TOPハウツー・学習歴史十二単着付け師の【にちにち気づきだより】第255話 【受け継がれる装束】成年式の装い09:40 2025年9月1日 78再生 問題を報告する 再生する シェアする 装束の名前加冠の儀前は「束帯 闕腋袍」(そくたい けってきほう)加冠の儀後は「束帯 縫腋袍」(そくたい ほうえきほう)もっと読むAI目次成年式当日の装束に秘められた物語受け継がれる「潔滴法」、その意味とは?父から子へ、伝統と責任の重み未来への一歩、新たな装束「宝液法」黒の束帯に込められた深い意味とは?AI文字起こし(β版) # チャプター 1 おはようございます。佐藤美奈子です。このチャンネル、日々気付きだよりでは平安所属気付け師である私が、美しい12人に日々触れる中で感じた心の在り方や心遣いを、日常に生かすヒントとしてお届けしています。 はい、今日から9月に入りました。それでも暑いですね。本当に朝から暑くて暑さで目が覚める日々が続いている東京のみならず、全国的にそうだと思いますが、皆様本当に体調崩されませんようにご自愛ください。 はい、今日は昨日に引き続きまして、9月6日に行われる秋篠宮家の被災人様の成年式について、当日の儀式の流れをお話しさせていただきました。 古くからの伝統にのっとった儀式が、一日を通して遅かに行われる様子、少しでも感じていただけたなら嬉しいです。今日は引き続き、儀式の時間の流れを追って、その後、一日を彩る装束の話題に入っていきます。 いわゆる装束というものは、お召し物を着るものです。その一枚一枚に、たくさんの物語が込められているわけですね。こういう儀式でお召しの装束というのは、ただの衣服ではないということです。 歴史だとか、お立場だとか、そして一人の成年のご成長という、すごく大切なメッセージ、これが込められています。 被災人様の成年式は、小族と冠を通して、一人の成年である被災人様が、少年期を終えて、公的な責任を担う大人へと生まれ変わる姿です。それを私たちにも示してくれるわけですね。 今日はその衣服の歴史についてお話をしたいと思います。 # チャプター 2 まず、被災徒様が成年式の中心となる儀式、これは果敢の儀です。 そこに臨まれる際にお召しになるのが、「潔滴法」という、側体の中の潔滴法という小俗です。 この潔滴という漢字、すごく難しいんですけれども、この漢字はキャプションの方に、概要欄の方に書いておきます。 これは知れば知るほど、なるほどなと思う漢字なんですけれども、潔というのは掛けるという意味があります。 潔というのは脇、横ですね。横を意味します。 その名前の通りに、この着物というのは、両脇の部分、いわゆる脇縫いが、縫い合わされずに開いている状態の小俗のことを言います。 この脇が開いているということは、少しでも動きやすいようにということですね。 元々は活動的な役割を担う武漢の小俗でした。 そしてもう一つ、まだ原服前の少年が着る小俗でもあったんですね。 いわゆる元気いっぱいの時期に活動的になっている時には、やはり若者の姿、どうしても活歩するようなことだったり、 武漢という役職の忙しさを、この潔的というものは仕事しやすくなっているわけですね。 この潔的を着るということは、現代の校室にもとても大切に受け継がれています。 今から40年前、被災人様のお父様である秋篠宮様が成人式を迎えられた時も、この潔的をお召しになっています。 被災人様もその洗礼に習うということになりますね。 ですけれども、今回この潔的法には、もっともっと深く、そしてなんとなく心を温まることが秘められているんですが、 区内庁の発表によりますと、被災人様がお召しになる潔的法は、なんとお父様である秋篠宮様が40年前の成年式で実際に着用されたその一着を被災人様も受け継がれるんだそうです。 とてもいいなと思いました。 単に衣服とか、そういうものを大切にするということだけではないような気がしますね。 父から子へ伝統とか責任とか、何よりも家族の温かい絆、形あるものを確かに受け継いでいくということが示されているように思います。 とても象徴的なことなんだろうなと思いますね。 少年から大人へと生まれ変わる、その大切な瞬間に受け継がれた衣服を着て臨まれるということです。 そしてこのご選択、いわゆるこの象徴を受け継ぐということは、儀式全体を通して、この実際の構成の中にも意味がすごくあるなと思っています。 例えば儀式の前半、つまり未成年から成年へ移り変わる大切な場面で、過去から受け継いだ伝統の象徴であるお父様の衣をまとるということ。 そして儀式の後半は、晴れて大人になった後には、ご自身の未来を象徴する衣にお着替えになる。 これはとても自分の足で、しっかりとその後成年後続として立っていくという、すごく決意の一日になるのではないかなと思います。 そして果敢の儀を終えて、晴れて成年後続となられた被災人様は続いて、潔滴の次に着るのは宝液宝という束帯をお着替えになります。 この宝液という字は、縫う脇の宝と書きます。先ほどは脇が空いていましたね。 今回は脇がしっかり縫い合わされていて、裾の周りには乱と呼ばれる、町のような余裕のある布が付いています。 潔滴法に比べると少し動きが制約されていますが、ゆったりとしていて、とても落ち着いていて、威厳のある佇まいがこの宝液法にはあります。 こちらは歴史的に言うと、儀式などを司る文官が着用した装束です。活動のしやすさよりも礼儀ですとか、格式を重んじる大人の公的な、歴史的に言うと祭りごとに象徴される形といえますね。 あぐらを書いて祭りごとをした時代、昨年の大河ドラマにも映っていましたが、あぐらを書くときに、やはり横に町のようなもの、乱が付いている宝液というのは、とても回避がしやすかったという流れがあります。 そしてこの宝液法は、被災人様のためだけに新しく扱えられると報じられています。私もこれはすごく楽しみなんですね。 お父様から受け継いだ潔癖法が、過去からの絆ということを象徴するのであれば、例えばこの新しい宝液法の衣は、まさに未来への一歩と言えるかなと思います。 新しい人生の稼働でお祝福するこの一着を、どうぞ皆様もテレビやその後の報道番組などでご覧になると良いかなと思います。 その御色とか文様とか、皇室の伝統に根差した深い意味が込められているわけですが、皇太子ではない親王の正式な所属は黒い色と定められていますので、被災人様の宝液法もおそらく深く確調高い黒色の側対宝液法であると思われます。 そしてこの黒字に映える裕足文様、これがどんな文様の側対になるのか、とても私は楽しみにしています。 今日は儀式にお召しになる潔癖法から宝液法への置き換えの話をしました。 明日もこの話題は続いていきますけれども、次回は果敢の儀に欠かせない冠のお話を続けて参ります。 それではまた明日。 もっと見る #成人式 #加冠の儀 #束帯 #成年式 #元服 十二単着付け師の【にちにち気づきだより】さとうみなこ02:151.チャプター 107:252.チャプター 2コメント感想・質問・応援メッセージを書こう
第674話 平安人は「何を掛けて」眠っていたのか? 15分・13時間前・ 24再生AI目次千年前、平安人は何を掛けていた?衾と夜着:衣と寝具の境界線重ね着が生んだ平安の装束文化十二単衣の重みが伝える熟練の技布団一枚に繋がる千年の歴史と思想
第673話 柚子の皮ひとかけで、秋を感じる 15分・昨日・ 24再生AI目次柚子ひとかけが告げる秋の深まり古事記から平安へ、橘の香りの物語装いを彩る帯締めの繊細な心配り「引き算」が魅せる日本の美意識柚子の香りが呼び起こす遠い記憶
第672話 霜降〜露と霜の違いは? 11分・一昨日・ 41再生AI目次梅雨と霜、その形成メカニズムの差二十四節気に刻まれた秋の深まり暦が示す日付と各地の季節のずれ十二単が教える変化の美しさとは日々の小さな変化に気づく心の豊かさ
第671話 平安京はなぜ、東へ広がったのか? 15分・10月22日・ 49再生AI目次平安京建都の日に振り返る歴史設計図通りの都にならなかった理由理想と現実の間で都はどう変化したか守るべきものと変えるべきもの見極め世代を越え育まれた古都の姿とは
第670話 清少納言は、なぜ御簾を上げたのか。 13分・10月21日・ 70再生AI目次平安貴族を魅了した白詩文集の世界紫式部を悩ませた漢詩の学びと女性清少納言が御簾を上げた、その真意言葉なき対話を生む共通認識の力知を分かち合う教養が繋ぐ人と人
第669話 神様の留守を守る「恵比寿さま」 13分・10月20日・ 82再生AI目次カンナ月に出雲に残る神様とは?商売繁盛を司る恵比寿さまの役割目立たぬ場所を守る「留守神」への感謝「べったら市」が今に伝える恵比寿講日常を支える「見えない貢献」の価値
第668話 「百日の祝」生後百日、もう一度祝った理由 12分・10月19日・ 79再生AI目次平安時代の「百日の祝」その真意とは医療が未発達な時代の「日々の重み」「百日の祝」から「お食い初め」へ「できた」だけではない継続の価値誰かと分かち合う「日々の歩み」
第667話 虫の声と、言葉にしない「寂しさ」 12分・10月18日・ 79再生AI目次暦と虫の声 古代のキリギリスとは和歌が紡ぐ独り眠る夜の情景「衣片しき」に秘められた寂しさ言葉なき感情を察する仕事の視点現代社会と日本語の余白の美
第666話 新米を、まず神さまへ 13分・10月17日・ 78再生AI目次「新米をまず神様へ」平安の智慧稲作と「衣」に宿る感謝の祈り「良いものをまず誰かのため」仕事術自分の喜びより先に「誰かを想う」「いただきます」千年の感謝と恵み
第665話 琵琶の音から、弾く人が見えてくる 13分・10月16日・ 81再生AI目次平安貴族の琵琶:女性も奏でた優雅な音色源氏物語に学ぶ、技は「かきあわせ」に宿る姿見えぬ琵琶の音に込められた心のあり方着付けの心:最初の所作に表れるプロの技小さな変化を見抜く、聴き手の感性とは