TOPハウツー・学習歴史十二単着付け師の【にちにち気づきだより】第366話 事納めと針供養〜平安から続く祈りのかたち05:48 2025年12月8日 37再生 問題を報告する 再生する シェアする 今日は12月8日。暦の上では「事納め(ことおさめ)」、そして「針供養(はりくよう)」の日です。 物言わぬ道具に、感謝を捧げる日。今日はそんな、日本人が大切にしてきた「道具への愛」についてお話ししたいと思います。AI目次道具への感謝、豆腐に針を刺す心平安貴族の女性と針供養の起源裁縫上達と良縁、安産への祈願宮中から庶民へ、祈りの広がり「こと納め」に感謝する現代の道具AI文字起こし(β版) # 平安の宮中から始まった祈り おはようございます。佐藤美奈子です。 今日もお聞きくださりありがとうございます。 このチャンネルでは、日本の文化や伝統に息づく心の在り方を、日々の暮らしに優しく重ねてお届けしています。 難しい作法ではなく、ふっと心が解ける瞬間を通して、あなたの奥ゆかしい魅力をさらに引き出していきます。 今日は12月8日です。 小読みの上では、ことおさめ、そしてはりくようの日です。 このはりくようというのは、地域によってですけれども、この12月8日に行うところと、2月8日に行うところがあるかと思いますが、12月8日も行われているところがあります。 いろんな道具を私たちが使っていますね。 本当に道具は物言わぬものですけれども、感謝を捧げる日です。 今日は、そんな日本人が大切にしてきた道具への愛についてお話をしたいと思います。 特に、私のようなエモンド、十二単位を扱うものにとっては、着物ですとか小属は、体の一部のようなものです。 そして、それを仕立てて、直して、守ってくれるというのが、針ですね。 この針もまた、なくてはならないものです。 はりくようという行事は、皆さんご存知かと思うんですよね。 1年間、お裁縫で折れてしまったりだとか、曲がってしまったりした古い針を、柔らかいお豆腐ですとか、こんにゃくに刺して供養するという行事です。 なぜお豆腐なんでしょうか。 それはやはり、硬い生地を一生懸命通し続けてくれた針に対して、最後ぐらいは柔らかいところで、ゆっくり休んでくださいという慈しみの心があると言われていますね。 折れてしまった針を、ただ捨てるのではなくて、まるで弔うような感じで、ありがとうというふうに、日本人のそういう感覚というのは、とても美しいものですね。 実は、このはりくようというのは、私が関係している平安時代の宮中行事がルーツだと考えられているんですね。 これは、少なくとも9世紀の後半には既に、宮中では針を供養する儀礼が行われていたと言われています。 第56代清和天皇が、京都の嵐山にある法隣寺というお寺に、はりくようの銅を建てたという記録が残っています。 当時の貴族の女性たち、特に位の高い人であったり、あとはそれに仕える女房たちにとっても、 針と糸というのは、供養の象徴であって、自分たちの手を動かす大切な仕事でもある。 その針というのは、仕事道具というわけですね。 一針一針、思いを込めて小族を縫ったり、大切に作ったりして長く生きていたわけです。 だからこそ、もっともっと裁縫調達をしたい、もっと上手になりたいという願いも込めて、 時にはこの針のお裁縫が上手いということで、良い御縁に恵まれたりだとか、 あとは安山といった女性としての願いというのを、この小さな針に重ね合わせていたんですね。 これは中国から伝わった道具を休ませる日という考え方が、法輪寺の虎空像の信仰と結びついて、 やがてこれは庶民にも広がっていった考え方です。 私たちが今何気なくこうしている行事の奥には、平安の女性たちの切実な祈りというものが隠されているわけですね。 現代では針を持つ機械というのは減ったかもしれません。ミシンもありますしね。 でも皆さんにも、自分を支えてくれている道具ですとか、配棒のように使っているものってありませんでしょうか。 例えば毎日使っているパソコンだとかスマホとか、あとは書き心地の良い引き用具があったりだとか、 あとは料理を作る時にこの包丁は欠かせないとか、いろんな道具があると思いますが、 今日はこと納めです。一年の農作業や仕事を締めくくる節目でもあります。 どうぞ今日は皆様の手元にある仕事道具に、いつもありがとうというふうに声をかけてみてはいかがでしょうか。 皆様の感謝という気持ちが、来年もお気に入りの道具たちがたくさん働いてくれると思いますので、 今日はそんな日だと思って良い一日をお過ごしください。それではごきげんよう。 もっと見る #平安時代 #針供養 #法輪寺 #平安貴族 #事納め 十二単着付け師の【にちにち気づきだより】さとうみなこ05:481.平安の宮中から始まった祈りコメント感想・質問・応援メッセージを書こう
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