TOPハウツー・学習歴史十二単着付け師の【にちにち気づきだより】第637話 【波羅蜜多】言葉が土地に馴染むということ07:54 9月18日 75再生 問題を報告する 再生する シェアする AI目次お彼岸の語源と本来の意味般若心経が語る悲願への道日本のお彼岸が持つ独自の解釈言葉が土地に馴染む意味とは教えが根付くための「変化」の価値AI文字起こし(β版) # 今日はどんな日 日々気づきだより佐藤 美奈子です。 今日もお聞きいただきありがとうございます。 このチャンネルでは、毎朝、平安の行事、季節の移ろい、 当時の人の暮らし、そして生息のこと、その日の暦を一つお話ししています。 千年前の営みが、今の暮らしや仕事にどうつながっているのか、 毎朝一つお届けしています。 昨日は、蕾が去る話をしました。 蕾去るという行に入ったよというお話でした。 そして、もうすぐお彼岸です。 今日は、その彼岸という言葉そのものを見ておきたいと思います。 # 言葉が土地に馴染む 彼の騎士、彼の騎士と書きますね。 とおひがんの略だそうです。 彼の騎士に至る、とおひがん。 これは、サンスクリット語であるハラミタを漢語に訳したものです。 パーラミターと言うそうですけれども、意味はこうです。 迷いのこちらの騎士から、悟りの向こうの騎士へ渡る、ということ。 さてここで、般若心経の話をします。 あの短いお経ですよね。 正しい題はこうです。 マカハンヤハラミタ心経。 分けてみます。 マカ、これは大いなるという意味。 般若というのは知恵のこと。 ハラミタというのは悲願へ至るということ。 そして心経、これは教えの心髄のことです。 つまりこういうタイトルになるわけです。 大いなる知恵によって悲願へ至る教えの心髄。 大いなる知恵によって悲願へ至る教えの心髄。 この短いお経の題そのものが、悲願の説明になっているわけです。 さてここからがちょっと面白いところで、日本ではこれがどうなったかです。 日本では先祖を思う機関として定着したわけです。 このお悲願の時期に入ったよとか、悲願の入りとか言いますよね。 この教えの中身としては、自分が渡る側の話のことなんです。 こちらの岸から向こうの岸へ自分が渡る。 けれども実際には迎える側の行事になりましたよね。 向こうの岸からご先祖様がこちらへ来てくださる。 そう受け取ったわけです。 言葉が土地に馴染むというのは、こういうことなのかなと思います。 般若信仰もこちらの日本に馴染めば、そういうふうにちょっと捉え方も変わってくるということです。 教える仕事を私はしていますけれども、 こちらが例えば伝えたことが、そのままの形では残らないことは多くあります。 ここはこうしてくださいとお伝えしたことが、 例えばしばらくするとその方なりのやり方に変わっているということもよくあります。 以前の私はそれを見ると少しちょっと気になった時期もありましたね。ちょっと若い頃は。 せっかくお伝えしたんだから、できるだけ同じ形で覚えてほしいなと思っていたわけです、その頃は。 けれども、長く続けている方ほど、自分の暮らしに合わせて少しずつ工夫をされています。 毎日、例えばお着物を着る方と、特別な日にだけお着物を着る方では必要なことも違います。 体の動かし方も違えば、生活の時間もそれぞれ違います。 もちろん、気崩れにつながることですとか、大切な方まで変えてしまうことはそのままにはできませんけれども、 理由が分かった上で、自分に合う形を見つけていらっしゃるのなら、 それは崩れたのではなく、形が変わったのではなく、教えたことがその人の暮らしの中に置かれて、少しずつ馴染んでいったのだと思うように至りました。 言葉というのが先ほど土地に馴染むというお話をしましたけれども、渡る側の話がお彼岸という言葉が、本来は私側の方が渡るのに、迎える側の行事になったというのがまさにそうで、 これを間違いということもできます。もともとのお経の中身は違うよということもできるかもしれませんが、 そういう間違いというか違いがあった頃からこそ、長く長く信仰されたというか、信じられたというか、続いたというか、そういうことも言えるのかなと思います。 もちろん、教義というのでしょうか、この経典をしっかり読み研ぎていくと、自分が悟りへ渡る修行のままだったら、たぶん大変なことですから、これほど広まらなかったのかもしれません。 先祖に会いに行く日としたから、みんなが手を合わせるようになった。 私は教えることもこれがあるんじゃないかなと思っています。 こちらが伝えたことは、受け取った方の中で少し形を変えます。 初めの頃はそれが気になっていましたし、そう言ったのではないのにというふうに思っていた時もありました。 けれども、今はちょっと違う考えで、その人の暮らしに合う形に変わって、初めてこれは根付くもの、そういうふうに思えるようになりました。 形が変わらないものは、たぶんその人のものになっていない。 形が変わっているということは間違いではなくて、その人に馴染んだからこそ、私から見れば変わっているだけのことであって、 守るべき方というのはあるけれども、その周りにあるものというのは変わっていって良いのだと思います。 しなやかに捉えると、そういうふうに変わっていって良いんじゃないかなと、私は思いますね。 今日は9月18日です。明日からお彼岸に入ります。 明日は明かりの話をします。 秋の夜長を平安の人は何で照らしていたのか、そんなお話をします。 それではまた。ごきげんよう。 もっと見る #般若心経 #彼岸 #根付く #馴染む 十二単着付け師の【にちにち気づきだより】さとうみなこ00:541.今日はどんな日07:012.言葉が土地に馴染むコメント感想・質問・応援メッセージを書こう
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