TOPライフスタイルメンタル・心理学禅僧と考える...日々の暮らしから人生まで#261 人生を考える...一つのことに打ち込む09:57 2024年8月26日 462再生 問題を報告する 再生する シェアする 先日、ご縁をいただいて、京都から竹の職家さんにお越しいただいて、お話をお聴きすることがきました。黒田宗傳師もっと読むAI目次職人の技、時間をかけて生み出されるものとは竹細工にみる、孤独と向き合う職人魂腰痛からの気づき、効率より大切なもの人生を変える、本物への挑戦とは「時間」という名の投資、その価値とはAI文字起こし(β版) # 初めのあいさつ おはようございます。 エリンジの古川周券です。 今日もどうぞよろしくお願いいたします。 # 時間をかける... 今日は人生を考えるということで、一つのことに打ち込むということでお話したいと思います。 先日、道場時代からご縁をいただいて、京都の食家さんのお話をお伺いすることができたんですね。 この方は竹の加工、竹のことを使った職人さんなんですね。 著作を削ったり、蓋置きを作ったり、花枝を作ったり、そういう竹の細工をする家の方なんですよね。 家を継がれる、職人さんの家を継がれたんですね。 どんなふうなことをするのかという、竹の作品が出来上がるまでのいろんなお話をお伺いすることができたんですね。 職人さんというのは、なかなかお話をしてくれないんです。 職人さんというのは、自分の仕事で命をかけて、自分の仕事が勝負ですから、口でペラペラ喋るって嫌がっちゃうんですよね。 だからなかなかお話をいただけないんだけれども、無理を言いまして来ていただいて、とってもいいお話をお伺いすることができました。 山梨にいて、食家さんのお話を聞けないとなかなかできないんですよね。 京都でもなかなかできないんです。だからものすごく貴重なことで、特に山梨のお茶の関係の方が大勢お集まりくださって、 暑い日の夜だったんだけれども、平日にもかかわらず、とっても大勢の方が来てくださって、熱のこもった会になってよかったなって私も思っているんですけれども。 そのお話の中で、どんなことができたかというと、竹の仕事をする上で、作品が出てくるまでの手間暇っていうのがあるんですよね。 まず竹を切る。それを加工すればいいだろうって、みんな簡単に思うかもしれないけど、そうはいかないですよね。 竹を、ふさわしい竹を切り出してきて、油抜きっていうのをやるんですよね。 これはじわじわと油が抜くので、炭で火を起こしてくるくる回しながら、色が変わるまで丁寧に油抜きをするって。 しかもその後、それを何年も保管するんだよね。4年も5年も保管して。 落ち着いてきてからやっと加工にかかるって。 だから一つの細工ができるまで、ものすごく手間暇と時間がかかる。 そうすると今、できたばっかりの作品っていうときに、その竹そのものは何年も何年も前に作られたものだってことが起きてきてますよね。 だからコストパフォーマンスって考えたら、全然割合がない仕事なんですよね。 かつて茶碗の落焼きのお話をお伺いしたことがあって、 楽吉山本さんという有名な術師さんが言われますけれども、 使っている今の茶碗の粘土って、おじいさんぐらいの代に集めたもの。 おじいさんが集めたら土を使うんですよね。 その代の人がずっといい土を手に入れて保管しておくんだけど、 使うのはお孫さんぐらいの数十年経ってからだって聞いたことがあります。 だからちょっとしたことを一つ、本当に時間をかけてやるっていうことですよね。 実は材料ということでそういう話もするんだけど、 でも実は今回職家さんとの間をつないでくださった道場の後輩なんですけれども、 一緒に竹山に入ったときに、その職家さんがともかく何時間でも何時間でもじーっと竹を見てるって、 一日住宅にずっと竹山にいるって聞きました。 だから本当に自分が気に入った竹を探すときに何時間も何時間も一日ずーっと竹を見なめくことができるって、 そんな世界なんですよね。 そんなふうに時間をかけるってことが、この職家さんの命って、そんなことを思いました。 # 孤独に耐えて... そんなに時間をかけて、何になるんだって言う人はいるかもしれませんけど、やっぱり職家さんが作る作品ってすごいんですよね、やっぱり。 私も展覧会行って拝見させていただいて、見事だなってやっぱり思うんです。工業製品、機械製品ではそうはいかないですよね。 しかもそれだけじゃないですよね。普段から、ともかく腕を磨くために竹田職人さんは、箸を削るって言ってましたね。 お箸を削るんですって。もうたくさんの箸を削るって。 その中でもう本当に無意識のうちに手がいろんな感覚を覚えていくって。 もう刃物と指が、手が一体化していくって。もうそんな世界ですよね。 まあ、私は最初にこの世界に入った後、お師匠さんが変わって、それでエレンジに来るときにお世話になった本山の太刀に半年間こぞさせていただいたんだけど、 同期で入った絵師さんがいたんだけど、その人ともなく何百羽、何千羽とスズメを描いてましたけど、 そうやってどんどん描いて、描いて、描いて、手を動かして、動かして、動かして、そういう世界ですよね。 本当に地味で地味で、成果に直結しないようなことをずっと普段からする、そういう地味な世界ですよね。 以前に、墨を作っている職人さんにお話したことがあるんだけども、なかなか職人さんが今いないって、どうしてですかって聞いたら、 もちろんお金が儲からないとか、なかなかそういうこともあるんだけど、それ以前にその墨の方がおっしゃっていたのは、 職人の世界というのは、もう誰とも会わないで、成果も出ないような一見、成果に直結しないように思えるような地味なことをずっと黙々と一人でずっと続けるって、 だから孤独に耐えることができないと無理だっておっしゃっていました。 でも逆に、孤独に耐えて、ずっと腕を磨いて、腕を磨いて、腕を磨いて、時間をかけて、時間をかけて、作品を作っていくって、それは分かるものに分かるんですよね。 だからそういう意味で、本当に時間をかけてやる世界って、その凄さってあるんですよね。 これ、自分の人生、例えば自分の人生の仕事というか、そういうものが、職家さんとは違うとしても、自分が人生において何がしかのこと、少しでもいいから何がしかのこと、本物に近いことをせめて何かやるときには、やっぱり時間がかけられるかということが大事なんですよ。 そんな何でも何でもできないかもしれないけど、でも自分が孫徳抜きに、賭け主抜きに、これは素晴らしいことって、一個でもいいからやりたいんだったら、孫徳抜きに時間をかけて取り組むって、必要なことじゃないのかなって、そんなことを思うんですよね。 # 自分の経験から 私自身の経験ですけれども、 修行道場時代に腰を壊して大変だったことがあるんです。 私は体もでかいし、丈夫な体を親からいただいたので、 道場でもいろんな形で頑張れたんだけど、 本当に腰を壊していた時に、 そういう頑強な体に耐えることができなくなってしまったんですよね。 その時初めて、それでも道場にいなきゃならないから、 本当に初めて考えて考えて考えて取り組み方を考えたんですよね。 薪を割る時なんかに、 徳子御道場ではマサカレでバーンと薪を割るんだけれども、 それまでは力づくで割ってたんだけど、 そうはいかないって。 どうするかって腰が痛くて痛くて負担かけられない。 でもマサカレで割れなきゃならないって。 その時に本当に一から丁寧に体の扱い方を考えたんですね。 試行錯誤して考え抜いて、 そしてやってみると、腰を痛めていても薪って割れるんです。 マサカレで使えるんですよ。 体の使い方もそうだし、 マサカレの刃を丸太のどこに入れるかって、 どのタイミングで入れるかって、 それを徹底的に断って工夫していくと、 実は力入れなくてもパーンと薪って割れるようになるんですよね。 ぐっと見た瞬間に、 どこに節があるかって何度も感覚で分かるようになるんですよ。 そうすると、それまで力ずくで割ってた時よりも、 はるかに少ない力で、 力も入れないのに、どんどん前よりも作業効率が上がって、 ポンポンポンポン薪が割れるようになって、 むしろ力を使ってた頃よりも、 はるかに上手に薪が割れるようになったんですよね。 やっぱり、物は考えよう、 頭は使いようですよね。 だから、当たり前で力でやればいい、 当たり前で効率が求めればいいってちょっと違います。 すぐにマスターできるもの、 すぐに良くなるものって、 すぐに乗り越えられていくんですよ。 だから、成果を出せ、成果を出せって、 そんな風に成果を出すように迫りすぎちゃうと、 インスタントなものになる。 インスタントなものって一気にいいんだけど、 長続きはしないですよね。 自分にしかできないもの、 人間にしかできないもの、 自分が人生かけて、 よかったなって言えるものを作る、 そのためには落ち着いて、腰を据えて、 損得抜きに時間をかけて取り組んでみるって、 どこか一つでもいいんですよ。 なんかそういうものと取り組むと、 人生が変わるんじゃないかなって、 職家さんのお話を聞いて思いました。 # 終わりのあいさつ さて、今日もお聞きいただきまして誠にありがとうございました。どうぞ良い一日をお過ごしください。 もっと見る #人生を考える #職人の世界 #一つのことに打ち込む #竹職人 #黒田宗傳 #孤独に耐える 禅僧と考える...日々の暮らしから人生までプレミアム放送配信中!00:101.初めのあいさつ04:042.時間をかける...02:593.孤独に耐えて...02:374.自分の経験から00:085.終わりのあいさつコメント感想・質問・応援メッセージを書こう
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