TOPハウツー・学習歴史十二単着付け師の【にちにち気づきだより】第616話 【天地始粛】秋とは静かになること05:20 8月28日 66再生 問題を報告する 再生する シェアする 文字で読みたい方はこちらのサイトから「衣と暦」https://ikumina.comもっと読むAI目次8月28日、天地始粛が示すもの暦が語る「涼しさ」ではなく「静けさ」夏の騒がしさ、音と光の季節秋とは「静かになること」その真意上達の秘訣は「余計な音」の消失?AI文字起こし(β版) # チャプター 1 日々気付きだより佐藤美奈子です。 今日もお聞きいただきありがとうございます。 このチャンネルでは、毎朝、平安の行事、季節の移ろい、 当時の人の暮らし、そして小族のこと、 その日の暦を一つお話ししています。 千年前の営みが今の暮らしや仕事にどうつながっているのか、 毎朝一つお届けしています。 おはようございます。 今日は8月28日、 今日から8月最後の七十二行に入ります。 天地初めて寒しと言います。 # チャプター 2 天地初めて寒しの寒しというのは、 祝という漢字を使っています。 縮まるとか、静まるとか、そういう意味の字です。 祝祝都という言葉を聞くとお分かりになると思います。 その祝ですね。 物音がしない、ひっそりとしている様を言ったり、厳粛で威厳や緊張感がある様だったり、心を引き締めて礼儀正しく、自分を立する様を表すのがこの祝です。 天地の暑さがようやく静まり始める、そういう暦の上での祝です。 私が七十二項の言葉遣いでいつも感心するのはここなんです。 涼しくなる、とは書かないのです。 祝す、と書く。 静まる、と書く。 つまり、暑さが去るのではなくて、騒がしかったものが静かになる。 夏をうるさいものとして捉えているわけです。 言われてみれば確かにそうですよね。 夏は蝉が鳴きます。 雷も鳴ります。 夕立が来ます。 光が強い、ですね。 それもちょっとうるさいもの、騒がしいものという表現に値するものです。 音と光の季節、ですね。 それが収まっていくわけです。 9月22日頃の小読みにも似た言い方が出てきます。 雷、すなわち声を収む。 雷が声を収める。 これも同じ発想です。 音が弾いていくことで季節を測っている。 秋とは静かになること。 七十二項はそう言っています。 秋が来ると、さあ、小読の季節だなと私は感じます。 心もざわつきがちな夏が過ぎて、集中して稽古に打ち込むことが出来ます。 特に私は、お方様を前にして前後のエモンジャが雷をする時、 二人の息があって丁寧に始まると空気が一変する、そんなことがとても好きです。 その後は衣の音しかしないんですね。 絹の衣に絹の紐がすれる音だけです。 稽古を積んだエモンジャがすればするほど音がしない。 音がしないのは相当集中している証拠です。 秋とは静かになること。 この見方は季節だけの話ではないと思います。 何かが上達していく時、だんだん静かになっていくように感じます。 始めは音が多い。物が当たる音だったり、布がすれる音だったり、足の音だったり、そして自分の声も多いんですよね。 その方から発せられる言葉も一人事のように多いし、私がアドバイスする言葉もたくさんになっていきます。 でも慣れてくるとそれが減っていきます、お互いにです。 同じことをしているのに音が少ないんです。 私はそれを見てこの方はずいぶん進まれたなと思うことがあります。 上手になるというのはできることが増えることだと思われがちですが、余計なことが減っていくことでもあります。 夏が静まって秋になるように。 騒がしかったものが引いていって、残るものが残る。 七十二項はそれを季節の名前にしました。 今日は8月28日。 天地初めて寒し。 天地が静まり始める頃です。 8月も残り日課になりました。 明日もその日の小読みからお話ししていきます。 それではまた。ごきげんよう。 もっと見る #七十二候 #天地始粛 #静かな季節 十二単着付け師の【にちにち気づきだより】さとうみなこ00:451.チャプター 104:362.チャプター 2コメント感想・質問・応援メッセージを書こう
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第649話 長月に思う〜急がずに向き合う時間 10分・9月30日・ 80再生AI目次長月が秘める意味と夜の過ごし方時間の長さに潜む大切な気づき手間をかける仕事が教えるもの効率化の中で守るべき手間とは長月に考える丁寧な時間の使い方
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第647話 蟄虫坏戸 — また戻れる場所であるために 9分・9月28日・ 66再生AI目次巡る季節に宿る穏やかな眼差し稽古場を「休む」ことの真意鍵をかけずに待つ教える側の心休止期間に育つ見えない学びの力戸を閉じても歩み続ける人生の道
第646話 【月やあらぬ…】同時に見られる唯一のもの 11分・9月27日・ 84再生AI目次源氏物語に登場する「月」の役割とは?隔たった者同士を結ぶ唯一の「月」成平の歌にみる変わらぬ月と移ろう心着物と技が繋ぐ時空を超えた絆千年前の装束に触れることで得る一体感
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第644話 【月の宴】水面に映った月を観る 10分・9月25日・ 36再生AI目次「中秋の明月」と平安の「歓月」月を直接見ない、平安貴族の知恵水面に映す月が心を動かす理由着付けの鏡が教える「距離」の価値とどまらない月が心に残すものとは