TOPハウツー・学習歴史十二単着付け師の【にちにち気づきだより】第585話 涼しい部屋づくり06:07 7月28日 58再生 問題を報告する 再生する シェアする AI目次「涼しく感じさせる」日本の知恵視覚と聴覚が変える体感温度平安宮廷に見る空間の涼化術着物の「透け感」が彩る涼の美日常に涼を呼ぶ身近なアイテムAI文字起こし(β版) # チャプター 1 日々気付きだより佐藤美奈子です。 今日もお聞きいただきありがとうございます。 このチャンネルでは、文道や日本文化の学びを通して感じた、 心の在り方や人との向き合い方を、仕事や暮らしに優しく重ねてお届けしています。 今日のテーマは、「涼しい部屋づくり」です。 温度を下げるだけではなく、涼しく感じさせるという日本の知恵を、 宮廷の出来と重ねてお届けしていきます。 # チャプター 2 はい、今日は涼しい部屋作りについてのお話です。 皆さん暑いですね、連日。もうここ最近は、夕方、昼間でもゲリラ豪雨が多くて、お帰りの足元が大変だった方もいらっしゃるかと思います。 暑い季節、エアコンで温度を下げることはもちろんですけれども、日本の夏の過ごし方にはそれとは別の知恵がありました。 涼しく感じさせるという考え方ですね。 例えば、目から耳から肌の感覚に働きかけて、体感温度を下げるという発想です。 興味深いことに、視覚や聴覚が体感温度に影響することは、実験でも確認されているんですね。 青系の色を見ると同じ室温でも涼しく感じるだとか、水の音を聞くと涼感が増す、こうした感覚の作用を日本人は科学的な説明が生まれる、ずっとずっと前から暮らしの中に取り入れてきたわけです。 風鈴もそうですよね。 風鈴なんかは、東京に来てから岩手県の南部鉄器の風鈴があって、それを下げてた時もあったんですけど、最近は噪音につながるということで、集合住宅ではちょっと難しくなってきましたね。 あとは巣垂れをかけるとか、あとは私は緑のカーテンをゴーヤなどで、鶴の生い茂る植物で作ったり、あとは打ち水をする、こういうことっていうのは全て水質を感じさせる装置ですよね。 平安の宮廷では夏になると、水というものを下げたりします。一般的に夏以外でもそれなりに私たちの一般と貴族だとか位の高い人の間を仕切るものとしても使われてはいますけれども、あとは貴重ですね、間仕切りです、今で言うと。 その素材も変わっています。冬の厚手のものから風を通す薄手のものへ変えてきたわけです。 同じ空間でも室内を変えることで空気の流れが変わるということと、あとは視覚から印象が一変するわけです。 夏の装束には、やはりロとかシャありますね。今の現代の着物もロとかシャとか着て、帯もロもありますよね。あとはラという織物もあって、それはもっともっと少し荒く織られているので空気が通しやすい、そして軽い、何よりも軽いですよね。 あとは麻だとか、あとは下着類、旅も夏用の旅というものもありますし、紐も、あとは縦締めも、帯板も、全部装備するものは夏物というものがちゃんとあります。 透け感のある織物が使われていて、透け感のある小物も同時に使われてきています。 実際に風を通すという実用性はもちろんですけれども、透けて見えるという視覚効果、そのものが涼しさを作り出しているわけです。 このような着物を着ていると、着物を着ていて暑そうだというよりも逆に涼しい、向こう側が見えるほど風が通っているんだろうなという感じ、着ている人が涼しいだけではなく見ている人まで涼しくなる。 そこに日本の美意識というものがあります。 私も夏になると、部屋のカーテンだとか小物、クッションカバーとか、そういうものを涼しげなものに変えます。素材も変えます。 ガラスの器をちょっと出してとか、お花のいけるものも江戸切子の花瓶を出してきたりとか、そういうふうにしますね。 あとは何かあったときに朝のテーブルクロスみたいなのもあったりとか、今お客様は夏場に家にいらっしゃることもないんですけれども、コースターがミニすだれのような編んであるすだれにしたりとか、そういうことも演奏したりします。 それだけで部屋の空気が変わりますよね。 今日は涼しい部屋作りというテーマでお話をしました。涼しさは温度だけではなく、目と耳と肌で作られる。ガラスの器だとか風鈴、あとは薄い布のひとつ足すだけで空間の印象が大きく変わってきます。 今日の夕方、ぜひ一つだけ涼しく見えるものを部屋に置いてみてください。ささやかですけれども、夏の暮らしが少し豊かになります。 今日もお聞きいただきありがとうございました。また次回もお付き合いいただけたら嬉しいです。それではまた。ごきげんよう。 もっと見る #体感温度 #涼しい部屋づくり #夏のしつらい #和の空間美 十二単着付け師の【にちにち気づきだより】さとうみなこ00:361.チャプター 105:322.チャプター 2コメント感想・質問・応援メッセージを書こう
第634話 【算賀】四十で長寿を祝った時代 9分・11時間前・ 28再生AI目次平安の敬老の日「算賀」とは驚き!40歳を祝う長寿の宴10年ごとに重ねる人生の節目自らの成長を確かめる秘訣現代にも活きる平安人の知恵
第633話 【キノコ狩り】松茸の値段は山と人の距離 7分・昨日・ 39再生AI目次平安貴族も嗜んだ松茸の魅力松茸が身近だった時代の理由松茸の値段が語る人と山との距離「遠くなったもの」が示す現代の課題失われゆく技術を身近にするには
第632話 秋の【襲色目】半歩先の季節を着る 7分・一昨日・ 45再生AI目次平安の美学「襲色目」色の重なり季節を「半歩先」に着る意味とは顧客の無意識を掴むプロの視点「察する力」が示す絶妙な距離感千年前から現代へ繋がる「半歩」
第631話 【恋教え鳥】鶺鴒から教わったこと 7分・9月12日・ 54再生AI目次「恋教え鳥」鶺鴒の意外なルーツ国生みの神も小鳥に教えを乞う知らぬを恥じず学び続ける心構え教える側が一番学ぶという発見分からないを分かるに教わる意味とは
第630話 【秋の七草】目立たないものを七つ数える 7分・9月11日・ 54再生AI目次秋の七草とは?春の七草との違い万葉の花人・山上憶良が選んだ七草目立たぬ野花に宿る日本の美意識日常で「美しさ」を見つける重要性役に立たぬものから始まる文化の贅沢
第629話 【割に合わない】とわかっていても【やる】 7分・9月10日・ 70再生AI目次古代から現代へ続く栗との長い付き合い平安貴族を魅了した甘味料「甘面」の秘密「割に合わない」から生まれる甘さの価値日常のひと手間がもたらす豊かな食卓気づかれなくても「やる」ことの真の意義
第628話 【重陽】そして「扇」を仕舞う日 8分・9月9日・ 50再生AI目次重陽の朝に綿で顔を拭う美の習慣五節句から消えた重陽の節句の背景夏扇を納める九月九日の伝統と意味物事に「終わり」を決める平安人の哲学美しい終わりが次への始まりを彩る
第627話 【重陽の前夜】手がかかることが「祈り」の中身 8分・9月8日・ 60再生AI目次重陽前夜、菊に真綿をかぶせる意味長寿不老を願うキセワタの習わし紫式部が詠んだキセワタの歌「手がかかること」が祈りである理由静かで確実な仕事を生む支度とは
第626話 【白露】消えるからこそ光っている 7分・9月7日・ 61再生AI目次白露に秘められた平安人の感情なぜ露は歌に詠まれ続けるのか「消えるからこそ光る」の真髄十二単体験が残す「写せ身」儚いものだからこそ一番美しい
第625話 【音楽は身近なもの】聴く側ではなく鳴らす側にいた平安人 6分・9月6日・ 59再生AI目次平安貴族の必須科目「管弦」音楽は聴くものにあらず?教養として演奏する意味「見る」と「やる」の決定的な違い現代が失った「鳴らす」体験