TOPハウツー・学習歴史十二単着付け師の【にちにち気づきだより】第624話 【秋の室礼】まず、下げてから出す06:10 9月5日 69再生 問題を報告する 再生する シェアする 暦の公式サイト「衣と暦」https://ikumina.comAI目次平安時代の「室礼」とは配置で季節を纏う平安の美学季節の移ろいと心の整え方「まず下げる」片付けの真髄現代の暮らしに応用するヒントAI文字起こし(β版) # 今日はどんな日 日々気づきだより佐藤美奈子です。 今日もお聞きいただきありがとうございます。 このチャンネルでは、毎朝、平安の境地、季節の移ろい、 当時の人の暮らし、そして荘族のこと、 その日の暦を一つお話ししています。 千年前の営みが、今の暮らしや仕事にどう繋がっているのか、 毎朝一つお届けしています。 おはようございます。 昨日は稲のお話をしました。 お聞きいただけましたでしょうか。 今日は平安の平安の話をします。 9月に入って、彼らが最初にやったことのお話です。 # 下げないと出せない 平安の家屋、神殿づくりには壁がほとんどありません。 これは、この小読みで何度も何度も話をしてきましたが、 これからもやはり関係していくことなので、何度もお話しすることがあると思います。 では、空間を区切るのは何か。 密、貴重、屏風、またはついたてというものもあります。 すべて置いたり垂らしたりするだけのものです。 つまり、動かせる仕切りです。 だから、季節ごとに部屋そのものを着替えさせていたわけです。 夏の間、涼しく通していた室内を、この時期から少しずつ改めていきます。 氷の道具を下げる。 巣垂れを巻く高さを変える。 貴重の肩びらを秋のものに変えていく。 かさびらというものは、この貴重に貼ったきれいな布地のことです。 建物は何も変わっていません。 置くものだけで季節が変わるわけです。 これを室内と言います。 お部屋の室に礼儀の礼と書いて室内と読みます。 その場をその日の用と季節に分けて整えることです。 ちょうどを置くことがそのまま設計だったわけですね。 固定した部屋を持たないということは、毎年季節ごとに空間を作り直すということです。 まあ、もちろん手間はかかりますよね。 けれども、その分暮らしは季節から離れられない。 季節を感じずにはいられないという暮らし方だったわけです。 門道の稽古場では季節ごとに室内を変えています。 掛け軸を変えたりとか、配置を変えたりとかしています。 春には掛け軸を変えて節句の行事の時には、 例えば雛人形とか鎧かぶとを飾って、 七夕には気候伝の室内を整えます。 同じ畳の部屋なのに置くものが変わるだけで、そこに流れる空気まで変わります。 私はこの感覚がとても好きです。 季節の変わり目を稽古場で知ることができるからです。 コロナ禍で稽古も採掘もできなかった頃に、師匠から言われた言葉があります。 季節の失来はいつも通りしなさいという言葉。 人が来ないのになぜ整えるのだろうと最初は思ったんですけれども、 後になってその意味がよく分かりました。 来れない時期があっても、戻ろうと思った時に、いつもの場所が変わらずそこにある。 その安心まで失来は守っていたのだと思います。 飾り、しまい、清め、また次の季節を迎える。 その繰り返しが場所だけではなく私たちの心まで整えてくれていたのだなと今はやっと感じられるようになりました。 しまうものと出すものを決めるのが9月最初の仕事です。 ここで順番に気づいていただきたいのですが、しまうものが先に来ています。 氷の道具を下げてから空きのものを出す。 新しいことを始めようとする時、私たちはつい足そうとします。 新しい道具を買うとか、新しいやり方を足す、新しい予定を入れる。 けれども平安の失来というのは、まず下げるところから始まっています。 何を出すかより先に何をしまうかということです。 そしてこれは場所が有限だからです。限りがどうしてもあります。 壁のない家は置ける場所が限られています。 いわゆる下げないと出せないということなんですよね。 私たちの部屋には壁があります。だから下げなくても置けてしまうわけです。 置けてしまうから、いつの間にか夏のものと秋のものが同じ部屋に並んでいる。 私の自分の家もそうかもしれません。 まあ9月に入りましたし、今年の残り4ヶ月、何を出すかを考える前に、 夏の間使っていたものでもういらないものはないか。 そこから決めてみると案外すっきりするかもしれませんね。 今日は9月5日、明日は音楽の話をします。 平安の秋は還元の季節でした。 今日もお聞きいただきありがとうございました。 それではまた。ごきげんよう。 もっと見る #模様替え #室礼 #几帳 #御簾 #九月の仕事 十二単着付け師の【にちにち気づきだより】さとうみなこ00:481.今日はどんな日05:222.下げないと出せないコメント感想・質問・応援メッセージを書こう
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