TOPハウツー・学習歴史十二単着付け師の【にちにち気づきだより】第615話 【葡萄色】色の名は自然の名07:20 8月27日 75再生 問題を報告する 再生する シェアする 文字で読みたい方はこちらのサイトから「衣と暦」https://ikumina.comもっと読むAI目次「葡萄色」と書いて「エビ色」と読む神秘日本の色名に見る自然との深いつながり「あれの色」で通じた千年前の社会とは源氏物語プロジェクトが示す天然染色の美色名に景色と記憶が宿る不思議な力AI文字起こし(β版) # 今日はどんな日 日々気付きだより佐藤美奈子です。 今日もお聞きいただきありがとうございます。 このチャンネルでは、毎朝、平安の行事、季節の移ろい、 当時の人の暮らし、そして、所属のこと、 その日の暦を一つお話ししています。 千年前の営みが、今の暮らしや仕事にどう繋がっているのか、 毎朝一つお届けしています。 おはようございます。 今日は8月27日。 今日は色の名前のお話をします。 ブドウという漢字、そのままだったらブドウなんですけれども、 何と読むと思われますか? 実はエイビと読みます。 # 色の名前が景色を連れてくる はい、今出回っているぶどうというのは、ほとんどが西洋種とも言いますけれども、種そのものがやっぱり西洋です。 日本には古くから山ぶどうというものがありました。 そして大事なのは、それが色の名前として残っていることです。 ぶどう色と書いてエビ色と言います。 山ぶどうの熟した実のような赤みの強い紫のことです。 あの、海のエビではありません。 ぶどうと書いてエビなんです。 平安の重ねの色目にもエビ染という名前があります。 ここで少し広いお話をします。 日本の色の名前は、そのほとんどが自然のものの名前です。 スオオというのは、染料の木の名前。 クチバというのは、落ち葉の色。 オミナエシというのは、花の名前。 トキイロというのは、鳥の羽の色。 色を数値ではなくて、あれの色。 あの植物の色、あの生き物の色、あれの色で共有していたというわけです。 そしてこれが通じるということは、そのあれを全員が見ていたということです。 先ほどのエビ色と書いて通じる社会というものは、山ぶどうを知っている社会だったわけです。 クチバ色と言って通じる社会というのは、落ち葉の色が何段階もあることをみんなが見ていた社会だった。 このショウ族というのは、重ねの色目というものがあります。 香梅の匂い、萌木の匂い、雪の下とか、あとは色々の重ねなんていうのもあるんですね。 季節の色の移ろいを重ねる色で表現しています。 現代のショウ族は、どうしても化学染料で染めているものがほとんどですけれども、もちろん平安時代は天然の素材から色を出して染めていたわけです。 以前、東京道場の方で、もうずいぶん前になりますけど、10年前ぐらいかなと思うんですけれども、 源氏物語プロジェクトという、本当に壮大なプロジェクトに参加をしていました。 桑の葉から、貝子から、紅花から、何から何まで栽培して作って、 育てた天然材料で染めた絹糸で、ショウ族の生地を折って、仕立てたショウ族を道場で展示をした際に、 蛍光灯の下で見たものと、あえてこの蛍光灯の明かりを消して見てみるという実験をしたんですね。 ご参加いただいた皆様とともに、たくさんお越しいただいて、7、80人はいらっしゃったと思いますけれども、 明らかにこの源氏物語プロジェクトで仕上げたショウ族というのは、自然光の下で浮かび上がるような美しさでした。 暗いのに色が見えるんです。 ご来場の皆様から本当にため息が漏れたのを覚えています。 色をあれの色で共有するというのは、そのあれというのをみんなが見ている必要がありますよね。 私たちもあれとかそれとかどれとか、こそわど言葉といっていろいろ使って、 けれどもいつも同じものを見ているチームでは、私があれと言ったら、あああれですねとか、 ああそれですねとか、みんなわかっているんです。それは共有しているからですね。 今私たちは色を番号で共有しています。 その方が正確ですしずれません。 けれども番号には思い出すものがないんですよね。 エビ色と聞けば山ぶどうが浮かびます。 実の重さも草の垂れ方も少しだけ一緒に浮かんでくる。 色の名前が景色を連れてくる。そんな感じでしょうか。 私はショウ族の色を教えるときに、できるだけその名前で呼ぶようにしています。 うちの南蛮のショウ族とか番号をつけているものもあるんですけれども、 番号で覚えた方が早いのはわかっていますけれども、 けれども名前で覚えた人の方が後になってその色を思い出せる、それを信じているから、 皆様には東京道場の香梅の匂いのウモンの方、ウモンというのは文様がある方という意味です。 もう一つは香梅の匂いのムモンの方、文様がない、字文が無字の方、そんな感じの表現の仕方をしています。 番号で覚えた方が早いのはわかっていますけれども、 名前で覚えた人の方が後になってその色を思い出せると信じています。 名前と一緒に景色が残るからだと思います。 今日は8月27日、ぶどうの季節です。 もし今日ぶどうを召し上がることがあったら、皮の色を少し見てみてください。 千年前の人が小賊の色にした色です。 明日もその日の小読みからお話をしていきます。 それではまた。ごきげんよう。 もっと見る #日本の色 #日本の伝統色 #重ね色目 #葡萄色 十二単着付け師の【にちにち気づきだより】さとうみなこ00:541.今日はどんな日06:262.色の名前が景色を連れてくるコメント感想・質問・応援メッセージを書こう
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