TOPビジネスマーケティング マーケティングの極意ナフサは足りないのか?足りているのか?08:39 5月21日 113再生 問題を報告する 再生する シェアする いま問題の「ナフサ危機」の裏側で何が起こっているのか? データ上は「足りている」はずのナフサが、なぜ現場の中小企業に届かないのかについて、食品メーカーなどに聞き取りした解説をお届けします。AI目次カルビーのモノクロ戦略の真意ナフサ不足を招く構造的な問題なぜ“足りている”はずが現場に届かぬのかサプライチェーン混乱の心理的要因昭和の金融危機から学ぶ教訓AI文字起こし(β版) # チャプター1 たりているはずのナフサが、なぜ現場に届かないのでしょうか。 ゆげとろのマーケティングの極意、本日は、ナフサはたりないのか、たりているのか、というテーマでお送りいたします。 最近ニュースやワイドショーで、カルビーがポテトチップのパッケージを、あえてモノクロにすると発表したというのを、ご覧になった方も多いんじゃないかなと思います。 カラフルなパッケージが当たり前のスーパーやコンビニの売り場で、このモノクロという引き算のデザインは圧倒的に目立ちますよね。 マーケティング戦術的にも、ちょっと買ってみたい、SNSに投稿してみたいと思わせるユーザーを一定数以上つかむことが予想されます。 既往方片はあるものの、連日のようにマスメディアで社名が取り上げられていますので、この時点で既に戦略的に成功したと言えるのかなと思いますが。 他の会社でも、カゴメがトマトケチャップの外装の透明部分を増やしてトマトのイラストを減らしたり、日清製粉ウェルナがパスタテープのインジをなくしたり、大阪府のミノモシがゴミ袋のインクを緑から黒に変更したりというケースも出ています。 カルビーのようにブランドが確立していれば、モノクロパッケージでも、消費者は一瞬で、あ、あのメーカーだと認識してくれますよね。 これまでに築き上げてきたブランド貯金があるからこそできるわけです。 しかし、知名度の低いメーカーが、同じようにパッケージをモノクロにしてしまうと、棚に並んだ瞬間に、安っぽさとか低品質な商品に見えてしまうリスクが生じますよね。 だからこそ、他の多くのメーカーは追随できていないという側面もあるでしょう。 そもそも、なんでパッケージのインクや樹脂がこれほどまで深刻な事態になっているのか。 その原因とされるのが、プラスチックの原料であるナフサですね。 ここには、構造的なナフサだけの問題点というのがあるんです。 第一には、ガソリンには販売価格を維持抑制するための政府の補助金があるのに対し、ナフサにはその補助金がないんですね。 第二番目に、石油の生成過程において、製油所は最も利益の出るガソリンを優先して多く生成する仕組みになっているんです。当然のことながら。 そして第三に、原油そのものの調達とは事情が異なり、ナフサの生成工場は、その多くを海外に依存しているんですね。 国内生成の比率は実は4割程度で、6割以上は中東やアジア、米国などからナフサとして調達するという状況になっているわけですね。 そして政府は、国内備蓄は十分に足りています。国内消費の約4ヶ月分相当は確保していますからと発表していますし、商工会議所もデータ上は足りているはずですと説明しているわけですね。 大手の食品メーカーも、表向きは平成を予想しているように見えるわけですね。 なのになぜ、現場の中小零細メーカーからは、陰気がないとか樹脂が手に入らないという悲鳴が上がっているのか。 住宅設備業界でも、樹脂パーツの不足によって納期が大幅に遅れたり、見積り価格が高騰したりする実害が出ているんですよね。 比較してみたいのは、かつて東日本大震災の時に起きた現象です。 例えば当時、東北の特定の工場が一時的にストップした結果、ペットボトル飲料の出荷にブレーキがかかるということが起きたんですね。 東北にペットボトルのメーカーがあるということではなくて、キャップ部分の主力メーカーがあったということなんですよ。 キャップだけがないために、ペットボトルの出荷全体が止まってしまっていたわけですね。 仮にキャップもボトルも中身も揃っていたとしても、出荷用の段ボール箱がないですよとか、 あるいは段ボールはあるけれど、そこに印刷・印字できませんよとなると、やっぱり出荷できないんですよね。 今回の住宅設備品のほうの滞りは、この事情に似ているかもしれないですよね。 システムキッチンやユニットバスは、樹脂とか半導体とかアルミとか金属とか、数百点の部品が全て揃って始めて出荷できる、いわば複合製品だからですよね。 さらに、この混乱に拍車をかけているのが、流通の途中にいるメーカーや問屋さんやサプライヤーの心理ですね。 発注する側の最終品メーカーは、保険をかけて、いつもより余分に発注しておこうとするわけですよ。 つまり、大手の購買担当者が、リスク返事しようとするわけですね。 これは、かつての石油機器の時に、主婦がトイレットペーパーを買い溜めしていたのとは、ちょっと事情が違うと思いますよね。 ビジネスとしてのリスク返事が必要なわけですから。 かたや、売っているほうのサプライヤー側からすれば、今後も順調に仕入れられるかどうかわからない、今の貴重な在庫。 これを、例えば一元のお客さんとか、あるいは冷裁企業の小口の納品に、さっさと納品してあげるメリットってあんまりないわけですよね。 できれば、本当に今後困った時のために、なるべく手元に残しておきたい、という心理が働いて、 結果として、市場への供給量を絞り込むような、売り控えに近い状態が、自然発生してくるわけですね。 そして価格も、今は値上げが受け入れられやすい市場環境だなと判断して、値上げを言い出すわけですよね。 こうして、単純なマクロシテンの統計では、ナフサは足りていると見えても、根詰まりが起きてしまう。 サプライチェーン全体が防衛行動を取った結果ですよね。 カルビーのケースで言うと、例えば、カルビーに印記を納品しているメーカーが中小零細なので、 元々のサプライヤーから良い返事を得られないというか、納品されないのかもしれませんし、 あるいは値上げを言い出したその問屋に対して、カルビーが、これは便乗値上げを企んでいるなと受け止めて、 じゃあいいです。モノクロで印刷しますと振り切ったという可能性もありますよね。 このように、問屋サイドの値上げと売り控え、発注サイドの多めの防衛発注、これらが工作した結果、市場が支障を来すということになったわけですね。 また、高市政権の失策を指摘したいというメディアの報道姿勢もありますよね。 まとめと言いますかね、学びなんですけど、昭和2年、1927年に昭和金融強行って起きてるんですよね。 国会の予算委員会の出現から、東京渡辺銀行って今ないですけど、ここが取り付け騒ぎになってしまうんですよ。 日銀は休日返上で非常貸出しを続けたんですけども、紙幣の在庫がなくなってきちゃうわけですね。 そこで、高橋小暦夫が、お札の裏面を印刷していない裏じろの二百円札を急きょ五百万枚すらせて、銀行にドカンと届けて、店頭に現金を積み上げて見せて、アピールして回避、危機を回避したというエピソードが残っているんですね。 まあ、これくらいの食料法を施さないと、正常化しないものなのかもしれませんね。 最後まで聞いていただきありがとうございます。ぜひチャンネルのフォロー、いいねを押していただきますと嬉しいです。 もっと見る #マーケティング #弓削徹 #マーケティングの極意 #ナフサ #ナフサ不足 マーケティングの極意弓削徹@実践マーケ08:391.チャプター1コメント感想・質問・応援メッセージを書こう ももすみぃ5月21日本当にそれです!他人事だと思っていたら、我が家のキッチンと水道のリフォーム見積もりが高すぎて目玉が飛び出ました…データ上は足りていても、現場の部品や配管にまで響いているリアルな大問題。この解説、本当にその通りだと身に染みています💦1返信 弓削徹@実践マーケ5月21日リフォームの見積もり高かったんですね。いろいろと複合的な要因でそうなってしまっているんですよね。。
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