!参加できなかった方にも当日の様子を感じていただければと思います。


▼スピーカー紹介

緒方憲太郎
Voicy:代表取締役CEO
大阪大学基礎工学部卒業後、大阪大学経済学部卒業。同年公認会計士合格。2006年に新日本監査法人へ入社。その後Ernst&Young NewYork、トーマツベンチャーサポートにてスタートアップから大企業まで経営者のブレインとなるビジネスデザイナーとして多数の会社を支援。現在も5社以上のベンチャー企業の役員や株主として参画中。2016年次世代音声市場のリーディングカンパニーの株式会社Voicy創業。

割石 裕太(わりえもん)氏 (以下、敬称略)
OH : Art Director / Identity Designer 
面白法人カヤック、株式会社Fablic (現 楽天株式会社 ラクマ事業部) を経て、2018年4月より ”OH” として独立。アイデンティティデザインを中心に、UI、Web、プロダクトデザインを行う。2019年4月には、ブランドの成長に寄り添うクリエイターのリンク型組織 “Unthem” を主催。『Voicy』を始め、主な仕事に『Genesia Ventures』『RICHKA』『ログミー』『Cansell』『SAKE100』など。

京谷 実穂
Voicy:VUI/VUXデザイナー
2008年筑波大学芸術専門学群卒業後、2017年まで富士通デザイン株式会社で自社モバイル製品のデザイン開発、デザイン思考による新規事業開発に従事。2017年株式会社Voicyに参画。Voicy4人目のメンバー。プロダクトのUX/ UIデザインに加えて、音声体験のデザイン(VUX/VUI)を手がける。


▼なぜロゴ変更に至ったのか?

緒方:ロゴを変えるってとても難しいことだと思っています。特に事業会社の社長とデザイナーの感覚の違いから説明すると、デザイナーはロゴをデザインだと思ってると思います。でも社長はロゴを組織だと思ってるんですよ。

だから社長はロゴを変えることによって、組織が変わってしまうんじゃないかとか、人が変わってしまうんじゃないかってすごく不安に感じるんですね。今まで会社のことをずっと大事にしてたロイヤリティの高い社員ほど、もう新しい世界になったから新しい人の世界なんだよ、取り残していくぞ…みたいになってテンション下がるもめっちゃ怖いわけですよ!

Voicyの旧ロゴ、めっちゃ好きなんですよ!実は。かわいくないですか?Voicyっていうワード自体も、VとYとOとCで全部線対称に近くなるんですよね。で、ワードとしてもすごい綺麗で、はじめに名前を覚える時に左のシンボルって絵がないとわからないようなサービスにして文字自体が難しいよりもワードを覚えてほしいと。何のサービスかわかっていて、それ自体がアーティスティックな名前であるものをずっと考えてこのVoicyを選びました。

そして、温かみが社会の中に雫のように入っていって、世の中がオレンジの温かい世界になったらいいねっていうようなメッセージングで作られていたので。そもそも世界観自体はずっと変わってないんですよね。

だけど、ここへきてロゴを変えなアカンと。きょーちゃん(京谷)に相談しました。これまでVoicyはto Cのメディアだけ出してたんですけど、社会のインフラになってきたり色んな企業と組んだりとか、他にも大手企業さんとの提携の話もどんどん進んでいました。Google NestやAlexa、ClovaもVoicyがファーストパートナーなんですよ。

これからはもっと大きな世界が見えてくるなっていう会社をとりまく状況の変化を自分の中で感じた時に、それはみんなと共有しないといけないと思いました。

そして、これからより多くの企業と提携をしていくのであれば、提携する企業の人にも印象がいいようにようにしっかりした感じにしたい。それから「今の(旧)ロゴってどう思う?」って言ったら、やっぱりちょっとグレーがかってて温かくて柔らかいけど、何かかっちりしっかりして社会の基盤になるほど強いインパクトがないんじゃないかなとか、そういうこともあったんですね。

もう一個は組織ですね。組織としても会社が資金調達をして、やっと形になってきたっていう時は温かさとかそういうものでしか攻められなかったけど、ちゃんと事業も売上が立つようになった時にそれを何で表現をしようっていうことを考えたんですね。

そこで、会社のラッピングをちゃんともう一回考え直そうってなりました。組織としてはそこから社員の数が増えてきた時に、せっかくならみんなまた新しい次のステージを創業メンバーだと思ってほしいっていうこともあって。そうした時に、毎回「僕、このロゴが始まった時からいたんだよね」ってことは思ってほしいなと思ってました。

京谷:私もデザイナーとして色々とVoicyのアウトプットを作ってたんですけど、提携の案件が増えてきた時に旧ロゴだとアウトプットがなんか可愛くなっちゃうな…みたいな実感はありました。

緒方:わりえもん(割石)さんは、相談受けた時にどういう風に思いましたか?

割石:まず、課題が「Voicy=ボイスメディア」みたいな認識が世間の中で強い中で、実は目に見えないインフラの部分――言い換えると「目に見えない基盤の部分をつくってるんだよ」っていうかっちりした部分も見せていかないといけない時に旧ロゴが印象として弱いなというのはありました。

とは言え、すでに愛されてるし、認知もしっかり得ている。変える必要が必ずしもあるかって言ったら、「変えない」という選択肢もあるとは思いました。ただ、会社のフェーズが変わるんだったら変えることを前提に検討する余地はあるなと思ったのと、あと緒方さんが単純に面白い人なので、お手伝いさせていただくことにしました。

京谷:最初にわりえもんさんにご相談した時に「変えない」という選択肢もあるとお話されていて、それがむしろ信頼に繋がりました。ガラッと変えたほうが、デザイナーとして「俺がやったぜ!」っていうアピールがしやすいところはあるけれども、そうじゃなくて寄り添って一緒にやってくれるだろうと。なのでそもそも変えるのかというところも含めて、一緒に考えましょうって言ってくれたがすごくよかったな、ってその時思いました。

▼Voicyは何を目指すのか?

割石:ロゴを変えたいと思うんだよね、という相談を受けた時に、僕が絶対やってるのが、まずこの会社が何を目指してるのかとか、自分たちが一体どういう人間だと認識しているのかみたいなところがハッキリしてからじゃないとデザインを作れないという話をすることです。Voicy側も、ビジョン、ミッションとか、バリューを再設定してるフェーズだったので上手く噛み合ってやることができました。

よくある話だと、ロゴ変えました=CI変えましたみたいなリリースを出してるところがあるんですけど、あれは厳密に言うとVIというかビジュアルの話でしかなくて、CIはもっと複合的な要素があります。その一つとして自分たち自身の定義やマインドの部分も重要になります。会社を一人の人間に例えた時に、何を良しとしていて、何を良くないとしてるのかがわかっていないと、見た目と中身にギャップが生まれ、納得感が薄れます。ちゃんとVoicyがどういう考えや価値観をもっているのか僕もちゃんと分かりたいし、伝わる言葉にしたいって思って、ビジョン、ミッション、コアバリューみたいなところも再設定するところから始めました。

京谷:ここはめっちゃディスカッションしましたよね。どういう会社になりたいんだっけ?とか。

緒方:ここで理解してくれてなかったら、最終的に出てきたアウトプットを信じることができないので、ここサボったらもう終わりだなって感じだよね。

割石:僕がデザインする時に一番大事にしてることって、どちらかと言うとここだと思うんですよ。何を目指していて、何を良しとするのかがわかってないとデザインできない。それ自体がロゴの一番の素材だと思ってるので。Voicyさん側でディスカッションされていたのはすごくやりやすかったですし、そこに対して熱量が高いというのもこの時点でわかったので良かったです。

緒方:デザイナーと仕事する時に、例えばキーワードとかもデザイナーと一緒に作っていくことってありますよね。いい意味でデザイナーって感受性は高いんですけど、ボキャブラリーや知識が本当にあるかどうかわからないと正直めっちゃ不安なんですよね!

だからこそこのタイミングで、Voicyが考えてる世界観を表す言葉はこの辺だとか、知識を入れてもらって、これぐらいは勉強しておかないとうちらの焦点とズレたところでしかデザインできなくなると思いました。

割石:ビジョンの「音声×テクノロジーでワクワクする社会をつくる」っていうのは元々掲げてた言葉なんですよね?

緒方:そう!これは創業の時からこれ。

割石:ビジョンに対しては社員の皆さんが、自分の言葉として語れるぐらいこの言葉をずっと掲げ続けていて、かつ今後やっていくことともズレてないと思ったので、一切何も言わなかったんですよね。社内に浸透しているのは何よりなので、むしろこれで良いと思って進めました。

ミッションは元々三つくらいありましたよね?

緒方:元々はビジョンに対して、これとこれとこれを達成したらこのビジョンになるはずだ、と、ミッションを目標の一つと捉えてたんですね。なので、僕らは「音声のインフラをつくること」「音声のマスメディアをつくること」、それから「音声体験のデザインをつくりこむこと」「音声のデータで生活を変えること」その四つがミッションだろうと思っていました。ドメインですね。当時は、ビジョンを掲げる「北極星」として、その手前で自分たちが頑張ることはこれだぜ!っていうのをミッションとして置いていたんですね。

これは見直そうという話しになりました。

割石:大きくまとめると「人の生活に寄り添うメディアをつくる」っていうところと、「データを用いてインフラをつくる」というものと、「音声で生活をリデザインする」っていう三つがあったんですよね。僕はビジョンとミッションをリライトする時に一番意識してるのは、覚えられないことは書かないっていうことなんです。三つあって三つとも覚えられるんだったらいいけど、人間そんな賢くないなと思っていて。シンプルにまとめられないか、となった時に、「リデザインする」っていうワードが複合的なワードで良いなと。音声インフラを作るっていうところだったり、人生に寄り添うメディア、人に寄り添うメディアを作るっていうのって、具体的なアクションであって社員の皆さんが普段やってる業務のことなので結局それって何をやってるの?っていう大きな意味で言うと「音声で生活をリデザインする」の一言でまとまってるんじゃないかなと思ったんですよね。

ビジョンミッションの関係性を説明するときに三角形を用いて説明するのですが(ビジョンとミッションが反対の会社もあるんですけど)、一番先にビジョンがあって、それは何かと言うと「目指したい世界」ですよね。自分たちがこのまま突き進んでいった先に待ち構えてるであろう未来で、むしろそれを達成できたら法人としての役割っていうのは完遂したと思ってもいいぐらいの高い目標。

それに対してミッションは何かと言うと「使命」や「すべきこと」だと思うんですよね。音声だけでワクワクする社会をつくるためには、具体的には何をしなきゃいけないんだっけ?と考えた時に、実際音声で生活をリデザインしてるんじゃないのかと腑に落ちたんですよね。それで、「音声で生活をリデザインする」と「生活を音声でリデザインする」など細かい違いのパターンををつくって。全部で10パターンくらい作りました。あとは決めるところは社員の皆さんなので、納得してもらえればいいなと思いました。

▼VoicyMindに込められた想い

緒方:Voicyが大事にしてるマインドは四つ。Make Value、Give First、Be Professional、Toward the Goalです。

まず、Make Value, Give Firstについて。

価値を生むことをしよう、人のパイを奪うことよりも自分たちが関わったことで世の中のパイが増えるようにしよう。

それから、いくらもらえるからその分何をしようじゃなくて、まずgiveをしようと。自分が10出して6もらえたら、残りの4の分で経済が周るからそのうちもっと返ってくる。まずセコいことを考えずに自分たちが価値を生んだものを提供しよう。

これは逆もあって、人にもgiveさせてあげる場所を作るってこと。自分がgiveされる場所になってもいいんですよね。こうやったら相手が喜ぶじゃんっていうことをし合える環境っていうのをまず会社で作りたい。そしてサービスもそうでありたいという風に考えてます。

be professionalは、プロフェッショナルとしてやると。ちゃんとプロフェッショナルとしてやっていこうということを考えています。

あと、Toward the Goalはせっかく組織で働いてるんだったらみんなで同じゴールに向かうっていうことをやろうと。それを楽しめる組織でありたいと思ってて。

昨今フリーランスが増えて、自分のパートさえやればいいって思っている人もいると思います。だからこそ逆に組織で働いてるってことの魅力を最大限に引き出したいっていうのが、このマインドにはこもっています。

割石:そもそもコアバリューが設定してあるんだけど意味があるのかわからないっていう会社もあります。掲げてはいるけど浸透してないってこともあります。

僕がこの会社に来た時にこれを感じられるかどうを意識していて。Voicyに関してはすごいそれを感じたんですよね。特に「Give First」っていうところが強いなと思っていて。自分たちがどうしてもらうかっていうより、ちゃんと自分たちが相手に何かを提供できてるかどうかをすごい意識してる。礼儀正しくやってるかどうかとか、親切心を持ってやってるかどうかをすごく感じました。これはすごく象徴的だと思いました。

後編はこちらからご覧ください。

【イベントレポート】 「VoicyCEOとデザイナーが語る CI刷新の裏側」 -後編

株式会社Voicyでは一緒に働く仲間を募集しています。
詳しくはこちらをご覧ください。

Return Top