TOPハウツー・学習歴史十二単着付け師の【にちにち気づきだより】第425話 【見えない心】を読み取る〜経験が作る塩梅〜17:09 2月15日 189再生 問題を報告する 再生する シェアする AI目次お客様の心に触れる着付け師の真髄技術は手段、心の準備が真のゴール場の空気に合わせる「心の調律」術人生経験が育む「塩梅」の秘訣とは?「お雛様と土偶」企画展のご案内AI文字起こし(β版) # 見えない心を読み取る 日々気づき頼り佐藤美奈子です。 今日もお聞きくださりありがとうございます。 このチャンネルでは、日本文化に携わる私が、気づき感じる心の在り方を日々の暮らしに優しく重ねてお届けしています。 さて、昨日に引き続き、私の活動の軸となる、10の行動指針についてお話をします。 今日は日曜日です。 少しゆったりとした気持ちで聞いていただければなと思います。 指針というだけあって、人によってはちょっと重く感じることかもしれませんけれども、 昨日お話しした一つ目の、自分に厳しく人に愛をという言葉に続く、 今日は、見えない心を読み取るというテーマです。 私は着付け師でもあり、美容師でもありますけれども、 お客様に触れるお仕事です。 どうしてもやっぱり触れないといけないんですよね。 メイクする時もあるし、お髪を整えることもあるし、 そして、例えば時によっては、普通にお洋服を脱ぐ時のお手伝いをすることもある。 着せるだけじゃなくて、外すというんでしょうかね。 脱ぐということもあります。 そうすると、よっぽどの信頼関係というか、 構築できていなくても、お客様が初めて会った着付け師であっても、 この方の前では何なく、あまり恥ずかしさを感じないで、 脱ぐこともできるというのを一瞬で作るということ、とてもこれは大事です。 でも、触れているというのは、体だとか、お客様のお着物だけではないわけですね。 実はその奥にある心、その方の気持ち、考えていること、 それに一番深く触れているのかもしれないなと、本当に常々思っています。 私の講習の中でも、着付けをしてはいるけれども、 例えば、襟合わせ、お太鼓の形、お端折りとか、 各部、すごく気を付けなきゃいけないことというのはあるんですけれども、 あくまでもそれは手段であって、 本来の着付けとか美容の世界というのは、 察するということ、その方の気持ちを察するとか、 その空気を察するという心というのがすごく大変、大事になってきます。 その話に最初に触れたいと思います。 # 着付けは「手段」にすぎない 1つ目の愛の話の後に、2つ目は見えない心を読み取る。 とても難しいというか、美容業をやっている人間の指針ではないような感じがあると思います。 これはどういうことかと言いますと、着付けというのは単に着物をまとわせることではないということです。 もちろん技術として、私たちが持っている技として美しく着せることは当たり前のことです。 けれども、その技術はあくまでも手段であって、ゴールではないわけですね。 本当のゴールというのは、そのお客様が今日どんな思いでその場に立っているのか、これから立とうとしているのか、その心まで支度を整えるということです。 例えば、結婚式や成人式の晴れの日、喜ばしい日です。 お客様の心はすごく期待もあるし、喜びもあるし、そういうことで嬉しさで満ち溢れている日ですよね。 そんな時というのは、私も自分のことのように嬉しい気持ちで、そのワクワクした感じとか、高揚感でしょうかね、そういうような感じを共有しながらお支度をします。 ですけれども、一方で、お艶とかお葬式とか、そういう悲しみの日というのもありますね。 言葉は少なげ少なくなりますし、鏡の前に立っていらっしゃるお客様の背中というのは、すごくうなだれていて、計り知れない悲しみが伝わってきますし、その空気がありますよね。 そんな時というのは、私の場合は無理に励ますというよりも、その悲しみに寄り添うという心がけで、どんどんどんどんやるべきことを淡々と続けるということが大事かなと思います。 少しでも心が安らぐように淡々と手を動かす。 ああだこうだと聞くわけではないんですよ。え、誰が亡くなったんですか。ああどうぞ、お艶の時間まで何時ですね、どんどんどんどんとかというのはいらない。 最初にささっと聞いて、逆にこういう時は事務的に聞くというのが一番いいこともあります。 あまり人の、私側の感情をぶつけすぎてしまっても、相手に負担になるということがありますので、聞くべきことは事務的にささっと聞いて、その後は本当に手を動かし続けるということも大事ですね。 作業をして終わりではない。そしてその方の心の温度に合わせて自分自身の心の在り方も調整するという能力はすごく大事です。 あの、在り方をチューニングするという言葉、何となく浮かんではいるんですけれども、そのチューニングって大事ですね。 やっぱり、なんかメモリーがあってね、昔のラジオもそうですけど、今もそうなのかな。 うちにはね、レコード版のプレイヤーとラジオが一体化したものがあるんですけど、メモリーをチューニングしてピタッとあった時にクリアな音声が出てきますけれども、心の在り方もチューニングするということはとても大事かなと思います。 それが私にとっての見えない心を読み取るということです。 でもここで一つ勘違いしてはいけないことというのがあります。 これは私が思う読み取るとか察するということは、決して根掘り葉掘り聞くことではないということですね。 自分が知らないからといって、ああですね、こうですね、どうですね、ではなくて、何があったんですかとかね、大変ですねとかね、言葉で探ることが優しさだということには限らないということです。 むしろ、察するというよりは、自分の行動、私の行動ですよ、私の行動を制御することができるということはすごく大事です。 空気を感じてあえて聞かないということも心、何も知らないふりをしていつも通り接するということもとても大事。 それがその方にとって一番の救いになることもあるからですね。 よく私がどうかなと思うのは、全てを知ったからといっていい仕事ができるわけではないと私は思っています。 時には、沈黙するとか、言葉をかけずに淡々と手だけが動いているということが一番の会話になるというか、しゃべらないことが良い会話。 ちょっと分かりづらいかもしれませんけど、言葉を交わすだけが会話じゃないということです。 相手が何を求めているのかとか、言葉の裏側にある不安があったり願いがあったり、あるいはそっとしておいてほしいという無言のサインもあるわけですよね。 それを汲み取る感性を持つことってとても大事なことだと思います。 これが私が目指す想像力であって寄り添い方なんですね。 ご清聴ありがとうございました。 # 塩梅を知るために では、どうすればその空気が読めるようになるのか? 難しいですよね。 これは全てが全て、そうじゃないと思います。 というのは、一人一人ね、生きてきた環境も違うし、育ってきた環境も学んできたことも違うし、それぞれですからね。 けれども、私の指針という話をしているので、佐藤の指針という話をしているので、私の言葉でお話をしますね。 例えば、皆さん今までの小学校、中学校、高校、教科書に、悲しい人には交接しなさいと書いてありますかね? あんまりないと思うんですよ。 よっぽど心理学のことを学んだとか、そういうサポートすることを学んだ、コーチングのことを学んだという方であれば、そういう手段も学んだ方も多いかと思いますけれども、 私はこればかりは自分自身の経験値だと思っているんですね。 自分自身がこれまでの人生でどれだけ泣いて、笑って、怒って、喜んできたか、本当に喜怒哀楽です。 自分の人生の喜怒哀楽から逃げずに、どれほど味わい尽くしてきたかという、そこがすごく大事だなと思っています。 自分が深い悲しみを経験していれば、悲しんでいる人が今どうしてほしいのかなということが肌感覚でわかる。 自分が飛び上がるほどすごく嬉しい、良かったと思う嬉しい経験をしていれば、喜んでいる人にどう声をかけて盛り上がるか、もっともっとみんなと喜べるかということがわかる。 そして人との距離感とか言葉のかけ方、あるいは引くタイミング、この絶妙な塩梅ということは、自分自身の人生の厚みからしか生まれないものなんじゃないかなと感じています。 だからやっぱり辛いことがあったときも、私はこれでまた一つ誰かの痛みがわかるようになるんだなと感じていましたし、 この辛いこととか試練とか、そういうことの先にまだ見ぬ自分の経験値、経験値を積んだ砂糖というのが出来上がるというふうに思うようにして、あえて試練を試練と思わずにやるという、そういうことも考えて生きてきましたね。 そう思うと、どんな経験も決して無駄ではない。今までの人生は明日の自分の人生のために決して無駄ではないし、これがなかったら明日は生まれないかもしれないですよね。 この見えない心を読み取るということは、きつけに限らず、ご家族とかご友人関係、いろんなお仕事場のことでも同じですよね。 逆に、後輩とか見てても、本当に大変な試練にぶち当たっているような人もいますし、辛いんだけれども笑っている人もいますね。 だから良いとか悪いということではないですよ。黙ってその人の話を聞くとか、黙って温かいお茶を出してくれるスタッフもいます。 これは本当に、私はすごく良いスタッフに囲まれているなって思うんですよね。 その塩梅というのを見つけられるというのは、自分自身が相手を大切に思って、そして私自身、これをお聞きのあなた自身が一生懸命生きているという証拠です。 皆さん今日は日曜日ですね。昨日バレンタインデーでしたけれども、大切な人の見えない心にどう接するか、ちょっと考えてみる日になさってはいかがでしょうか。 それではごきげんよう。 # 4月のイベント案内 最後にお知らせをさせてください。 国際文化ギャラリーとエモンド東京道場のコラボ企画、企画展お雛様と土偶、けがれと腹へと祈り、この企画展、続々とお客様にご要約をいただいております。 本当にありがとうございます。 4月2、3、4、木、金、土ですね。 国分寺駅から本当に1分のところにあります、私どもの国分寺にある学校、国際文化利用病専門学校の国分寺校において、お雛様と土偶というタイトルで企画展を行います。 雛人形の原点とも考えられている土偶と、平安時代から続く伝統的な遊俗美術というものを一緒に展示をして、春らしい日本の伝統美を味わっていただく特別な企画です。 こちらはですね、土偶でとてもこの道では第一人者といえます、田野清子さん、土偶再現作家の田野清子さんをゲストにお迎えして、 土偶を再現するということについて、作品をどう作っているのか、そういうことをお伺いしながら、そして十二人のおふくあげもご覧いただいて、お茶とお菓子のご提供もあり、とても楽しい一日となります。 会場は午後1時からですけれども、その後はギャラリートークを聞きいただいたり、展示物をご覧いただいたり、ご自由にご鑑賞いただける日です。 この音声のチャプターにリンクを貼っておきますので、ぜひ、概要をご確認の上、お申し込みくださいね。 それではまた。 もっと見る #経験値 #概念 #行動指針 #察する #いい塩梅 #失敗から学んだこと #経験知 #沈黙も会話である 十二単着付け師の【にちにち気づきだより】さとうみなこ03:151.見えない心を読み取る06:272.着付けは「手段」にすぎない05:033.塩梅を知るために02:254.4月のイベント案内https://mosh.jp/services/334662コメント感想・質問・応援メッセージを書こう
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