#151【イベントレポート】心理的成功は”フィット”である~DLJapan特別企画「ハイテックハイの進路指導と心理的成功」
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Deep Learning Japan主催で行われた「ハイテクハイの進路指導と心理的成功」をテーマにしたオンラインセッション。
アメリカ・カリフォルニア州サンディエゴにあるチャータースクール「ハイテックハイ(High Tech High)」に3人の子どもを通わせてこられた塚越悦子さんと対談させていただきました。
ハイテックハイの進路指導は、とても特徴的です。
進学実績や偏差値よりも、その子にフィットしているかどうか。
この基準が一貫していることが、強く印象に残りました。
9年生(日本でいう高校1年生)の段階からカレッジカウンセラーが関わり、生徒一人ひとりの関心や特性を、長い時間をかけて見ていくそうです。
そしてこの「フィット」という言葉は、私が扱っている「心理的成功」という概念を端的に表していると感じました。
心理的成功とは、他人と比べて得られる評価ではありません。
自分自身が納得しているか、しっくりきているかという、極めて主観的な感覚のことです。
どんなに有名な大学であっても、フィットしていなければその人にとって成功とは言えません。
逆に、名前をあまり知られていなくても、安心して自分の力を出せる場所であれば、そこには心理的成功があるのだと思います。
ハイテクハイの進路指導は、この感覚を教育のど真ん中に置いているように見えました。
もう一つ印象的だったのは、
「うまくいかない体験」が前提になっていることです。
プロジェクト型学習やグループワークでは、思い通りに進まないことが日常的に起こります。人間関係がこじれることもありますし、計画が破綻することもあります。
しかし、それらは「失敗」として処理されません。
どう対処するのか。
誰に相談するのか。
自分は何が苦手なのか。
それらを知るための材料として扱われます。
キャリアの相談を受けていると「失敗しない選択」だけを重ねてきた結果、自分で選べなくなってしまった人たちに出会います。
うまくいかなかった経験がないと、修正の仕方がわかりません。
その意味で、ハイテクハイはとても現実的な教育をしていると感じました。
社会に出てから必ず直面する「うまくいかなさ」を、先に練習しているのだと思います。
私が心理的成功でいつも大切にしているのは「体の感覚」です。
正解そうかどうかではなく、体がゆるむか。
呼吸が深くなるか。
どこか無理をしていないか。
悦子さんのお話にあった「大学名よりもフィットを優先する」という判断基準は、まさにこの感覚を尊重する姿勢だと感じました。
体が教えてくれる違和感は、多くの場合、正しいものです。
しかし私たちは、
「期待されているから」
「ここまで頑張ったから」
と、その声を無視しがちです。
心理的成功とは、正しい選択をすることではなく、自分の感覚を裏切らない選択を積み重ねていくことなのだと思います。
そしてもう一つ強く印象に残ったのは、ハイテクハイの先生方ご自身が、心理的成功を生きているように見えたことです。
自分の関心や問いを授業に持ち込み、互いの実践をリスペクトし合う。
大人がどんな顔で生きているかは、そのまま子どもたちに届いていくのだと思います。
心理的成功は、一気に手に入るものではありません。
階段の100段先にある理想に飛びつこうとジャンプしても、落下してしまいます。
必要なのは、今の自分にフィットしている1段目を見つけ、そこを登ることなのだと思います。
ハイテックハイの実践は、その1段1段を登る力を時間をかけて育てているように見えました。
岡ちゃん、悦子さん、すばらしい機会をいただきありがとうございました😊
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進学実績や偏差値よりも、その子にフィットしているかどうか
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心理的成功を生きる
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