TOPハウツー・学習歴史十二単着付け師の【にちにち気づきだより】第374話 【私らしさ】は二の次。型を極めた人だけが見る世界16:58 2025年12月16日 100再生 問題を報告する 再生する シェアする 何かを学び始めたばかりの段階で、この「私らしさ」を追い求めすぎると、実はとんでもない迷子になってしまう……今日はそんな、自戒を込めたお話です。AI目次「私らしさ」追求の落とし穴中村勘三郎の言葉「型破り」とは守破離から見る「型を極める」意味プロが陥る「自己流」の行き詰まり「型を極めた先」に広がる自由な世界AI文字起こし(β版) # 極めた人だけが見る世界とは? おはようございます。佐藤美奈子です。 今日もお聞きくださりありがとうございます。 このチャンネルでは、日本の文化や伝統に息づく心の在り方を、日々の暮らしに優しく重ねてお届けしています。 難しい作法ではなく、ふっと心が解ける瞬間を通して、あなたの豊かしい魅力をさらに引き出していきます。 今日は少しピリッとするというか、厳しい目のタイトルをつけてみました。 私らしさは二の次、型を極めた人だけが見る世界、というタイトルです。 最近は、私らしくとか、自分らしくとか、個性の時代という言葉をよく耳にしますよね。 もちろん、こういう言葉達というのは、とても素敵な言葉です。 何か良いな、自分の世界をこれから築いていけそうな気がして、良い言葉なんですけれども、 何か学び始めたばかりの段階で、私らしさとか、あなたらしさを大事に考えて、追い求めすぎていくと、 ちょっと迷子になってしまうという話を込めたお話にしてみます。 本題としては、型破りと型なしという内容を先にお話ししますけれども、 型破りと型なしという言葉、歌舞伎役者の中村勘三郎さんの言葉と言われていますね。 型があるからこそ型破り、型がなければそれはただの型なしだという言葉。 本当にこれ聞いたときに、本当にこもっともと思いました。 特に私が専門としているエモンドの世界でも、全く同じですね。 シュハリという教えがあります。 ちょうどこの音声のこの1年、そろそろ1年になりますけれども、 一番最初のゼロ話というでしょうかね、一番最初の1話というか、 私の音声を遡っていただいて、本当に一番最初にこのシュハリの話をしました。 これはなぜかというと、やはり型をしっかり体に入れておくと、 すごく遠のいていくというか、すごく沼にはまっちゃった形が逃げられないんじゃないかみたいな怖さがあって、 なかなかしっかり両足を入れるという方が少ないけれども、 入ってみてどっぷり使ってみないとわからない世界というのが実はあって、 そういうことも込めてお話をしたんですよね。 最初の守るということは、つまり自分の師匠であったりとか、 この教えの伝統的な型ということを徹底的に真似て、 真似るは学ぶとよく言いますけれども真似て、 体に染み込ませる時期なんですね。 そういう機関というものを持った方が本当に私もいいと思います。 これは決して皆さんお聞きの方の個性をなくしなさいということではないんですよね。 むしろこの時期にはいらない癖があるということを自分では気づかないでいるので、 教えていただく方からその癖を見抜いていただいて、 一旦その癖を取るという作業というか、そういうことに少々時間がかかるんですよね。 それを無垢な状態にした状態で体に染み込ませるもの、その期間もまた必要なんです。 だから型ばっかりではなくて、まずその型を入れるというか、 内容によっては本当にどうしてこの人はこういうふうに覚えたのかなと思うことを そのままやっている方がいるんですよ。 そのやっているところにまた新たな考え直しというか、 そういった状態を持っていかないといけないんですよね。 そのままやっている方がいるんですよ。 そのやっているところにまた新たな考え直しで新たなものを入れるというのはまたちょっと違うので、 一旦それを考え方とかリセットする、よくマインドセットとか言ったりしますけど、 考え方とか心の持ちようみたいなものをちゃんとこれから学ぶ方に染みやすくなるというか、 入りやすくなるために一回排除するということも必要なんですよね。 全員は全員じゃないですけれども。 不要な癖とか思い込みという雑音に近いようなというか、 無駄ではないですけれども、そういうことを一旦取り払って 純粋な基盤となるものを作る時期なんですよね。 ここでちょっと問題というか、私が習いに来てくださる方に言うのは、 本当に最初に誰から習うかとか、最初どこで学ぶかということが本当に大事で、 けれどもそれを私は責めるつもりもありません。 やっぱりそれがあるから今までのことがあるので、 けれども新しい、何か違うなと思って私のところに来てくださっていることは確かなんですよね。 なので、もともと持っているというものをちょっと横に置いておいてという、 勇気を持つということをしてもらっています。 よくちょっと不安に思うとか、表現的には怖さを持っている人、恐怖感を持っている人というのは、 よくこういうことを話すんですよね。 最初に習ったのがこれなんで、という言葉がよく使われるんですよ。 最初に習った先生がこれをしろと言ったのでって、 それ何の理由にもならないんですよね。 だからそれが本当に良しと思ったら、多分私のもとには来ていないんですよね。 けれどもちょっと新しいことというか、私が言うことに対して拒否反応を示すと、 その言葉がまず出てくるんですよね。 そうしたら私もちょっと厳しいところもあるので、 それだったら逆にそれを突き詰めて、それを深めていればいいので、 私の指導はあまりいらないんじゃないですかということもあります。 いった方も何人もいます。 でもやっぱりそこでハッとそういう方々って思って、 いやいや、基本的なこと、本当に皆さんがやっている基本的なことが 私はできていないと思ってきたので教えてくださいというふうに 思い直すというか考え直すという場面というのは本当に今まで何十年とやってきて、 何度も何度もこういう場面に出くわしています。 この土台というものがグラグラな状態で渡り知識らしさというのを出そうとしても、 それはオリジナリティという言葉ではちょっとなくて、 ただの我流と言えるのかなと思います。 いわゆる型なしでしかないということです。 # 結局行き詰まって駆け込んでくる では、肩を徹底的に極めた先に、タイトルの方にある「極めた人だけが見る世界」と付けましたけれども、それはどんなものなのか。 これはですね、手順が消える世界だと思っています。 手順が消える、じゃあ、極めた先って何もないのかというと、頭の中には何もないですかね。 何もないと言っても染み込んでいるので、自然に出てくる。 頭は、例えば次のお客様のことを考えても、手がですね、勝手に帯結んでいるという状態ですね。 次はね、ここ持つとか、そこ引いてとか、手順というのを考えているうちは、まだまだちょっと肩が染み込んでいないという状態ですけれども、 この肩というものが自然に体に完全に記憶されている状態だとですね、頭で考えなくても手が勝手に動くようになるんです。 第二の佐藤のように、第二の誰々のように、第二のあなたのように。 そうなって初めて、意識の全てを目の前の人、このお客様のために向けられるんですよね。 このお客様がお話しかけてくださって、それに対して自分の意識がね、 ああやってこうやって、はいそこで閉めて、はいこれやってっていう感じだったら、話しかけられた言葉も耳に入ってこないんですよね。 そうではなくて、目の前にいるそのクライアント様と楽しい時間、この着物というものとか、例えば十人一人というものとか、 そういうものに夢を膨らませていただきたいので、楽しいお話をしたいんですよね。 今日天気で良かったですねとか、本当に着物着るには良い季節になりましたねとか言いながら、本当そうですねっていう話をしながら完成まで、 一緒に待ってるみたいな、でも手はどんどん進んでいる、そんな感じの世界が見えてきます。 お客様の今日は少し体調が良くなさそうだなとか、それでちょっと締め具合をこうした方がいいかな、そういうことを伺ってみようかなとか、 あとはこの着物の柄を一番美しく見せるために、ちょっとこういう合わせにしたらどうだろうかとか、 本当の意味での配慮だとか、美意識をもっともっと入れた形、スタイルというものを生まれさせることができるんですよね。 それが本当の自由であって、本当の私らしさだと思います。 私の教室にもですね、手っ取り早い方法だとか、華やかなアレンジから入ってしまって学んでいて、 結局行き詰まって、私のところに駆け込んでくるプロの方ってたくさんいらっしゃいます。 しょうがないんですよね。例えばブランドの着物だとか、そういう名前のあるものを使ってしまうと、 実は紐解いてみると帯が全部切られていて、胴に回す部分と後ろの帯結びが分裂されていて、 早さといわゆるブランドの名前だけをおもんじてしまっているというものもあります。 花嫁さんの裾を引くような着物であっても、上の上半身と下半身が分かれているものもたくさんあります。 これはそれを取り入れることによって、誰々のブランドの着物があるということと、 素早く、クエックチェンジも早くできるので、お客様にも負担がないということを第一として考えた末のことなので、 全く悪いことではないのですが、そういうところにお仕事として入ったからこそ、そこから入ってしまっているという方がすごく多くて、 そういう方が私のところに来たときに、普通の長い4m50cmとかそのぐらいある普通の帯をお嫁さんとかそういう方が持ってきたときに、 何もできなかったとおっしゃったんですよね。目の前が真っ白になったって、今まで切ったり貼ったりするようなものを使っているので、 普通の長いものができない。そのときにこれはまずいなと思って、人から聞いて佐藤先生の話を聞いてきましたという方、本当に何人といわず何十人といらっしゃいます。 その方々は気づいたんですよね。型という土台がないと、基本というものがないと応用がきかないんだなということをそこで初めて知る。 近道のつもりで選んだ自己流、なんとなくやっている、なんとなくそれがいいと言われてやってきた自己流というのは、 実は一番行き止まり、もうそこで終わりというところ、どん詰まりというか行き止まりというか、そこからやってしまったんだなということに気づいちゃうわけなんですよね。 もしも今お聞きの皆さんが、基礎練習の繰り返しでちょっとつまらないなって、早く自分らしく表現したいなって焦っているとしたら、こう考えてみたらどうでしょうか。 私は今、自分らしさを後回しにしているわけではなくて、本当の本物の自分に向き合うため、出会うために余計なものを一旦そぎ落としている最中だって思ってください。 この余計なものというのは皆様に失礼な言葉かもしれないけれども、一旦無垢になるということは本当に必要ですね。 すごく達人と言われている人とか、すごいなって思う人ってやっぱりこれをやっているんですよね。 無になるというか、それは置いておいて、まずそこにどっぷり浸かるということをやっぱりしている人は、すごいな、皆様にしてみれば輝いてるなとか、すごいなっていうことをやっている人です。 肩を極めた人だけが見れるすごく美しい景色っていうのは、そこになるために本当に苦労なさっている方々です。 では、皆様も今日どう過ごされますでしょうか。 実は今日、私も、昨日、今日、明日、もう連日、今週は講習会シーズン、講習会ウィークなんですよね。来週もそうですね。 本当の最後の最後まで、23日まで、わーっと毎日やります。肩が大事なので、着物の着付けのコースレッスンでは肩を徹底的にやっています。 なので、今日いらっしゃる方、楽しみにしておいてください。そしてまたご興味のある方は、来年度はちょっと新しい形でこの肩というものをお伝えする準備を今始めていますので、私からのアナウンスをどうぞ楽しみになさってください。 それではごきげんよう。 もっと見る #配慮 #守破離 #美意識 #形無し #型破りと形無し 十二単着付け師の【にちにち気づきだより】さとうみなこ08:411.極めた人だけが見る世界とは?08:182.結局行き詰まって駆け込んでくるコメント感想・質問・応援メッセージを書こう
第674話 平安人は「何を掛けて」眠っていたのか? 15分・昨日・ 26再生AI目次千年前、平安人は何を掛けていた?衾と夜着:衣と寝具の境界線重ね着が生んだ平安の装束文化十二単衣の重みが伝える熟練の技布団一枚に繋がる千年の歴史と思想
第673話 柚子の皮ひとかけで、秋を感じる 15分・一昨日・ 24再生AI目次柚子ひとかけが告げる秋の深まり古事記から平安へ、橘の香りの物語装いを彩る帯締めの繊細な心配り「引き算」が魅せる日本の美意識柚子の香りが呼び起こす遠い記憶
第672話 霜降〜露と霜の違いは? 11分・10月23日・ 41再生AI目次梅雨と霜、その形成メカニズムの差二十四節気に刻まれた秋の深まり暦が示す日付と各地の季節のずれ十二単が教える変化の美しさとは日々の小さな変化に気づく心の豊かさ
第671話 平安京はなぜ、東へ広がったのか? 15分・10月22日・ 49再生AI目次平安京建都の日に振り返る歴史設計図通りの都にならなかった理由理想と現実の間で都はどう変化したか守るべきものと変えるべきもの見極め世代を越え育まれた古都の姿とは
第670話 清少納言は、なぜ御簾を上げたのか。 13分・10月21日・ 70再生AI目次平安貴族を魅了した白詩文集の世界紫式部を悩ませた漢詩の学びと女性清少納言が御簾を上げた、その真意言葉なき対話を生む共通認識の力知を分かち合う教養が繋ぐ人と人
第669話 神様の留守を守る「恵比寿さま」 13分・10月20日・ 82再生AI目次カンナ月に出雲に残る神様とは?商売繁盛を司る恵比寿さまの役割目立たぬ場所を守る「留守神」への感謝「べったら市」が今に伝える恵比寿講日常を支える「見えない貢献」の価値
第668話 「百日の祝」生後百日、もう一度祝った理由 12分・10月19日・ 79再生AI目次平安時代の「百日の祝」その真意とは医療が未発達な時代の「日々の重み」「百日の祝」から「お食い初め」へ「できた」だけではない継続の価値誰かと分かち合う「日々の歩み」
第667話 虫の声と、言葉にしない「寂しさ」 12分・10月18日・ 79再生AI目次暦と虫の声 古代のキリギリスとは和歌が紡ぐ独り眠る夜の情景「衣片しき」に秘められた寂しさ言葉なき感情を察する仕事の視点現代社会と日本語の余白の美
第666話 新米を、まず神さまへ 13分・10月17日・ 78再生AI目次「新米をまず神様へ」平安の智慧稲作と「衣」に宿る感謝の祈り「良いものをまず誰かのため」仕事術自分の喜びより先に「誰かを想う」「いただきます」千年の感謝と恵み